経営の健全性・効率性について
本市公共下水道事業は令和2年度から公営企業会計を適用しました。水洗化率は99%を達成し、また、流動比率は100%を上回り、企業債残高対事業規模比率は全国平均及び類似団体の平均値を下回る健全な経営を続けています。しかし、経費回収率は、全国平均・類似団体平均を下回り、汚水処理原価も高くなっています。これは、施設規模が大きく減価償却費が多額に計上されるのに比べると、下水道使用料収入が少ないからです。
老朽化の状況について
管渠老朽化比率は全国平均・類似団体平均を上回っています。これは公共下水道事業が昭和42年に供用開始してすでに50年経過しているためです。管渠については、委託により管渠の健全性を確認し、管渠の更新の要否については検証をしています。また、設備の老朽化についても、公共下水道においては、ストックマネジメント事業の計画を令和3年度から7年度にかけて策定をし、施設の延命を図るとともにライフサイクルコストの縮減に努めて行きます。
全体総括
多額な減価償却費に対する下水道使用料の確保については、上下水道事業経営審議会で今後の下水道事業のあり方を踏まえて検討を進めています。また、老朽化については、管渠・設備の健全性を確認しながら、ストックマネジメント事業の計画を今後策定し、施設の延命を図るとともにライフサイクルコストの縮減に務めて行きます。