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2012年度
2011年度
2010年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2018年度)
財政力
財政力指数の分析欄
人口増加や高齢化などにより需要が増加したが、法人税割の増加や、固定資産税の評価替えによる路線価上昇などの影響で税収増となり、過去3か年において基準財政需要額の伸び以上に基準財政収入額が増加したため、財政力指数は前年度に比べ微増となった。また、類似団体の平均は大きく上回るものの、会計年度任用職員制度の開始や、子どもの数が多い本市で影響の大きい幼児教育・保育無償化など、今後、委託料や人件費、扶助費などの経常経費の増加が見込まれる。引き続き中期財政計画等により、人口増加による需要や税収のバランスを見ながら、財政の健全化に努める。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
平成30年度は、経常経費充当一般財源等及び経常一般財源等はともに増加したが、税収増が顕著であったため、経常経費充当一般財源等に比べ経常一般財源等が大幅に増加したことにより、経常収支比率は改善した。今後は、国の動向などによると経常経費充当一般財源等は増加する要素がある一方、経常一般財源等は消費税率の増加に伴う地方消費税交付金の増加が見込めるものの、法人市民税は税制改正により減少し、これを補うための地方法人税交付金は減少分には足りないため、予算編成のタイミングで税の見込みを精査し、歳入に見合った歳出予算にすることで、経常収支比率を現状保持できるようコントロールしていく。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人件費は人事院勧告の影響より地域手当及び期末・勤勉手当が増加し、物件費は民間保育所委託料やスマートインターチェンジ整備業務委託料が増加したことなどにより、人口1人当たりの決算額は増加した。類似団体の平均とほぼ同水準にあるものの、引き続き経営改革プランや定員適正化計画により人件費と物件費を併せて抑制するよう努める。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
国の制度に準拠した給与体系を採用しているが、組織内の一部学歴の年齢構成の偏りにより、数値が上昇傾向にある。今後も引き続き、国の制度に準拠した給与制度の運用を図ることで、適正な給与水準の維持に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
第5次定員適正化計画(平成28年度から令和2年度までの5年間)では、人口増加に伴う業務量の増加に加え、業務の専門化や高度化・多様化する市民ニーズに対応するため、平成27年度の職員数と比べ、5年間で12人の増員としている。各年度の職員数は、定年退職予定者数等を鑑みながら、年度単位で設定しており、定員適正化計画に則り職員採用を行っているため、今後も適正な職員数の確保に取り組む。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
公営企業の地方債の償還財源として充てられると認められる繰入金は増加したが、普通会計における元利償還金の額の減少が上回ったため、全体としては、減少となった。類似団体平均より低い水準にはあるが、今後も中期財政計画に基づき、地方債発行管理を適性に行い、将来負担比率と同様に健全な水準の維持に努める。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
平成30年度も引き続き将来負担額に対し、充当可能財源等が上回るため、将来負担比率の表示はない。しかしながら、今後も人口増加に伴う子育て施策の拡充や公共施設の老朽化対応、下水道整備事業等が見込まれるため、世代間の公平性を勘案して起債発行管理を適正に行い、中期財政計画に基づき引き続き健全な水準の維持に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2018年度)
人件費
人件費の分析欄
人件費総額は増加したが、人件費充当経常一般財源等及び経常経費充当一般財源等もともに増加したため、前年度と同水準となった。類似団体の平均を引き続き下回っているものの、今後も定員適正化計画及び給与水準の見直し等により、人件費が過大とならないように努める。
物件費
物件費の分析欄
物件費総額は民間保育所委託料やスマートインターチェンジ整備業務委託料の増加などにより増加したが、物件費充当経常一般財源等及び経常経費充当一般財源等もともに増加したため、前年度と同水準となった。アウトソーシングを積極的に進めているため、物件費は依然として類似団体の平均を大きく上回っているものの、人件費と併せた経常経費比率の健全な水準の維持に努める。
扶助費
扶助費の分析欄
社会福祉費の自立支援給付費及び児童福祉費の施設型給付費が大きく増加したことに伴い、扶助費に充当する経常経費充当一般財源等が増加し、扶助費の経常収支比率も前年度と比較して0.1ポイント増加した。今後も、人口増加による子育て支援、障害者福祉等にかかる費用が増加する傾向であり、比率の推移を注視していく。
その他
その他の分析欄
類似団体平均の半分以下となっているが、今後、施設の老朽化による維持補修費の増加、高齢化や医療費の増加による国民健康保険特別会計・後期高齢者医療特別会計・介護保険特別会計への繰出金の増加が見込まれる。今後も計画的な修繕の遂行、繰出金の適正な水準の維持により指標の上昇抑制に努める。
補助費等
補助費等の分析欄
経常の補助費等総額は増加したが、税収増により経常一般財源等が大幅に増加したことなどにより、0.3ポイント減少した。一部事務組合については、施設の老朽化等の問題を抱えており、各組合への負担金は増加することが予測されるため、類似団体とほぼ同水準ではあるが、急激に増加することのないよう努める。
公債費
公債費の分析欄
平成30年度は、上納池スポーツ公園の用地取得に伴う地方債の償還が終わったことなどにより、0.9ポイント減少した。今後は公共施設の大規模改修等に伴う地方債の発行を予定しているため、適正な発行管理により、公債費負担の健全な水準の維持に努める。
公債費以外
公債費以外の分析欄
平成30年度は類似団体平均より人件費で2.1ポイント、扶助費で2.2ポイント、その他で、7.2ポイント下回ったことなどにより、公債費以外の経常収支比率で、2.2ポイント下回った。前年度と比較すると、その他で1.4ポイント減少したことなどにより、公債費以外の経常収支比率も1.6ポイント減少した。今後も、保育需要に対応した民間保育所委託料の増加による物件費の上昇や、自立支援給付費等の扶助費の増加が見込まれるが、定員適正化計画や中期財政計画等により、適正な水準の維持に努める。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2018年度)
目的別歳出の分析欄
類似団体平均と比較すると、ほぼ全ての項目で低い水準で推移している。主な構成項目である民生費は、住民一人当たり116,337円となっており、類似団体平均を下回っているが近年増加傾向にある。構成比を見ると、民生費のうち児童福祉行政に要する経費である児童福祉費が全体の約58%を占めており、ついで社会福祉費が約23%を占めている。生活保護費の割合は低く抑えられている。平成30年度は臨時福祉給付金が皆減したものの、自立支援給付費や民間保育所運営委託料、施設型給付費などが増加したことなどにより、前年度から1,911円増加した。今後は幼児教育・保育無償化などの影響で増加が見込まれる。土木費は、赤池箕ノ手土地区画整理推進支援事業の増加や道の駅整備業務委託料の皆増などにより、前年度から2,716円増加した。今後はスマートインターチェンジ整備事業や道の駅整備事業が控えていることから増加が見込まれる。総務費は、財政調整基金積立金が皆増したものの、東部丘陵地西部地区用地購入費の皆減などにより、前年度から4,340円減少した。教育費は、小・中学校トイレ改修工事が増加したものの、小学校空調設備設置工事の皆減などにより、前年度から1,734円減少した。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2018年度)
性質別歳出の分析欄
歳出決算総額は、住民一人当たり264,378円となっている。全国類似団体を上回っているのは物件費であるが、民間保育所運営委託料やスマートインターチェンジ整備業務委託料の増加などにより、一人当たり物件費も増加しており、依然として類似団体平均と比べてかなり高い水準となった。扶助費は、住民一人当たり53,693円となっている。類似団体平均と比較して一人当たり歳出金額が低い状況となっているものの、障害者自立支援給付費や施設型給付費の増加などにより、前年度から922円増加した。普通建設事業費は、住民一人当たり18,823円となっており、東部丘陵地西部地区用地購入の皆減にともない前年度から6,117円減少した。公債費は、上納池スポーツ公園の用地取得に伴う地方債の償還が終わったことなどにより、前年度から1,289円減少した。積立金は、財政調整基金元金積立金の皆増や公共施設整備基金元金積立金の増加により、前年度から1,395円増加した。今後は、老朽化を迎えるインフラ・公共施設等の大規模修繕や新規にスマートインターチェンジや道の駅整備等の大規模事業が控えていることから普通建設事業費の増加が見込まれる。
実質収支比率等に係る経年分析(2018年度)
分析欄財政調整基金は、平成30年度は補正予算における財源確保分及び利子収入分として、約8千万円を積み立てたため、前年度比0.59ポイント増加した。実質収支額は、平成30年度は前年度比1.79ポイント増加した。実質単年度収支は、単年度収支が約2憶9千万円増加し、財政調整基金を積み立てたことで、前年度比5.75ポイント増加した。財政調整基金については、中期財政計画に基づき30億円の確保を目標とする。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2018年度)
分析欄一般会計は、標準財政規模が減少し、実質収支が増加したことにより、平成30年度は前年度比1.79ポイント増加した。全体としては、この水準を保っていく。国民健康保険、下水道事業特別会計及びその他の会計(農業集落排水処理施設)については、一般会計からの法定外繰入や基準外繰入を行っているため、黒字を保っている。その他の会計については保険料や使用料を適切に賦課徴収することにより事業運営できている。なお、国民健康保険特別会計については、保険料水準を上げることにより法定外繰入を減少させることとしている。また、下水道特別会計については、法適化することにより、財務体質の強化を図ることとしている。
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実質公債費比率(分子)の構造(2018年度)
分析欄元利償還金は上納池スポーツ公園の用地取得に伴う地方債の償還が終わったことなどにより、全体として減少となった。公営企業債の元利償還金に対する繰入金は、下水道特別会計の分流式下水道等に要する経費が増加したことなどにより、全体で増加となった。組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等は、消防施設及びごみ処理施設に対する地方債の償還が進み減少となった。今後は、公営企業である下水道特別会計も含めた借入金額を中期財政計画に基づいた適正な金額とすることで、引き続き健全な水準を維持していく。
分析欄:減債基金該当なし
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将来負担比率(分子)の構造(2018年度)
分析欄一般会計等に係る地方債の残高は、近年は地方債の償還が進み、借入が少ないため、減少傾向にある。公営企業債等繰入見込額は、下水道事業債残高が減少しているため、前年度から減少した。組合等負担等見込額は、消防施設に対する地方債の償還が進んだものの、ごみ処理施設に対する地方債の発行により、地方債残高は増加したため、前年度から増加した。今後は、中期財政計画において地方債残高を標準財政規模程度まで減少させていくことを目標に掲げており、適正に管理していく。充当可能財源等のうち充当可能基金は、主に公共施設整備基金、国民健康保険特別会計運用基金、介護給付費準備基金を積み立てた。上記により、将来負担比率の分子は前年度に引き続きマイナスの値となり、将来負担比率の表示はない。
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基金残高に係る経年分析(2018年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)財政調整基金を補正予算における財源確保分として7,515万9千円、公共施設整備基金を2億104万1千円積み立てたことなどにより、基金全体で2億7,520万8千円増加した。(今後の方針)本市では、平成29年度から中期財政計画をローリング更新にあらためた。同計画において財政調整基金の積立目標等を定めていることから、計画的に積立をおこなっていく。また、公共施設の老朽化による大規模修繕・更新費用としての公共施設整備基金は、公共施設等総合管理計画に基づき年間2億円程度確保していく。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)補正予算における財源確保分として7,515万9千円、利子収入分として、135万3千円を積み立てた。(今後の方針)中期財政計画において、経済事情の著しい変動や災害等に備えるため、標準財政規模に対する同基金残高割合を、県内類似団体平均まで確保する。ただし、リーマンショックによる景気後退以の降税収が回復するまでの3年間で、約30億円程度の税収減であったことから、最低積立目標額を30億円とする。
減債基金
減債基金
(増減理由)当該基金の利用予定なし。(今後の方針)当該基金の利用予定なし。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)主な特定目的基金である公共施設整備基金は、公共施設の大規模修繕や更新費用として積み立てている。地域福祉基金は、地域福祉の推進に財源を確保するため積み立てている。(増減理由)公共施設整備基金を2億104万1千円積み立てたことなどにより、その他特定目的基金全体で1億9,868万5千円増加した。(今後の方針)主な特定目的基金である公共施設整備基金は、公共施設等総合管理計画に基づき年間2億円程度確保していく。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2018年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率は類似団体と比べると若干低くなっている。有形固定資産全体のうち、占める比率の最も大きい道路の有形固定資産減価償却率が類似団体と比べ、低くなっていることが原因であると考えられる。また、経年比較では、有形固定資産減価償却率は+増加傾向にあり、今後も増加していく見通しである。なお、公共建築物等については、平成30年度から固定資産台帳から得られる財務情報と現地調査に基づく老朽化状況などを考慮し、計画的な修繕に取り組んでいる。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
債務償還比率は159.0%であり、類似団体643.6%と比べ、低くなっている。充当可能基金は多くはないものの、地方債残高を考慮し、計画的に地方債の発行をしてきたことなどで、地方債の現在高が低くなっており、その結果、分子は小さくなっている。また、収入の6割近くを地方税が占めており、そのほとんどが経常一般財源等であることから、分母は大きくなっており、その結果、債務償還可能年数は低くなっている。今後も、地方債の発行等については、計画的に行うことで、債務償還比率の推移に注視していく。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
有形固定資産減価償却率は施設の法定耐用年数に対する建築後の経過年数の比率であり、新たな資産形成分より既存の減価償却費が上回ったことにより増加した。また、将来負担比率は、将来負担額が地方債の発行を慎重に行っていることと過去の地方債の償還が進んだことから減少傾向にあり、充当可能財源等が上回ったことから表示されていない。今後も人口増加が見込まれることなどから、直ちに施設の削減等を予定しておらず、有形固定資産減価償却率は増加していく見通しである。今後も公共施設等総合管理計画をふまえつつ、中期財政計画に基づいた計画的な財政運営を行うことで、持続可能な形での修繕等を計画的に進めていく。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率は、将来負担額が地方債の発行を慎重に行っていることと過去の地方債の償還が進んだことから減少傾向にあり、充当可能財源等が上回ったことから表示されていない。実質公債費比率についても、上納池スポーツセンター用地取得等に伴う地方債の償還の終了等により、減少となった。
施設類型別ストック情報分析表①(2018年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して、有形固定資産減価償却率が低くなっている施設は、道路、認定こども園・幼稚園・保育所、学校施設、児童館、公民館である。道路については、類似団体との差は3.2%と大きくはないものの、総量は多いため、全体の有形固定資産減価償却率に対しての影響としては、大きいものである。また、道路・橋りょう等のインフラ資産についても、個別に現況の点検を行っており、優先度の高い箇所から長寿命化対策などを講じている。認定こども園・幼稚園・保育所については、平成27年度に米野木台西保育園が建築されたことなどの影響で、有形固定資産減価償却率は43.0%となり、類似団体と比べ低く、一人当たり面積は類似団体と比べ高くなっている。学校施設については、平成25年度に竹の山小学校、日進北中学校の併設校が建築されたことなどの影響で、有形固定資産減価償却率は59.2%となり、類似団体と比べ低く、一人当たり面積は類似団体と同程度となっている。児童館については、福祉会館の一部を児童館としているが、6館中4館が平成11年度以降に建築されており、比較的新しいため、有形固定資産減価償却率は類似団体と比べ低くなっている。ただし、施設単体では、有形固定資産減価償却率の高い施設もあり、修繕の優先順位をつけ、計画的な老朽化対策に取り組んでいくこととしている。
施設類型別ストック情報分析表②(2018年度)
施設情報の分析欄
図書館については、平成20年度に取得しているため、有形固定資産減価償却率は24.0%となり、類似団体と比べると低くなっている。福祉施設については、福祉会館6館中4館が平成11年度以降に建築されており、比較的新しいため、有形固定資産減価償却率は類似団体と比べ低くなっている。庁舎については、北庁舎(昭和37年築)が法定耐用年数50年であるのに対し、57年が経過しており、法定耐用年数を超えて使用していること、本庁舎(昭和54年築)の法定耐用年数が50年であるが、40年が経過していることなどにより、有形固定資産減価償却率は類似団体と比べ高くなっている。また、平成30年度は本庁舎外壁改修工事を行ったことにより、有形固定資産減価償却率は微減となっている。保健センター・保健所については、保健センター本館(昭和58年築)の法定耐用年数は50年であるのに対し、36年が経過していることなどにより、有形固定資産減価償却率は類似団体と比べ高くなっている。有形固定資産減価償却率の高い施設、特に、法定耐用年数を超えて使用している施設については、実際の老朽化の状況や公共施設等総合管理計画で設定している使用可能年数をも踏まえて、今後のあり方について、検討を進めていく。
財務書類に関する情報①(2018年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等の資産については、267百万円減少している。その主な要因は、新たな資産形成以上に減価償却が進んだことなどによる、有形固定資産の1,224百万円減、退職手当組合積立金額が増加したことなどによる、投資その他の資産の795百万円増、財政調整基金、公共施設整備基金を積み立てたことによる、基金の275百万円増などである。一般会計等の負債については、1,026百万円減少している。その主な要因は、小学校トイレ改修事業のため、134百万円借り入れたものの、地方債の元金償還が1,084百万円あったことなどである。国民健康保険会計、後期高齢者医療特別会計、介護保険特別会計を加えた全体では、資産総額は前年度末から94百万円減少し、負債総額は前年度末から1,027百万円減少した。資産総額は、各保険事業特別会計が加わったことで、現金預金、未収金などが一般会計等と比べて多くなるが、負債総額は、各保険事業特別会計では、地方債を発行していないため、大きな差はない。愛知中部水道企業団、日東衛生組合等を加えた連結では、水道事業を連結したことによるインフラ資産増加により、一般会計と比べて資産が増加しており、負債についても、水道事業のインフラ資産整備に伴う地方債が増加したことにより増加している。
2.行政コストの状況
一般会計等においては、経常費用は23,947百万円となり、前年度比531百万円の増加となった。そのうち、人件費等の業務費用は13,315百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は10,632百万円であり、業務費用の方が高くなっている。最も金額が大きいのは、物件費等であり、業務委託等を活用していることで、大きくなっているものである。今後も、人口の増加等により、経常費用の増加が見込まれるが、過度な増加とならないよう、事業の見直し等により経費の抑制に努める。全体では、一般会計等に比べて、医療給付費等の社会保障給付費負担額が補助金等に含まれることから、一般会計等と比較して、移転費用が9,815百万円増加している。また、経常収益については、使用料及び手数料などは徴収していないことから、一般会計と大きな変化はない。連結では、水道事業における使用料及び手数料収益などにより、一般会計等に比べて、経常収益が1,978百万円増加している一方、愛知県後期高齢者医療広域連合の社会保障給付が増加していることなどで、経常費用は20,073百万円増加しており、純行政コストは18,311百万円増加している。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等(18,741百万円)と国県等補助金(4,295百万円)の合計が純行政コスト(22,497百万円)を上回っており、本年度差額は539百万円となり、純資産残高は83,449百万円となった。純行政コストの削減に努めるとともに、国県等補助金の積極的な確保、地方税の滞納整理などにより、財源の確保に努める。全体では、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が4,908百万円多くなっており、純資産残高は1,747百万円の増加となった。連結では、後期高齢者医療広域連合に国県等補助金の収入があることなどにより、一般会計等と比べて財源が19,430百万円増加しており、純資産残高は20,071百万円の増加となった。
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は税収等収入の増などにより、3,409百万円であったが、投資活動収支については、国県等補助金収入や基金取崩収入が減少したことなどにより、▲2,235百万円となっている。財務活動収支は、地方債発行収入等を地方債償還支出等が上回ったことにより、1,055百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から110百万円増加し、1,588百万円となった。全体では、各保険事業会計が加わることで社会保障給付に伴う負担金が大幅に増加するとともに、国民健康保険税や介護保険料が加わったことにより、業務支出、業務収入ともに増加しており、業務活動収支は、一般会計と比べ、222百万円の増加となった。投資活動収支は、国民健康保険特別会計や介護保険特別会計において基金を積み立てたことにより、投資活動支出が増加しており、594百万円の減少となった。財務活動収支は、各保険特別会計では、地方債の借り入れをしていないことから、一般会計と大きな変化はない。連結では、業務活動収支は、連結対象団体の業務収入が業務支出を上回っているため、一般会計と比べると2,573百万円増加している。投資活動収支は、愛知中部水道企業団のインフラ整備のため、公共施設等整備費支出が1,001百万円増加していることなどにより、1,001百万円の減少となった。財務活動収支は、財務活動支出、財務活動収入ともに増加しているため、一般会計と大きな変化はない。
財務書類に関する情報②(2018年度)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額は類似団体平均より39.6万円低い、104.3万円となっている。また、人口は増加しており、固定資産は、新たな資産形成以上に減価償却が進んでいることで、住民一人あたり資産額は減少している。歳入額対資産比率は、3.76年となっており、類似団体平均と大きな差はない。民間活力の利用や施設の複合化などを活用することで、効率的に資産形成をできているといえる。歳入総額は増加しているものの、前述の理由により、資産合計が減少していることから、歳入額対資産比率は減少している。有形固定資産減価償却率は、類似団体平均より2.4%低い58.3%となっているが、今後、有形固定資産減価償却率の上昇が見込まれる公共施設等の更新・大規模改修については、公共施設等総合管理計画や個別施設計画に基づき、資産と負債のバランスを見ながら、計画的に進めていく。
2.資産と負債の比率
純資産比率は、類似団体平均を上回っている。資産合計も多くはないものの、計画的な地方債発行を行っていることにより、負債が少なくなり、その結果、純資産比率は高くなっている。また、地方債償還が、発行以上に進んでいることにより、昨年度から1.0%増加している。また、将来世代負担比率についても、同様の理由により、類似団体平均を下回っており、将来世代への負担が減少し、将来世代が享受できる資産を蓄積することができている。今後も、世代間負担の公平性に考慮し、健全な財政運営に努める。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回っている。効率的な行政運営をすることで、コストの増大を抑制できているためである。昨年度と比べると、人口は増加しているものの、社会保障経費が増加していることなどにより、行政コストは増加し、住民一人当たり行政コストは0.3%増加した。今後、国、県の動向による、社会保障給付費の伸びから移転費用の増加等が見込まれるため、行政コストの状況について、注視する必要がある。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は、類似団体と比べて、大きく下回っている。これまで、計画的な地方債発行を行っていることにより、負債が抑制されてきたためである。基礎的財政収支については、効率的な行政運営をすることで、コストの増大を抑制しているため、類似団体を上回っている。また、業務活動収支については、税収等の影響などにより、増加しており、投資活動収支は基金を取り崩しが減少したことから、減少しており、基礎的財政収支は増加した。今後予定されている新規事業や大規模修繕等に注視するとともに、負債の主な増減事由は地方債であるため、世代間の公平性や、将来負担とのバランスを考慮しつつ、地方債の発行にあたっては、計画的に行う。
5.受益者負担の状況
受益者負担率は、公共料金の基本的な考え方【改訂版】(平成28年4月策定)により、適正な受益者負担を図っている。なお、経常収益に、諸収入等の受益者負担に必ずしもつながらない収入が含まれているため、受益者負担率が類似団体と比べて高くなっているひとつの要因であることが推測される。また、公共料金の基本的な考え方の見直しは、定期的に行っており、昨年度は微増となったが、今後も、適正な受益者負担となるよう努める。
類似団体【Ⅱ-3】
室蘭市
千歳市
恵庭市
北広島市
石狩市
むつ市
滝沢市
塩竈市
名取市
多賀城市
富谷市
龍ケ崎市
牛久市
守谷市
日光市
下野市
飯能市
志木市
桶川市
北本市
蓮田市
日高市
吉川市
白岡市
茂原市
四街道市
印西市
白井市
国立市
福生市
東大和市
清瀬市
稲城市
あきる野市
逗子市
射水市
七尾市
野々市市
敦賀市
甲斐市
伊東市
御殿場市
尾張旭市
日進市
長久手市
舞鶴市
亀岡市
城陽市
向日市
長岡京市
京田辺市
木津川市
泉大津市
貝塚市
摂津市
高石市
藤井寺市
泉南市
四條畷市
交野市
大阪狭山市
阪南市
芦屋市
豊岡市
大和高田市
大和郡山市
天理市
桜井市
香芝市
橋本市
岩出市
浜田市
小郡市
大野城市
宗像市
太宰府市
古賀市
福津市
那珂川市
鳥栖市
大村市
荒尾市
合志市
姶良市
糸満市