経営の健全性・効率性について
①経常収支比率、⑤経費回収率経常収支比率は前年度から3.29%増加し121.88%で、類似団体平均を上回り、健全な状態にある。また、経費回収率も128.28%と100%を上回り使用料収入により、汚水処理ができている状態にある。しかし、未だ繰入金に依存した収入構造となっているため更なる収入の確保に努める必要がある。③流動比率流動比率も、前年度を20.28%上回り97.48%となり、類似団体平均も29%近く上回っている。次年度分の償還金等を賄う現金預金がほぼ準備できている状況にあるが、今後も経費の節減等に努め、更なる経営の安定化を進める必要がある。④企業債残高対事業規模比率類似団体平均値を下回り489.36%となっている。⑥汚水処理減価汚水処理原価は97.13円で、類似団体平均を下回っている。⑧水洗化率水洗化率は89.91%で、類似団体平均値92.88%を若干下回っている。管渠整備は順調に進んでいるが、家の改築に合わせ接続を見合わす世帯が目立つ、接続に向けた普及啓発に努める必要がある。
老朽化の状況について
まだ、法定対応年数を超えた管渠はないがS61年度から供用開始しており、今後修繕箇所の増加が予想される。しっかり準備して対応していかなければならない。
全体総括
経常収支比率は121.88%で経費回収率も128.28%であり、汚水処理原価も類似団体に比べ低い水準であるが、総収益に占める繰入金の割合が依然高く、引き続き水洗化率の向上を図り、料金収入等の確保と費用削減に努める必要がある。