地域の概況
普通会計の構造(2024年度)
総額245億円
総額245億円
総額256億円
2026/10/21 保守対応
PHPの脆弱性に関する対応は、10月21日深夜に完了しました。
📣 2026/10/31 学会出席
2026年10月31日から11月1日まで福山市立大学 港町キャンパスで開催される第37回全国大会に、討論者として出席します。
総額245億円
総額245億円
総額256億円
人口増加による市民税の増加や、民間開発に伴う宅地整備等による固定資産税の増加等により基準財政収入額は堅調に伸びています。また、人口増加等により、基準財政需要額が伸びています。令和8年度の算定からは、令和7年度の国勢調査の数値が使用されるため、人口が増加傾向にある当市は、基準財政収入額の伸びに比べて基準財政需要額の伸びが大きくなることが見込まれます。
税収などの安定的な収入に支えられ、毎年一定の経常一般財源が確保されていますが、近年、扶助費、人件費、公債費といった義務的経費を始めとした経常経費が増加傾向にあります。特に人件費、扶助費については、国の政策等により今後も上昇することが見込まれます。事業総点検により既存事業の見直しを進め、より一層の経常経費の削減に努めます。
人件費が高い要因として、保育園や文化の家等の施設を指定管理ではなく、市で運営していることが挙げられます。また、近隣市町との比較分析では正職員の数は平均的なのに対し、会計年度任用職員の数が多いため、業務のDX化等を進めていく必要があると分析しています。物件費についても物件費や労務単価の上昇が今後も続く見込みであるため、他団体と比較するなどし、より効率的に運営できるよう検討していく必要があります。
本市は、類似団体と比較すると正職員数が少ない団体であるため、経験年数階層の変動に起因しますが、今後も給与の適正化に努めていきます。令和6年度人事院勧告に準じ、地域手当が現在の10%から愛知県下の地域手当8%に段階的に引き下げることが決定したため、今後は平均を下回る見込みです。
本市は人口増加が続き、特に子育て世代の流入が多い状況にありました。そのため、事務職員を増員するとともに、子育て世代の増加に対応するため、保育園・小中学校の増改築などを行っており、技師及び保育士の採用を増やしてきました。令和8年度末に長湫東保育園が閉園となることを見据えて、令和6年度から民間で2園が開園しました。今後も行政だけではなく、民間活力を活用したサービスに取組み、職員が過剰とならないように努めていきます。
大規模な修繕事業等を、地方債を借り入れて実施してきたため、年々数値は下がっています。今後の起債計画では利率の上昇を見込み、起債を抑えていく方針です。歳出が多額となる事業については基金での対応を検討し、借入れを行う場合は交付税算入がされるものに限るなど精査を行っていきます。
平成30年度から消防行政の広域化を行ったため大きく改善が見られましたが、依然として類似団体よりも高い要因としては、保育園や文化の家等の施設を指定管理ではなく、市で運営しているためです。また、正規職員の数は適正に近いことに対し、会計年度任用職員の数が多く、事業のスリム化や適正な人員配置により一層努めていく必要があります。
年少者人口の割合が他市に比べて高いため、給食センターの賄材料費や学校給食調理委託費、予防接種委託費が高い水準にあります。令和4年度から公共施設で使用する電気をCO2フリーの電気へ切り替えを行ったため大きく増加しました。また、文化の家や福祉の家といった大規模施設の維持管理経費等が含まれているため物件費決算額は増加傾向にあり、効率化を図るなど、削減に努めます。
子育て世帯の流入による人口増加が続いているため、保育給付費等が増加しており、また、障がい者福祉に係る給付の行政需要も増加しているため、扶助費総額は年々増加しています。今後、人口増加は止まり、高齢化が進むことが想定されます。税収の伸びが見込めなくなった場合に、過度な負担とならないよう、注視していく必要があります。
繰出金等について、類似団体と比較して低い数値となっています。平成30年度から下水道事業会計を公営企業法適用化したため、当該会計への繰出金がなくなり、その分数値は低くなりました。今後は、公共施設の老朽化などにより修繕に係る経費が増加していくことが見込まれるので、計画的な改修や経費の抑制に努めます。
現在は新たな補助金等は原則認めていません。また、新規の補助金制度の創出については既存の補助金を見直し減額した金額内での新たな補助金制度を創出することとしており、今後も引き続き補助金の見直しを進め改善を図ります。一部事務組合の負担金が増額しており、消防では施設の改修が控えているため、今後も増額が見込まれます。
大規模投資事業の計画的な予算化と特定目的基金の活用により必要最低限の借入に努めてきたため、類似団体より低くなっています。しかし今後は、学校施設や文化施設の大規模改修で地方債の発行が見込まれています。その他施設の修繕等を計画的に行い、基金を活用するなど過度な借入とならないよう努めていきます。
本市は、類似団体と比較して予算における公債費の比率が低いため、公債費以外の比率は相対的に高くなっています。しかしながら、比率自体は増加傾向にあり、財政構造が硬直化している傾向がありますので、引き続き経費の削減に努め、健全な財政運営を行っていきます。
議会費は、令和4年度に議会のオンライン配信を開始するにあたり、議場の改修工事を行ったため一時的な増加となりました。総務費は、例年大きな金額の変動はありません。令和4年度の増加は多額の基金の積立てを行ったほか、西庁舎空調機器の改修を行ったことによるものであり、一時的なものとなっています。民生費は、本市は住民の平均年齢が低い自治体となっており、高齢者福祉関連経費が少ないことなどから、類似団体と比較して小さくなっています。一時預かりサービス等の利用者が増加傾向にあるため今後も増加が見込まれます。土木費は、当初予算で計上し、予定していた拡幅工事等が未実施となったため減額となりました。教育費は、子育て世帯の流入による年少人口増加に伴い、学校経費が増加していることから、類似団体と比較して大きくなっています。令和6年度から令和8年度までは古戦場公園の再整備事業により増加が見込まれます。
類似団体内順位73位/ 108団体
類似団体内順位40位/ 108団体
類似団体内順位90位/ 108団体
類似団体内順位5位/ 108団体
類似団体内順位80位/ 108団体
類似団体内順位66位/ 108団体
類似団体内順位17位/ 108団体
類似団体内順位1位/ 108団体
類似団体内順位85位/ 108団体
類似団体内順位81位/ 108団体
類似団体内順位40位/ 108団体
類似団体内順位67位/ 108団体
類似団体内順位88位/ 108団体
類似団体内順位105位/ 108団体
物件費は、大型施設の直営運営により例年平均より高い傾向にあります。令和4年度から愛知県産のCO2フリーの電気へ変更したことや、全国的な光熱水費等の高騰により増加しています。扶助費は、本市は住民の平均年齢が低い自治体となっており、高齢者福祉関連経費が少ないことなどから、類似団体と比較して少なくなっています。しかし、近年、年少人口の増加等により子ども医療費、子育て関連経費、障がい者福祉関連経費等が増加傾向にあります。普通建設事業費は、うち更新整備について、例年ある学校の大規模改修に加えて、し尿処理施設の解体工事や古戦場公園の再整備工事があったことから例年より増額となっています。公債費は、本市は大規模投資事業の計画的な予算化と特定目的基金の活用により、必要最低限の地方債の借入に努めてきたため、類似団体と比較して小さくなっています。維持補修費は、施設の老朽化が進み、今後も修繕件数が増えることから増加傾向にあります。
類似団体内順位30位/ 108団体
類似団体内順位54位/ 108団体
類似団体内順位40位/ 108団体
類似団体内順位60位/ 108団体
類似団体内順位28位/ 108団体
類似団体内順位76位/ 108団体
類似団体内順位1位/ 108団体
類似団体内順位46位/ 108団体
類似団体内順位17位/ 108団体
類似団体内順位66位/ 108団体
類似団体内順位105位/ 108団体
類似団体内順位106位/ 108団体
類似団体内順位44位/ 108団体
類似団体内順位81位/ 108団体
類似団体内順位1位/ 108団体
実質収支は例年標準財政規模の5%程度となっており、適切な財政運営が行えていると言えます。令和4年度から経常経費の増加等により基金を取り崩しての財政運営が続いています。人件費や物価の高騰が続くと見込まれるため、令和6年度から事業総点検を実施して、経常経費の削減に取り組んでいます。今後も見直しを行っていくことで実質収支を悪化させないように努めます。
本市の一般会計及び特別会計は、赤字が発生していない状況にあり、その意味で健全な財政運営が行えている状況にあると言えます。今後も、特別会計においては、一般会計からの繰出金に過度に依存することなく運営が行えるように努めていきます。今後は公共施設の老朽化が進み、修繕費等の増加が見込まれる一方で、人口の増加が落ち着く見込みです。市税の伸びが落ち着き、歳入の大幅な増加が見込まれないことから、歳入規模に合わせた歳出の抑制を行っていく必要があります。
本市では従来、大規模投資事業の計画的な予算化と特定目的基金の活用により、必要最低限の借入に努めてきたため、充当可能な特定財源や算入公債費等の合計額と同等の元利償還金等額となっています。大規模な起債は今後も抑制していく計画ですが、施設の大規模改修のためのやむを得ない借入れや、近年借入を行った大規模事業の償還が随時始まっていくため、今後の実質公債費比率は増加していくものと見込んでいます。普通交付税不交付団体である本市にとっては、交付税措置されるべき算入公債費等額については、実際には交付を受けないため、実質公債費比率の数値にとらわれることなく、過度な公債費の増加とならぬよう注意していく必要があります。
該当なし
本市では、例年、小中学校等の公共施設の大規模改修に充てるための地方債を多く借り入れていますが、地方債の償還額は下回るため、一般会計等に係る地方債の現在高は減少傾向にあります。令和4年度については、一般会計等に係る地方債の残高は地方債の償還が進み、借入が少ないため、減少傾向にあります。公営企業債等繰入見込額は、令和5年度に区画整理事業債を完済し、下水道事業債の残高が減少しているため、令和2年度から減少傾向にあります。なお、充当可能財源等のうち一定程度の割合を占める基準財政需要額算入見込額については、普通交付税不交付団体である本市は、実際には交付を受けないため、これを控除すると将来負担がないとは言い切れない状況です。今後は、人口増加に伴う社会基盤整備や、老朽化した公共施設の改修事業等の支出が見込まれるため、元利償還金が過度な財政負担とならないよう、引き続き計画的な予算化と特定目的基金の活用により、必要最低限の借入に努めていきます。
(増減理由)財政調整基金は、年度末現在高は1,298百万円となり、対前年度比505百万円の減額となりました。その他特定目的基金の令和5年度末現在高は、4,422百万円となり対前年度比489百万円の減額となりました。これは財源不足による調整と、地方債の借入を抑えるために大規模事業の財源として、公共施設の整備や管理を目的にした基金を多く取り崩したことによるものです。(今後の方針)財政調整基金においては、突発的な単年度の減収に対応できるよう、現在の水準を下回らないよう、残高の確保に努めていきます。その他特定目的基金においては、今後検討される公共施設の整備及び再整備を見据え、計画的な積み立てを行い、計画的な修繕計画のもとに運用していきます。
(増減理由)329百万円の積立てを行い(実質収支の1/2分及び決算余剰分)834百万円の取崩しを行った結果、令和6年度末現在高は1,298百万円となりました。補正予算等の財源調整による取崩しが多かったため、残高は前年度比で減額となりました。(今後の方針)突発的な単年度の減収に対応できるよう、現在の水準を下回らないよう、残高の確保に努めていきます。近年の物価高等により、当初予算編成に財政調整基金を取り崩さねばならない状態が続いているため、事業総点検を行い経常経費の見直しに努めます。事業総点検の目標として、令和8年度に経常経費で4億円程度の経費削減を行います。
(増減理由)異動なし(今後の方針)特になし
(基金の使途)公共施設等整備基金:公共施設又は公用施設整備のため公共施設等管理基金:公共施設又は公用施設管理のため他(増減理由)公共施設等整備基金及び公共施設等管理基金で509百万円の取崩しを行いました。これは、地方債の新規借入を抑制するため、基金を財源としたためです。都市計画施設整備基金は144百万円を積立てました。これは、今後行う都市計画施設の大規模改修に備えるため、都市計画税を積立てたものです。(今後の方針)今後、本市においてはスポーツ施設(体育館)、文化施設、図書館等の大規模改修を予定しており、多額の支出が見込まれます。令和7年度末現在、公共施設の整備に活用できる基金の残高が13億円程度、公共施設の管理(大規模改修等)に活用できる基金の残高が10億円程度となっていますが、基金残高が十分にある状況とは言えないため、計画的に特定目的基金の積み立てを行っていきます。
有形固定資産の償却は、比較的進んでいない。老朽化が進んでいる施設もあるが、今後、個別施設計画に基づき施設の計画的な改修を実施していく予定である。このため、当面の間は、類似団体と比べて、低い数値が続く見込みである。
類似団体内順位11位/ 106団体
類似団体平均を大きく下回っている。従来地方債に頼らない財政運営に努めてきたが、近年人口増加に伴い義務教育関係施設の施設整備や空調機器などの導入を進めてきた結果、借入も比例して増加傾向となっている。過大な負担とならないよう注意して運営していく必要がある。
類似団体内順位6位/ 108団体
将来負担比率はマイナスのため、数値は出ていない。また、有形固定資産減価償却率が類似団体と比較し低い水準となっている。これは、他市町に比べ本市の大規模施設の整備が最近に行われたことが要因と考えられる。しかしながら、施設の老朽化は年々進んでいくことから、計画的に事業を進め、また、起債を最小限にするなど、将来世代への負担を極力抑制できるよう注意していく。
将来負担比率は発生しておらず、実質公債費比率も類似団体と比較し低い水準となっている。これは、地方債によらない財政運営を行ってきた結果、公債費が低く抑えられ、健全な財政を維持してきたと言える。しかし今後、施設の老朽化に伴い、大規模修繕等を順次迎える。起債を最小限にとどめながら、計画的に事業を進めることで、将来世代への負担を極力抑制できるよう注意していく。
本市の道路・橋りょう等インフラ資産の総量は、類似団体や全国、愛知県の平均と比較して、比較的少なく、減価償却率も低い。このことは、本市のインフラ資産はその多くが1970年代以降の人口増加に伴い段階的に実施してきた土地区画整理事業により必要に応じ整備され、中でも2000年以降に整備した認定道路も多く、全体的に老朽化が進行していないことを示している。保育施設においては、一人あたりの保育施設の面積が比較的大きく、また、減価償却率が類似団体や全国、県平均より低くなっている。これは、本市が近年の人口増加により年少人口も最近まで増加していた自治体であり、保育施設の整備を実施していることが要因と考える。学校施設においては、一人あたりの学校施設の面積は類似団体平均程度だが、減価償却率が類似団体や全国、県平均より低くなっている。これは、本市が近年の人口増加により年少人口も最近まで増加していた自治体であり、学校施設の増築や改修を実施していることが要因と考える。公民館に関しては、市役所庁舎の1フロアに併設していることもあり、1人あたりの面積は著しく小さい。類似団体と比較すると老朽化が進んでいるが、今後公民館の需要や各小学校区にある類似の交流施設との機能分担等も勘案し、あり方を検討していく。
類似団体内順位17位/ 106団体
類似団体内順位21位/ 103団体
類似団体内順位20位/ 99団体
類似団体内順位17位/ 106団体
類似団体内順位13位/ 68団体
類似団体内順位53位/ 91団体
本市は1970年代以降の人口急増に伴い、特に1980年代後半以降、施設需要に応じて体育施設、図書館、文化施設等一定規模の施設建設を進めてきた。これらの施設については、短期間に大量に整備され、インフラ施設と同様に、更新や大規模修繕の時期が同時期に到来することから、長寿命化などにより、財政負担の平準化を図る必要がある。福祉施設について類似団体平均と乖離する要因は、平成14年に福祉の家(歩行浴などの温浴施設)を整備したことによる。また、市民会館については、平成9年に文化の家を整備したことによる。保健センターの令和3年の減価償却率の減少については、空調の更新を行ったことによる。庁舎については、築50年が経過しており、類似団体や国、県平均に比べて有形固定資産減価償却率が高くなり、また、人口一人あたりの面積も小さくなっていることから、再整備に向けた検討が必要である。
類似団体内順位50位/ 104団体
類似団体内順位32位/ 105団体
類似団体内順位4位/ 89団体
類似団体内順位25位/ 91団体
類似団体内順位68位/ 98団体
類似団体内順位11位/ 88団体
類似団体内順位104位/ 104団体
類似団体内順位73位/ 106団体
長久手市の公会計財務書類における資産の合計は、一般会計等で123,087百万円、全体会計で148,389百万円、連結会計で167,332百万円であり、その内訳のほとんどが固定資産で構成されている。また、固定資産のなかでも、有形固定資産が大部分を占めている。負債の合計は、一般会計等で10,333百万円、全体会計で21,676百万円、連結会計で31,453百万円となっており、そのうち固定負債が約90%を構成しており、その内訳は地方債等が大部分を占めている。一般会計等では、資産合計が953百万円の減少となった。これは、南小学校の改修工事や史跡長久手古戦場ガイダンス施設建設工事をはじめとする投資による増加が1,220百万円となっているものの、減価償却による減少が1,250百万円となっており、投資による増加を減価償却による減少が上回ったことが主な要因である。有形固定資産全体では340百万円の減少となっており、その内訳は事業用資産は70百万円の減少、インフラ資産は280百万円の減少、物品は10百万円の増加となっている。また、投資その他の資産は、公共施設等整備基金や公共施設等管理基金の取り崩しなどで基金が470百万円減少しており、420百万円の減少となった。R6では、資産の減少が見られるものの、これは減価償却の進行による自然な減少であり、同時に負債も着実に減少しています。財政状態の健全性は引き続き維持されており、計画的な事業実施と負債管理が適切に行われているといえる。
当市のコスト全体をみると、市が直接的にサービスを提供する業務費用に対し、間接的に住民サービスを提供する事業である移転費用の割合も大きくなっている。ただ、移転費用の割合が業務費用よりも大きくなる市町村が多い中で、長久手市では移転費用の割合が、全体会計以上でも50%程度となっており、他市町と比較して業務費用の比重が高いことが特徴といえる。経常費用は、一般会計等で790百万円の増加となった。その内訳は、業務費用が1,100百万円の増加、移転費用が310百万円の減少となっている。業務費用の増加要因としては、人件費が390百万円増加、物件費等が770百万円増加となっている。人件費の増加は職員給与の増額改定によるもので、物件費等の増加は、維持補修費の増加が主な要因である。一方、移転費用については、社会保障給付が470百万円増加しており、全体では750百万円の増加となっている。R6では、経常費用が790百万円増加し、特に人件費と物件費等の増加が顕著です。社会保障給付も増加しており、経常経費の増加傾向が続いています。財政の硬直化を防ぎ、持続可能な財政運営を実現するためには、既存事業の見直しと効率的な行政運営が急務となっている。
事業用資産は、南小学校の改修工事や史跡長久手古戦場ガイダンス施設建設工事をはじめとする投資による増加が1,220百万円となっている。一方、減価償却による減少1,250百万円、土地の換地処分による減額20百万円、物品への本勘定振替20百万円があり、結果として70百万円の減少となった。R5では旧香流苑用地の購入や未計上だった長久手市持分の計上といった特殊な要因があったが、R6では学校施設と文化施設の整備が主な投資となっている。インフラ資産は、工事や土地購入など有償で取得した資産が370百万円、下山土地区画整理事業からの道路の移管処理による増加が330百万円となっている。一方で、減価償却による減少額は980百万円となっているため、280百万円の減少となった。R5では長久手中央土地区画整理事業からの大規模な移管処理と公園西駅周辺土地区画整理事業特別会計の廃止に伴う移管により1,340百万円の増加となっていたが、R6では土地区画整理事業の進捗に伴う移管が限定的となり、減価償却の方が上回る状況となっている。物品は、消防車や福祉の家機械設備など有償で取得した資産が60百万円、リースによって取得した資産が50百万円、事業用資産からの本勘定振替による増加が20百万円となっており、これらの増加要因を減価償却による減少120百万円が上回ったことで、10百万円の増加となった。R6では、R5で見られた土地区画整理事業からの大規模な資産移管が一段落し、学校施設や文化施設の改修工事による投資が継続される一方、減価償却による資産の減少が進行している。全体会計では下水道事業の減価償却の影響が大きく、連結会計では連結対象団体を含めた総合的な資産・負債の管理が行われている。純資産は減少しているものの、負債の減少幅が大きいため、財政状態の健全性は維持されている。
支出ベースでは、人件費支出が370百万円増加、物件費等支出が740百万円増加、支払利息支出は前年度並み、その他の業務費用支出が60百万円減少となり、業務費用支出は1,050百万円の増加となった。移転費用支出は、補助金等支出が140百万円減少、社会保障給付支出が470百万円増加、他会計への繰出支出が620百万円減少、その他の移転費用支出が10百万円減少し、300百万円の減少となった。業務支出全体では750百万円の増加となっている。R5では業務費用支出が130百万円の減少、移転費用支出が1,080百万円の増加となり、業務支出全体で950百万円の増加となっていたが、R6では業務費用支出の増加が大きくなり、移転費用支出が減少に転じている。収入ベースで見た業務収入は1,380百万円の増加となった。R5では210百万円の増加であったのに対し、R6では大幅に増加しており、税収等の堅調な伸びと国県等補助金の増加が主な要因と考えられる。R6では、業務活動収支が安定した黒字を維持し、投資活動収支のマイナス幅が縮小している。これは、業務収入の堅調な伸びと投資活動収入の増加により、市の資金状況が改善されていることを示している。一方、業務費用支出の増加が顕著であり、特に人件費と物件費の増加に注視する必要がある。
住民1人当たり資産額は類似団体平均値より上回っており、有形固定資産減価償却率も低い。これは、新興住宅都市として比較的近年に基盤整備が進められてきた結果が表れており、保有する資産が比較的新しいためである。しかしながら、一人あたり償却資産の取得価額自体も、比較団体の中で高い水準であることから、不必要な資産を持ちすぎていないか、検討することも課題である。また、施設の老朽化を見据え、計画的な修繕を行っていく必要がある。なお、歳入額対資産比率は令和6年度決算歳入額の約5年相当分となっており、比較対象団体の中でも資産が大きい水準が継続している。また、今後の資産更新に向けた基金等の充実が課題である。
本市はこれまで地方債の借入によらず公共施設等の整備事業を実施してきた。また、固定資産税を始めとした市税の増加により純資産比率が類似団体と比べ高く、一般会計等においては、長久手市の純資産比率は比較対象団体の中で2番目に高い数値となっています。また、将来世代負担比率で表される地方債の負担も小さくなっていると考えられ、保有する資産について将来世代の負担は小さいと言える。しかしながら、地方債の償還が進んでいても、更新を間近に控えた資産を多く有しているような場合は、たとえ将来世代負担比率の数値が小さくなっていたとしても、隠れた将来負担があることになる。公共施設などの資産が多ければ改修や更新の必要があり、将来的な負担となりかねないので、注意が必要といえる。
住民一人あたりの行政コストは、令和6年度において36.6万円となっており、類似団体平均値の41.4万円を下回っている。しかしながら、一人あたり行政コストは、人件費は比較対象団体の中で2番目に大きい数値となっており、物件費等も3番目に大きくなっている。保有する公共施設等の資産が多く、今後は維持管理に係る経費が大きくなっていることが考えられるため、効率的な行政運営や経常事業の見直しを行い、コストの削減に努める必要がある。なお、令和6年度の行政コスト対税収等比率は102.9%となり、100%を超えてしまう。比較対象団体の中では3番目に大きい数値となっており、一人あたり本年度差額はマイナスの数値となっている。このことは、行政コストが税収等を上回っており、純資産額が減少していることを意味している。
住民一人当たり負債額は、令和6年度において16.8万円となっており、類似団体平均値の39.1万円を大きく下回っている。これは、これまで地方債によらない財政運営を行ってきた結果、公債費が低く抑えられてきたことによる。一般会計等における長久手市の一人あたり負債額は、比較対象団体の中で3番目に小さい数値となっており、債務償還比率は3番目に短い数値となっている。また、令和5年度の類似団体内順位でも、上位の成績となっており、財政状態の健全性は高いと言える。しかしながら、近年は、教育施設の大規模改修を始めとした公共施設の改修等を継続して行っており、その財源を地方債で賄ってきた結果、一般会計等で基礎的財政収支はマイナスが続いており、業務・投資活動収支は令和6年度において-227百万円となっている。このことは、投資活動支出が業務活動収支を上回っており、地方債の発行により施設整備を行っていることを示している。過度な将来負担とならぬよう、引き続き注意していく必要がある。
益者負担比率は、令和6年度において5.0%となっており、類似団体平均値の4.5%をわずかに上回っている。一般会計等における長久手市の受益者負担比率は、比較対象団体内では中位の水準となっている。公会計上、経常収益に分類されるものは、総コストに比べて対象となる金額が小さいため、わずかな差が数値に大きく影響してしまいます。長久手市でも卯塚墓園事業の影響が大きく、一般会計単体で見ると4.6%という数値となっている。施設の使用料等の受益者負担の適正化については、令和4年度に使用料等の見直しを実施したが、昨今の物価等の上昇に対応しきれていないため、今後も定期的な見直しを行っていく必要がある。
愛知県長久手市の2024年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
ページ上部の関連リンクから、この自治体に紐づく地方公営企業ページへ移動できます。