経営の健全性・効率性について
■経常収支比率について全国平均、類似団体平均と比較しても大きく上回っており健全な経営状態と考えます。令和3年度に関しては過去2年からV字回復しています。その要因としては収入面では経済がコロナ禍から回復しつつあり工場などの大口の使用料が増加したこと。費用面では管渠費と企業債利息が減少したからだと考えます。使用料収入は令和3年度決算で前年比104%と増加になっており、それに対して管渠費と企業債利息は前年比66%と減少になっています。しかし、今後は人口減少に伴い使用料収入が減少していくと推測されるため対策として、継続的な維持管理費の削減と使用料の見直しを進めていくとともに使用料以外の収入も検討していきたいと思います。■流動比率について令和3年度も前年同様、減少幅が大きいですが、それは雨水排水施設等の整備を急務で行っている影響で流動資産の要素である前払金の増減が発生したことによるもので、その他の現金などは増加しています。また企業債償還金は順調に減少しているため、来年度以降は上昇すると考えます。■水洗化率について全国平均、類似団体平均と比較しても共に上回っており、100%になるように水洗化の促進に努めていきます。
老朽化の状況について
■有形固定資産減価償却率について当市の公共下水道は昭和49年度に整備を始め、当初に整備した下水道管渠は布設から40年以上経過しています。令和3年度は類似団体の平均値を上回っており、課題になっています。近年は整備を行う技術系の担当者が少なくなっており、整備計画はあるものの人材が足りず計画通りに行えていないのが現状です。
全体総括
令和3年度の動きとして、昨今の台風等による浸水被害に対応するための雨水排水施設は急務だった箇所については完成しましたが、まだ市内には潜在的に問題を抱えている箇所はあり、計画を立てて進めていきたいと思います。布設を進めていた蓼科エリアについては予定していた部分は供用開始となりました。施設については新規事業が落ち着いたことで老朽化の対策に投資をすることができます。浸水対策については適切な事業計画を立て、その計画に沿った形で進めていきたいと考えています。今後も使用料体系の検討、維持管理費の軽減及びストックマネジメント等による適切な管渠の改築更新を行い、長期的視野にたった健全な事業運営を行っていきます。