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2012年度
2011年度
2010年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2023年度)
財政力
財政力指数の分析欄
地方税(主に市民税や固定資産税)の増により、基準財政収入額が増加したものの、臨時財政対策債振替相当額の減などにより、基準財政需要額も増えたため、令和5年度単年度の財政力指数は令和4年度単年度の指数と同じ0.76となった。これにより、令和3年度から3年連続して単年度の指数は0.76となり、令和2年度の単年度指数(0.83)より下がったため、3か年平均を取る財政力指数の値も、昨年度より0.02ポイント下がる0.76となった。今後も引き続き、歳入確保に努めるとともに、更なる歳出削減に取組み、財政基盤の強化を図っていく。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
経常収支比率は昨年度より7.4ポイント上昇し、類似団体平均値を上回る94.5%となった。これは、地方税や普通交付税の増により、経常一般財源の歳入が前年度より増加したものの、公債費や子ども医療費助成などによる扶助費の増のほか、給食センターや学校、公民館の維持管理費に伴う物件費および維持補修費の増による影響で、経常一般財源の歳出が歳入を上回る増加となったためである。富谷市行政改革基本方針に基づく行政改革により、今後も一層、事務事業の見直しを進め、経常経費の削減に努める。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人口1人当たりの人件費・物件費等決算額は、類似団体平均値を下回っているものの、昨年度と比較し微増となった。主な要因は維持補修費であり、なかでも市道維持管理事業における市道修繕の委託料や舗装補修工事費の増によるものが大きい。また、老朽化が進む学校や公民館の維持管理事業における施設修繕費の増も影響している。人件費については、引き続き適正な定員管理を行うとともに、物件費および維持補修費については、富谷市公共施設等総合管理計画による適切な維持管理を推進し、歳出削減に努める。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
依然として類似団体の中では最低水準にあるものの、指数は増加傾向にある。今後も能力及び業績に基づく人事評価結果を給与や賞与、昇給・昇格へ反映させ、職員のモチベーション向上を図りながら、適正な給与支給に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
適正な定員管理を実施し、類似団体の平均を下回る人員で自治体業務を遂行している。今後も限られた人員の中で増加する行政需要に対応するため、事務事業の見直しによる効率化、デジタル化の推進、職員研修の積極的な実施による職員の資質向上等を図りながら、適正な定員管理に努める。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
実質公債費比率は、一時借入金の借入を行っていないことや、臨時財政対策債の発行抑制などにより、例年、類似団体と比べて低い水準となっている。令和2年度と令和5年度の単年度数値を比較すると、分子は元利償還金の増加により、分母は標準税収入額等および普通交付税の増加により、ともに金額が大きくなったが、分子の増加率が分母の増加率を上回ったため、単年度数値では約1.0ポイント上昇した。それに伴い、3か年平均値となる実質公債費比率も0.3ポイント上昇の-2.0%となった。今後も引き続き、地方債に頼ることのない財政運営に努める。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
将来負担比率は、充当可能財源(充当可能基金や基準財政需要額算入見込額等)が将来負担額(地方債現在高や退職手当負担見込額等)を上回っていることから、例年同様に算定されなかった。しかしながら、将来負担額に算入される地方債現在高については、公共施設等総合管理計画に基づく中長期的なハード面の整備計画の見通しから、年々地方債の需要が高まり、残高は増加すると見込まれる。そのため、地方債の借入では、世代間の負担割合を考慮しながら、地方債のみに依存しない健全な財政運営に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2023年度)
人件費
人件費の分析欄
人件費にかかる経常収支比率は、令和2年度から類似団体の平均値と比べて高い水準にあったが、今年度は同値となった昨年度より更に0.7ポイント改善され、平均値を下回った。これは主に、経常一般財源の歳入額が昨年度と比べて増額(対令和4年度比2.8%増)となったことが要因と思われる。今後も引き続き、適正な定員管理を推進し、人件費の抑制に努める。
物件費
物件費の分析欄
物件費に係る経常収支比率は、昨年度と比べて2.9ポイント上昇し、21.3%となった。主に、学校給食費の無償化や賄材料費、調理業務委託料の増に伴い、学校給食センター運営・維持管理事業における歳出額が増加したことによるものである。例年、類似団体平均値を上回っており、今後も引き続き、行政改革に基づいた事業経費の精査を図り、物件費のコスト削減に努める。
扶助費
扶助費の分析欄
子ども医療費助成や認定こども園等施設型給付費などの増により、扶助費に係る経常収支比率は昨年度より4.7ポイント上昇し、類似団体平均値を大きく上回った。地方税や地方交付税の伸びにより、経常一般財源の歳入額が増加したものの、扶助費の歳出額がそれを上回る増加率となったためである。社会保障関連経費については、今後も増加が見込まれるため、関連事業の精査を行い、類似団体平均値の水準への回復に努める。
その他
その他の分析欄
その他に係る経常収支比率は、例年、類似団体平均値を上回っており、今年度は16.8%と昨年度より0.8ポイント上昇した。これは、主に市道維持管理事業や老朽化が進む学校・公民館の維持管理事業における歳出が増額となっているためである。引き続き、公共施設等総合管理計画に基づいた計画的かつ効果的な改修・修繕を進め、経常費用の削減を図る。
補助費等
補助費等の分析欄
補助費等に係る経常収支比率は、昨年度より0.6ポイント下がり僅かに改善した。ふるさと納税の寄附額が増加したことに伴う報償費の増などはあったものの、関係する一部事務組合への負担金額が減となったことや、経常一般財源の歳入が増額となったことが主な要因と思われる。今後も、負担金や補助金の対象団体の運営事業内容について精査し、補助金については適正化に関するガイドラインに沿って事業を進めていく。
公債費
公債費の分析欄
例年同様、類似団体の中でも低い水準にあるが、令和2年度に借入を行った、台風19号の被害に伴う災害復旧事業債や、小・中学校の校内通信ネットワーク整備に係る学校教育施設等整備事業債、富谷宿観光交流ステーション整備のための一般補助施設整備等事業債などが償還開始となり、比率は昨年度と比べて0.3ポイント上昇した。公共施設等総合管理計画による見通しでは、地方債の需要は年々増加することが見込まれ、引き続プライマリーバランスを意識した借入の実行に努める。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費以外に係る経常収支比率は、88.7%と昨年度より7.1ポイント上昇し、類似団体平均値を大きく上回る値となった。今年度は、経常一般財源の歳入額が増加したものの、扶助費や物件費、維持補修費に係る歳出額も増加し、それが歳入を上回る増となったことが要因と考えられる。今後も引き続き、事務事業の見直しや適正な定員管理、公共施設等総合管理計画による適切な維持管理を推進し、歳出削減に努める。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)
議会費
労働費
消防費
諸支出金
総務費
農林水産業費
教育費
前年度繰上充用金
民生費
商工費
災害復旧費
衛生費
土木費
公債費
目的別歳出の分析欄
総務費における住民一人当たりのコストは63,563円となり、類似団体平均値を僅かに上回った。昨年度に実施した原油価格高騰緊急対策事業費が減額(皆減)となったものの、総合病院誘致に伴う病院用地購入費の増や新たな町内会館(明石台第八会館)の整備費の増などにより、昨年度と比べて17,846円の増額となった。民生費についても、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた住民税非課税世帯に対する電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援事業が皆減したが、今年度に実施した、物価高騰の影響を受けた住民税非課税世帯への対策支援事業が皆増したほか、子ども医療費助成および保育施設整備に係る交付金の増により、一人当たりのコストは増額した。土木費の増額は、性質別分析の普通建設事業費の部分でも述べたとおり、やすらぎパークとみや整備工事による増のほか、市道三ノ関大崎線道路改良事業における歳出の増による影響もある。一方、労働費における減額は、今年度からテレワークセンター(現:ビジネス交流ベース)の運営が始まり、整備事業費が皆減となったことが主な要因である。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)
人件費
補助費等
災害復旧事業費
投資及び出資金
物件費
普通建設事業費
失業対策事業費
貸付金
維持補修費
普通建設事業費(うち新規整備)
公債費
繰出金
普通建設事業費(うち更新整備)
積立金
前年度繰上充用金
性質別歳出の分析欄
歳出決算総額は、住民一人当たりおよそ355,643円となっている。主な構成項目のうち、義務的経費(人件費、扶助費、公債費)においては、いずれも令和元年度からの過去5年間すべてで類似団体平均値を下回っている。物件費の減は、新型コロナウイルスワクチン接種関係の歳出が減額となったことによるものであり、補助費等における減は、前頁で述べた一部事務組合への負担金額の減のほか、原油価格物価高騰対応・事業者支援事業補助金や中小企業等事業復活支援事業補助金の減額(皆減)による影響が大きい。普通建設事業費の増については、主にパークゴルフ場と市営墓地が一体的に整備されたやすらぎパークとみやの整備事業費や、総合病院誘致に伴う病院用地購入費のほか、図書館等複合施設整備事業における実施設計業務費などの増加によるものである。災害復旧事業費については、令和4年3月発生の福島県沖地震による被害に伴う災害復旧費の減である。
実質収支比率等に係る経年分析(2023年度)
分析欄
財政調整基金残高は、およそ770百万円の決算積立を行ったが、財政運営における資金不足を補うために1,100百万円程度を取り崩したため残高が減少した。実質収支額は、繰越事業の増により翌年度へ繰り越すべき財源が増加したため、昨年度より少なくなっている。この繰越事業の増は、事業効果の即応性を高めるため、令和6年度において対応予定であった事業を令和5年度に前倒し計上して実施したことに伴うものである。また、実質単年度収支は、令和5年度から実施した学校給食費の完全無償化に伴う歳入の減や、原油価格高騰による物件費・維持補修費等の歳出の増を補填するため、昨年度の2倍以上となる金額(1,100百万円)の財政調整基金を取り崩し、単年度収支とともに赤字算定となった。今後は、事務事業の見直しやコストの削減など、より一層の行政改革を推進し、数値の改善に向けた健全な財政運営に努める。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2023年度)
分析欄
連結実質赤字比率は、算定開始以来、数値が算出されていないことに加え、赤字が発生した会計もない。令和2年度決算より、下水道事業が法適用の企業会計へと移行しており、水道事業とともに健全な運営状況を維持している。しかしながら、老朽化した施設や設備の整備更新に係る経費は今後も課題であり、中長期的な経営判断のもと、引き続き健全経営に努めていくことが必要である。一般会計における黒字幅の減少要因は、「実質収支比率等に係る経年分析」において記載の通りである。介護保険特別会計においては、保険料や国・県支出金などの増により歳入が増えたものの、保険給付費などの歳出も増となり実質収支額が減少した。また、国民健康保険特別会計でも、一般管理費などを含む総務費のほか国民健康保険事業費納付金などの歳出の増により、実質収支額は減少となった。昨年度と比べて標準財政規模が大きくなったこともあり、これらの特別会計における黒字幅は小さくなった。
実質公債費比率(分子)の構造(2023年度)
分析欄
実質公債費比率は、平成21年度以降、実際に負担している公債費等よりも基準財政需要額に算入された公債費等(算入公債費等)の数値が大きくなっているため、負数の算定結果となっている。分子の各構成費目については、公営企業債の元利償還金に対する繰入金が年々減少しているものの、令和2年度に借入を行った台風19号の被害に伴う災害復旧事業債や、小・中学校の校内通信ネットワーク整備に係る学校教育施設等整備事業債、富谷宿観光交流ステーション整備のための一般補助施設整備等事業債などが償還開始となり、元利償還金が53百万円増加した。そのため、全体では昨年度と比べて43百万円の増となった。今後も、普通会計においては地方債発行の抑制や公債費の平準化に努め、公営企業および一部事務組合に対しても、公債費の動向を注視し健全な財政運営を進める。
分析欄:減債基金
減債基金への積立ては行っているものの、満期一括償還地方債の償還財源としての積立ては行っていないため、計上されていない。今後も公債費の平準化を図るため、減債基金を活用していく。
将来負担比率(分子)の構造(2023年度)
分析欄
将来負担比率は、充当可能財源(充当可能基金や基準財政需要額算入見込額等)が将来負担額(地方債現在高や退職手当負担見込額等)を上回っていることから、例年同様に算定されなかった。しかしながら、将来負担額における地方債現在高については、公共施設等総合管理計画に基づく中長期的なハード面における整備の見通しや新たな文教施設の建設等を考えると、今後も地方債の需要は高まり、残高は増加することが見込まれる。また、退職手当負担見込額についても、令和2年度より計上されるようになり、年々増加傾向にある。そのため、今後もより一層、負担額全体を見通した上での行財政運営の健全性維持に努める。
基金残高に係る経年分析(2023年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)財政調整基金とその他特定目的基金(主に、ユーマイタウン施設整備基金)において、各種事業の財源に充てるための取り崩しを行ったため、令和4年度末残高と比べておよそ420百万円の減となった。それぞれの基金の増減理由については、各項目欄に記載のとおり。(今後の方針)財政調整基金においては、増加する行政経費や今後想定される総合病院誘致などの大型事業へ充当するための取り崩しにより、また、ユーマイタウン施設整備基金においては、引き続き図書館等複合施設整備事業に充てるほか、学校や公民館の長寿命化修繕に充てるための取り崩しなどにより、今後残高は減少していく見込みである。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)歳計剰余金処分相当額を含むおよそ770百万円の積立てを行った一方で、財政運営における資金不足(主に、学校給食費の完全無償化に伴う歳入の減や、扶助費、物件費および維持補修費などの歳出の増)を補うために、およそ1,100百万円の取り崩しを行ったため、年度末残高は昨年度と比べて348百万円の減額(対令和4年度比-6.9%)となった。(今後の方針)経済事情の変動等による財源不足や、災害等に対する経費の財源および災害等により生じた減収を埋めるための財源として充当予定。また、今後想定される大型事業(総合病院誘致や成田二期北工業団地関連のインフラ整備)に係る経費などに充当する可能性を考慮すると、今後は残高が減少していく見込みである。
減債基金
減債基金
(増減理由)これまで同様、今後の公債費支出に備えるための積立てを行っているが、百万円未満であるため表およびグラフ上では昨年度同額となった。(今後の方針)経済事情の変動等により財源が不足する場合や、市債の償還額が他の年度に比べて多額となる年度に、市債の償還財源として充当予定。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・ユーマイタウン施設整備基金:公共施設および公益施設の整備資金に充てるもの。また、それにより、住み良いまちづくりを推進するもの。・庁舎整備基金:市庁舎の建設、増改築および維持管理の資金に充てるもの。・ふるさと富谷創造基金:富谷に根ざした歴史、伝統、文化、産業等を生かし、独自の魅力を備えたふるさと富谷づくりを推進するもの。・長寿社会福祉基金:地域における福祉活動の促進、快適な生活環境の形成等、高齢化率の上昇が進む社会に対応した施策を推進するための資金に充てるもの。・市営墓地等管理運営基金:富谷市営墓地事業及び富谷市営愛玩動物霊園事業の財政の調整を図り、その健全な運営に資するもの。(増減理由)・ユーマイタウン施設整備基金:(仮称)やすらぎパークとみや整備事業や図書館等複合施設整備事業への充当により、255百万円の減。・ふるさと富谷創造基金:とみやはちみつプロジェクト事業への充当を見込んだ積立てにより、微増。・長寿社会福祉基金:社会福祉協議会補助事業や保健福祉総合支援センターの運営事業への充当で、約3百万円の減。・市営墓地等管理運営基金:墓地使用料などの積立てにより、154百万円の増。(今後の方針)・ユーマイタウン施設整備基金:引き続き、令和7年度開館を目指す図書館等複合施設整備事業への充当を予定しているほか、放課後児童クラブ整備事業への充当を予定。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2022年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産原価償却率は類似団体平均を下回っているものの、年々上昇している。今後さらに、既存の資産の老朽化が見込まれるため、公共施設等総合管理計画に基づき、計画的かつ効果的な改修や修繕に引き続き取り組んでいく。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
これまで債務償還比率は算定されていない。引き続き、健全な財政運営に努めていく。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担額を充当可能財源が上回る状況が続いており、将来負担比率は算定されていない。今後も将来にわたって安定的な行政運営が行われるよう、健全な財政運営に努めていく。なお、有形固定資産減価償却率については年々上昇しており、今後さらに既存の資産の老朽化が見込まれるため、公共施設等総合管理計画に基づき、計画的かつ効果的な改修や修繕に取り組んでいく。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
これまで将来負担比率は算定されず、実質公債費比率についてはマイナスの数値が続いている。なお、直近3か年平均となる実質公債費比率については、前年度と同数であった。これは、3か年平均値対象外となる令和元年度と令和4年度の単年度数値を比較すると、分子では公営企業債の償還の財源に充てられる繰出金が減少したことにより、金額が小さく(絶対値では大きく)なった。(対令和元年度比△18,888千円、△10.5%)。一方で分母においては、臨時財政対策債の発行可能額が減ったものの、標準税収入額等及び普通交付税額が増えたため金額は大きくなった(対令和元年度比+884,429千円,+10.5%)。その結果,単年度数値ではほぼ変動がなく,3カ年平均値にも影響が生じなかったと言える。
施設類型別ストック情報分析表①(2022年度)
道路
橋りょう・トンネル
公営住宅
港湾・漁港
認定こども園・幼稚園・保育所
学校施設
児童館
公民館
施設情報の分析欄
各施設の有形固定資産減価償却率について、類似団体平均値と比較し高い水準にあるのは【認定子ども園・幼稚園・保育所】、【橋りょう・トンネル】、【公営住宅】、【公民館】である。その中でも、数値を大きく上回る【橋りょう・トンネル】については、定期点検の実施により、安全性に影響を及ぼす損傷等を早期に発見したうえで長寿命化修繕計画を適切に実行し、引き続き橋りょうの延命化を図っていく。一方、平均値と比較し低い水準にあるのは【道路】、【学校施設】である。そのうち、【学校施設】は、平成27年開校の明石台小学校などが含まれており、比較的新しい施設が多いためである。各施設の一人当たり面積等について、類似団体平均値と比較して上回っている施設は【学校施設】、【公民館】であり、下回っているのは【道路】、【認定子ども園・幼稚園・保育所】、【橋りょう・トンネル】、【公営住宅】となっている。今後さらに老朽化が進み、修繕費や維持管理費の経費増大が見込まれるため、引き続き公共施設等総合管理計画に基づき、計画的に各施設の長寿命化を図るとともに、適正な配置と効果的な管理運営を進めていく。
施設類型別ストック情報分析表②(2022年度)
図書館
体育館・プール
福祉施設
市民会館
一般廃棄物処理施設
保健センター・保健所
消防施設
庁舎
施設情報の分析欄
各施設の有形固定資産減価償却率について、類似団体平均値と比較し高い水準にあるのは【一般廃棄物処理施設】、【体育館・プール】、【消防施設】であり、中でも平均値を大きく上回る【一般廃棄物処理施設】については、該当施設である清掃センターのうち焼却棟の解体事業を令和2~3年度に実施している。一方で、類似団体平均値と比べ低い水準にあるのは【福祉施設】と【庁舎】である。【福祉施設】は、平成12年に富谷市地域活動支援センターTOMOTOMOYOUYOUという心身障害者通所援護施設・精神障害者小規模作業所の開所や、【庁舎】は平成15年開庁の市役所と比較的新しい施設であることが影響している。各施設の一人当たり面積等については、該当のある施設すべてにおいて類似団体平均値を下回る状態である。今後さらなる老朽化と、修繕費・維持管理費等の経費増大が見込まれるため、引き続き公共施設等総合管理計画に則った長寿命化を進めるなど、中・長期的な視点での計画的な管理運営を行っていく必要がある。
財務書類に関する情報①(2021年度)
資産合計
負債合計
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額が前年度から284百万円の減(△0.4%)となった。この主な要因としては、各資産の減価償却累計額の増によるものである。なお、この有形固定資産が資産総額に占める割合は約83%を占めており、これらの資産は将来の維持管理・更新等の支出を伴うものであることから、引き続き、公共施設等総合管理計画に基づいた計画的かつ効果的な改修・修繕に努めていく。負債総額においては、前年度から36百万円の増(+0.5%)となり、主な要因としては、退職手当債務の増及び負担金積立分の減による退職手当引当金の増(+93百万円)やH30臨時財政対策債、H29公共事業等債、H30学校教育施設等整備事業債の償還開始による、1年内償還予定地方債の増(+66百万円)によるものである。
純経常行政コスト
純行政コスト
2.行政コストの状況
一般会計等においては、R3年度の純経常行政コストは17,227百万円となり、前年度に比べ2,877百万円の減(△14.3%)となった。主な要因としては、R2年度に実施した新型コロナウイルス感染症対応特別定額給付金給付事業の事業終了により、補助金等が前年比で3,621百万円の減となったことによるものである。なお、物件費については、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う、新型コロナウイルスワクチン接種対策事業の開始などにより、昨年度より220百万円の増となった。維持補修費については、昨年度から大きな変動は無いが、平成30年度以前と比較すると大きく増額となっており、公共施設の老朽化に伴う維持補修費用の増加傾向は今後も続いていくことが見込まれるため、より一層、公共施設等総合管理計画に基づいた計画的かつ効果的な改修・修繕に努めていくものである。
本年度差額
本年度末純資産残高
本年度純資産変動額
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等及び国県等補助金の財源(16,775百万円)が純行政コスト(17,195百万円)を下回ったことから、純資産の本年度差額は△420百万円(対前年度比+711百万円)となり、純資産残高は57,317百万円(対前年度比△319百万円)となった。純資産の本年度差額が、前年度に比べ大きく増額となった主な要因として、純行政コストが3,399百万円の減となったことが挙げられる。今後も引き続き、経費の削減及び税収等の歳入確保に努めるものである。
業務活動収支
投資活動収支
財務活動収支
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支が303百万円となり、前年度と比べ220百万円の増となった。主な要因としては、災害復旧事業費支出について、R2年度の令和元年台風19号災害復旧事業の事業終了に伴い、509百万円の減となったことが挙げられる。投資活動については、投資活動収入1,268百万円に対し、公共施設等整備費支出の増(前年比+1,925%)や基金積立金支出の増(前年比+55.7%)により投資活動支出が1,205百万円となったことから、収支は63百万円となった。財務活動収支については、地方債等発行収入が前年度に引き続き臨時財政対策債の発行抑制を行ったことなどにより、前年比で40百万円の減となっており、収支は△41百万円となった。以上のことから、本年度末資金残高は、前年度末残高より324百万円増加し、1,354百万円となった。
財務書類に関する情報②(2021年度)
①住民一人当たり資産額(万円)
②歳入額対資産比率(年)
③有形固定資産減価償却率(%)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額は122.6万円となり、前年度と比べ0.7万円の減となった。この主な要因としては、有形固定資産の減価償却費が増加したことにより、資産合計が減少したためである。しかしながら、当市の有形固定資産減価償却率は59.4%と、類似団体平均値を4%下回っており、公共施設の老朽化の進行度合いは比較的低いものであると考えられる。ただ、前年度比では1.7%の増加を示しており、今後も継続して増えていくことが予想されることから、公共施設等総合管理計画に基づいた計画的な予防保全による長寿命化を進めていくなど、公共施設等の適正管理に努めていくものである。
④純資産比率(%)
⑤将来世代負担比率(%)
2.資産と負債の比率
純資産比率は89.1%と、類似団体平均値を17.2%上回っており、これまで、過去及び現世代の負担によって、将来世代も利用可能な資源を蓄積してきた傾向があるといえる。純資産及び資産合計ともに前年度と比べ減少したが、純資産比率は同水準を維持する結果となった。将来世代負担比率は、有形・無形固定資産合計が減少した一方で地方債残高が微増したことにより、7.8%と前年度比で0.3%増加したが、類似団体平均値を7.9%下回っており、その差は前年度とほぼ同額である。このことから、社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度は、比較的低いものといえる。今後も引き続き、世代間の負担割合を考慮しながら、地方債に依存しない財政運営に取り組んでいく。
⑥住民一人当たり行政コスト(万円)
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは32.8万円と、前年度と比較し6.5万円の減となった。これは、R2年度に実施した新型コロナウイルス感染症対応特別定額給付金給付事業の事業終了により、補助金等が前年比で3,621百万円の減となったことにより、コスト総額が大幅に減となったためである。しかしながら、類似団体と比べると、H28年度からの5年間平均で約8%を下回る状況が続いている。ただ、児童福祉や障害者福祉などの社会保障給付費に加え、公共施設の老朽化に伴う維持補修費などは、今後も年々増加していくことが見込まれるものであり、より一層の経費の削減に努めていく。
⑦住民一人当たり負債額(万円)
⑧基礎的財政収支(百万円)
4.負債の状況
負債合計が3,581万円増加したものの、住民一人当たりの負債額は13.4万円と、前年度と変動は無く、類似団体平均値を大幅に下回る傾向が続いている。しかしながら、総合計画に基づく中長期的なハード面の整備の見通しから、地方債の需要は今後も高まっていくことが見込まれる。基礎的財政収支の好転については、災害復旧事業費支出について、R2年度の令和元年台風19号災害復旧事業の事業終了に伴い、509百万円の減となったことにより、業務活動収支が前年度比で217百万円増加したことが影響している。
⑨受益者負担比率(%)
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は、前年度と変動は無かったものの、類似団体平均との差が前年度の△0.3%と比較し△1.0%へと拡大した。受益者負担の適正化に向けて、引き続き、各種公共施設等の使用料及び各種手数料の見直しや、公共施設等の利用回数を向上させるための取組み等を進めていく。なお、経常費用のうち維持補修費については、公共施設の老朽化に伴い増加傾向が今後も続いていくことが見込まれるため、公共施設等総合管理計画に基づいた計画的かつ効果的な改修・修繕を行うことで、経常費用の削減に努めていく。
類似団体【042161_17_1_000】