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2013年度
2012年度
2011年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2019年度)
財政力
財政力指数の分析欄
市税や地方特例交付金等の増加による基準財政収入額の増加幅に比べ、合併特例債や臨時財政対策債の償還開始等による基準財政需要額の増加幅が上回ったことで、令和元年度単年として財政力指数は0.01ポイント減少、3年平均では0.55と前年度同様となり、引き続き、類似団体及び県平均を大きく下回っている。令和2年度で普通交付税の合併算定替が終了することから、これに対応して歳出規模を縮小し、交付税に依存した財政運営からの脱却を図るため、令和元年7月に策定した財政計画等に基づき、投資的経費の適正化・平準化、地方債残高の削減、公共施設等の長寿命化等に取り組み、持続可能で安定した財政構造の確立に努める。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
普通交付税や臨時財政対策債の減少により分母となる経常一般財源額は304百万円減少したものの、計画的な繰上償還の実施による公債費の減少や、公共下水道事業会計への負担金の減少等により分子となる経常経費充当一般財源額が484百万円減少したことで、比率の分母以上に分子が減少したことから、経常収支比率は前年度比0.7ポイント改善し、類似団体平均、全国平均及び県平均を下回る比率となった。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響等により今後の税収の増加は期待できず、令和2年度で普通交付税の合併算定替が終了するなど一般財源は確実に縮小が見込まれる中で、財政計画に基づいた健全な財政運営が行えるように限られた財源の効率的な活用に努める。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人事院勧告に伴う給与費等の増加はあったものの退職者数の減少により人件費は減少した一方、スポーツ施設等の整備に伴う備品購入等に要する経費が増加したことにより物件費が増加したことに加え、人口が前年度比で606人減少したことから、人口1人当たりの決算額が増加し、前年度に引き続き、類似団体平均及び県平均を上回る結果となった。今後も引き続き、職員数の適正管理や公共施設等総合管理計画に基づく公共施設等の適正管理等によりコストの削減に努める。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
ラスパイレス指数は100未満で推移しており、類似団体平均よりも低い状態にある。この原因は、経験年数が10年以上30年未満の職員層について、ラスパイレス指数が低く、職員数が多いことにあると考えられる。今後についても、引き続き、給与水準の適正化に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
人口1,000人当たりの職員数は、類似他団体平均を上回っているが、平成30年度末に行った重回帰分析により、調査時点である平成29年度4月時点での職員数は妥当な水準にあると考えている。今後は、令和元年7月に改定した「長浜市職員適正化計画(平成27年度から令和6年度)」に基づき、事務事業の見直しや業務改善等により業務量の削減を図り、減少する人口規模に見合った職員数に見直すことにより、人口当たりの職員数を指標として職員数の適正化を進める。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
公営企業への繰出金や一部事務組合への負担金は増加したものの、一般会計等の公債費が大きく減少したことから、実質公債費比率の分子となる数値は前年度から83百万円減少し、実質公債費比率は前年度より0.6ポイント改善され、引き続き、類似団体平均、全国平均及び県平均を上回った。今後も引き続き、公債費の計画的な繰上償還や投資的経費の平準化による計画的な起債等によって、公債費負担の軽減に努める。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
令和元年度も算定なしとなり、類似団体平均及び全国平均を下回ったものの、分母である標準財政規模は前年度から644百万円減少となった。将来負担すべき負債の額は、公営企業債等への繰入見込額や公債費に準ずる債務負担行為が減少したため、前年度算定から1,362百万円の減少となった。一方で、充当可能財源については基金残高や都市計画税収充当見込額、地方債残高に係る交付税算入見込額が減少したため、前年度算定から934百万円の減少となり、比率の分子となる額は、前年度から427百万円の減少となったことから、引き続き、持続可能な財政構造の転換に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)
人件費
人件費の分析欄
人事院勧告に伴う給与費等の増加により、人件費に充当した一般財源は前年度から98百万増加した一方、分母となる普通交付税及び臨時財政対策債等が622百万円減少したことにより、経常収支比率は前年度から0.5ポイント上昇した。類似団体平均、全国平均及び県平均をいずれも下回っているが、今後も引き続き、定員適正化計画による業務量や時間外の削減等を進め、人件費の総額抑制に努める。
物件費
物件費の分析欄
物件費に充当した一般財源は前年度から15百万円微増となり、分母となる経常一般財源が減少したことから、経常収支比率は前年度よりも0.2ポイント上昇した。類似団体及び県平均を下回っているものの、当市は合併により保有する施設数が多いことなどから年々増加傾向にあるため、公共施設等総合管理計画に基づいて公共施設への指定管理者制度の導入等を進め、コストの削減に努める。
扶助費
扶助費の分析欄
扶助費に充当した一般財源は、分母となる経常一般財源が減少し、児童扶養手当支給費が前年度から72百万円増加したこと等で、経常収支比率は前年度から0.3ポイント上昇した。類似団体平均、全国平均及び県平均を下回っているものの、今後も扶助費の更なる増加が見込まれることから、財源確保のため、扶助費の適正化を図るとともに、持続可能な財政構造への転換に努める。
その他
その他の分析欄
記録的な小雪による雪寒対策施設等の維持補修費が減少したものの、介護保険特別会計への繰出金や病院事業会計負担金が増加したことにより、経常収支比率は前年度から0.1ポイントの上昇となった。類似団体平均を下回ることとなったが、依然高い水準にあることから、今後も公営企業会計等における職員数や給付費等事業費の適正化を進め、普通会計の負担の抑制に努める。
補助費等
補助費等の分析欄
分母となる経常一般財源も減少したものの、一部事務組合における大型建設事業が一部終了したことにより補助費等が大きく減少したことで、経常収支比率は前年度から1.0ポイントの改善となった。類似団体平均、全国平均及び県平均よりも高い水準となっており、今後も必要性の低い補助金等は見直しや廃止等を行うなど、補助金制度ガイドラインに基づき、あり方の検討を進める。
公債費
公債費の分析欄
これまでの計画的な繰上償還等により、地方債残高を着実に削減したことで、公債費に充当した一般財源は前年度から286百万円減少し、経常収支比率は前年度から0.8ポイント改善され、引き続き類似団体平均、全国平均及び県平均のいずれも下回った。今後も引き続き大型建設事業が予定されているが、繰上償還による公債費負担軽減や計画的な地方債発行により、経常収支比率の抑制に努める。
公債費以外
公債費以外の分析欄
人件費及び扶助費の項目において、経常経費へ充当した一般財源が増加したものの、補助費は大きく減少し、経常一般財源等が減少したことから、経常収支比率は前年度から0.1ポイント上昇した。類似団体平均、全国平均及び県平均よりも高い水準となっており、今後も、令和2年度に普通交付税の算定替が終了するなど一般財源は確実に減少する見込みである一方、扶助費等の増加が見込まれるため、財政計画等に基づきコストの削減に努める。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
目的別歳出の分析欄
歳出決算総額は住民一人当たり496,711円となり、前年度の482,361円から14,350円増加した。このうち、教育費は住民一人当たり85,672円となっており、類似団体で最も高い水準にある。これは、長浜伊香ツインアリーナやながはま文化福祉プラザ等の大型建設事業が集中したことに要因するものである。また、消防費は、消防本部庁舎建設が完了したことから、湖北地域消防組合への負担金が大きく減少したことにより、前年度から8,072円の大幅減となった。一方で、公債費は、近年の大型建設事業により地方債残高は増加しているが、これまでからの計画的な繰上償還(令和元年度は1,412百万円)による市債残高の削減等により、住民一人当たり44,824円、前年度から530円の微増となった。これらの状況からも、今後、財政運営の弾力性を高めるため、引き続き計画的な繰上償還の実施により公債費の抑制に努めるなど、持続可能な財政構造への転換に努める必要がある。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
性質別歳出の分析欄
歳出決算総額は住民一人当たり496,711円となり、前年度の482,361円から14,350円増加した。主な構成要因のうち、普通建設事業費や公債費等を除く大半は、合併により類似団体よりも公共施設を多く保有していること等により、ここ数年増加傾向にあり、類似団体平均を上回っているものが多い。今後も財政計画や定員適正化計画、公共施設等総合管理計画等に基づき、経常経費の抑制に努める必要がある。普通建設事業費については、長浜伊香ツインアリーナやながはま文化福祉プラザ、防災行政無線デジタル化工事等の大型の建設事業を実施したことにより、前年に引き続き住民一人当たりのコストが増加した。今後も、市営住宅整備事業や道路新設改良事業等が控えており、留意が必要である。補助費等については、湖北地域消防組合における本部庁舎整備が終了したことから前年より減少しているが、湖北広域行政事務センターにおける斎場施設等の更新に伴う財政需要が見込まれており、一部事務組合の運営を注視する必要がある。公債費については、これまでからの計画的な繰上償還(令和元年度は1,412百万円)による地方債残高の削減や一部の大型建設事業の終了により減少傾向であるものの、依然として類似団体平均より高い水準である。今後も大型建設事業に伴う起債の増加も見込まれることから、引き続き計画的な繰上償還の実施や公共施設等整備基金等の活用により地方債残高の抑制に努める必要がある。
実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)
分析欄財政調整基金残高は、新型コロナウイルス感染症対策に備え、前年度から561百万円増加したことにより、標準財政規模に対する比率は前年度から2.12ポイント増加した。実質収支額は、小雪の影響による雪寒対策費や生活保護費等の執行残が生じたことで、1,324百万円となり、標準財政規模に対する比率は前年度から1.78ポイント増加した。実質単年度収支は、前年度と比較して単年度収支や繰上償還額が前年より増加したことから2,538百万円となり、標準財政規模に対する比率は前年度から6.13ポイント増加した。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)
分析欄平成22年度以降、全ての会計において黒字決算を維持しており、令和元年度においては、一般会計の実質収支は565百万円増加し、病院事業会計の資金剰余額は、流動資産の減少等により927百万円減少した。病院事業においては、病院事業中期経営計画に基づき、経営の健全化を図ることとしている。また、公共下水道事業会計の資金剰余額は、流動負債の減少等により236百万円増加した。公共下水道事業においては、下水道ビジョンに基づき、効率的な経営を図ることとしている。これらのことから、連結実質黒字額は411百万円減少し、連結実質赤字比率は前年度の-22.69%から-22.01%へと0.68ポイント増加した。
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実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄公営企業への繰出金や一部事務組合への負担金は増加したものの、一般会計等の公債費が大きく減少したことから、実質公債費比率の分子となる数値は前年度から83百万円減少し、実質公債費比率は0.6ポイント改善した。一般会計等の公債費は、引き続き繰上償還や計画的な起債等によってさらに軽減を進めるが、今後償還のピークを迎える下水道事業債の推移や、病院事業における建物の大規模修繕等が予定されていることによる病院事業債の推移にも注意が必要である。なお、普通交付税や臨時財政対策債の合併算定替による割増分が、分母となる標準財政規模に上乗せされていることから、令和2年度に迎える合併算定替終了後の本来の財政規模を見据えた債務の解消等の取組みが必要である。
分析欄:減債基金満期一括償還地方債については、平成28年度に償還済みである。
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将来負担比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄将来負担すべき負債の額は、一般会計等の地方債残高が増加したものの、公営企業債等への繰入見込額や公債費に準ずる債務負担行為が減少したため、前年度から1,362百万円の減少となった。また、基金残高や地方債残高に係る交付税算入見込額が減少したことから、充当可能財源については前年度から934百万円の減少となった。このため、分子となる将来負担すべき実質的な負債の額は、前年度から427百万円の減少となった。一方、分母である標準財政規模も前年度から644百万円減少となったが、前年に引き続き、将来負担比率は算定なしの結果となった。しかしながら、大型建設事業が集中したことによる地方債残高の増加や公営企業等への公債費財源負担、職員の退職手当等は未だ多額であることや、令和2年度には普通交付税の合併算定替が終了することから、引き続き、計画的な繰上償還による地方債残高の軽減等により、持続可能な財政構造への転換を進めていく必要がある。
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基金残高に係る経年分析(2019年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)・年度末に感染拡大の兆しの見えた新型コロナウイルス感染症対策に備え財政調整基金に561百万円、今後の財政需要に備えて公共施設等保全整備基金に813百万円積み立てを行った一方、財政計画の方針に基づき、市債の繰上償還の財源として減債基金を1,412百万円、公共施設等整備の財源として公共施設等保全整備基金を491百万円、公共施設等整備基金を311百万円取り崩すなど基金を活用したこと等により、基金総額は前年度から319百万円減少した。(今後の方針)・大規模な災害や不足の事態の財政需要に備えるため、財政調整基金を確保する。・普通交付税の合併特例措置終了後における公債費の償還に支障が生じないよう、減債基金を活用する。・今後、普通交付税の合併算定替の縮減や人口減少等に伴い経常的な財源が減少する中で、各種事業の円滑な実施のための貴重な財源となることから、引き続き、財政計画の基調に沿った積み立て及び取崩しを行っていく。特に、公共施設等整備基金及び公共施設等保全整備基金については、今後、一部事務組合における老朽施設の更新や都市計画関連施設等の整備、老朽化した公共施設や道路等のインフラ施設維持補修のための財源としての取崩しを予定していることから、使途や時期を見極めながら、適切かつ効果的に活用していく。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)・感染拡大の兆しの見えた新型コロナウイルス感染症対策に備えるため、運用収益である基金利子や行政改革・経費削減等により捻出した額を積み立てたことから、561百万円増加した。(今後の方針)・大規模な災害や不足の事態の財政需要への備えや、新型コロナウイルス感染症対策の財源として活用を予定している。
減債基金
減債基金
(増減理由)・運用収益である基金利子を29百万円積み立てた一方、市債の繰上償還のため1,412百万円取り崩したことから、1,383百万円減少した。(今後の方針)・財政の健全化を維持するため、行政改革大綱アクションプランに基づく繰上償還を実施し、また、普通交付税の合併特例措置終了後における公債費の償還に支障が生じないよう、その財源としての取崩しを予定している。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・公共施設等整備基金:公共施設の整備や公共用地の取得、一部事務組合の公共施設の整備や公共用地の取得に対する負担金・協働でつくる長浜まちづくり基金:市民と協働でつくる輝きと風格のあるまちづくりを推進する事業・地域福祉基金:市民の福祉の向上、子育て支援、健康づくり及び医療の充実に資する事業・公共施設等保全整備基金:公共施設、公用施設その他の本市が所有する建築物その他の工作物の改修、維持保全その他整備・教育施設整備基金:教育施設の整備(増減理由)・公共施設等整備基金:運用収益である基金利子額19百万円を積み立てた一方、長浜伊香ツインアリーナやながはま文化福祉プラザの整備事業等の大規模な普通建設事業のために311百万円を取り崩したことから、292百万円減少した。・地域福祉基金:小児医療体制の整備やしょうがい福祉施設整備に係る補助金等のために143百万円取り崩した一方、今後の地域医療の維持や地域共生社会の推進、各種子育て施策等を実施するために必要な財源を確保するため、行政改革や経費削減等により捻出した310百万円を積み立てたことから、167百万円増加した。・公共施設等保全整備基金:まちづくりセンターの整備や支所施設の改修事業等のために491百万円取り崩した一方、老朽化の進む公共施設の改修や道路等のインフラ施設を維持補修するために必要な財源を確保するため、運用収益である基金利子や行政改革・経費削減等により捻出した額の813百万円を積み立てたことから、322百万円増加した。(今後の方針)・公共施設等整備基金:公共施設の整備や一部事務組合の公共施設の整備等のための取崩しを予定している。・公共施設等保全整備基金:老朽化の進む公共施設の改修や、道路等のインフラ施設を維持補修するための取崩しを予定している。・地域福祉基金:地域医療の維持や地域共生社会の推進、各種子育て施策等を実施するための取崩しを予定している。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
当市は、1市8町の合併により類似団体と比較して多くの公共施設を保有していることから、平成27年3月に策定した公共施設等総合管理計画に基づき、これまでから老朽化施設の複合化や多機能化、除却を進めている。このような取組の中、有形固定資産減価償却率は、類似団体平均及び全国平均を下回っているが上昇傾向にあり、将来の公共施設等の大量更新に備えて、公共施設等の適正配置等の公共施設マネジメントを更に進めていく必要がある。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
債務償還比率は、計画的な繰上償還や市債借入による市債残高の減少により全国平均を下回ったものの、今後も計画的な繰上償還を実施する等、公債費負担の軽減や地方債残高の縮小に努める等、これまで以上に適切な市債管理を行う必要がある。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率は、算定数値はないものの、将来負担比率算定の分母となる標準財政規模が普通交付税の合併算定替の縮減・終了により縮小することが予想されるため、楽観できない状況である。有形固定資産減価償却率についても、類似団体平均及び全国平均を下回っているが年々上昇する傾向にあるため、今後も公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき適正配置や老朽化対策等へ取り組んでいく必要がある。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
実質公債費比率は、計画的な繰上償還や借入によりR元年度は類似団体平均を大きく下回り、将来負担比率については算定数値なしを維持しているが、普通交付税の合併算定替の縮減・終了による標準財政規模の縮小の影響等を考慮し、更なる公債費の適正化に取り組んでいく必要がある。
施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっているものは、公営住宅、港湾・漁港である。一人当たり面積については、合併による影響もありほとんどの項目において類似団体を上回っている。公営住宅については、昭和50年代までに多くの施設が建設されており、法定耐用年数を経過している施設もあるため高い数値となっているが、平成25年7月に長浜市市営住宅マスタープランを策定し、必要最低限の建替えや効果的な長寿命化を図ることとしている。認定こども園・幼稚園・保育所については、子育て環境の整備のため、幼稚園を認定こども園へ転換、幼稚園の建替えなどを実施しており、類似団体を下回っている。橋りょう・トンネルについては、類似団体平均を下回っているが、合併により多くの橋りょうを管理していることから、大量更新による減価償却率の増加が見込まれるため、橋梁長寿命化修繕計画を策定し、適切かつ効果的な管理・点検を図っている。なお、公民館については市民主体のまちづくりの拠点となるまちづくりセンターへ転換したため、平成28年度末をもって廃止している。
施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)
施設情報の分析欄
一般廃棄物処理施設においては、有形固定資産減価償却率が類似団体を大きく上回っており、一人当たり面積においては、図書館、体育館・プール、福祉施設、市民会館、保健センター・保健所、消防施設、庁舎が類似団体を上回っている。図書館については、長浜図書館が令和元年12月に複合施設「ながはま文化福祉プラザ」に移転オープンしたことから、有形固定資産減価償却率が大幅に下がり、一人当たり面積が増加した。体育館・プールについては、長浜伊香ツインアリーナが令和2年3月末に完成したことから、図書館と同様、有形固定資産減価償却率が下がり、一人当たり面積が増加した。福祉施設や市民会館においては有形固定資産減価償却率が類似団体を上回っており、合併によって類似団体よりも多くの公共施設を保有している本市としては、公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき、老朽化した施設の統合等再編を今後さらに進めていく必要がある。また、市民会館の一人当たり面積は、平成29年度より公民館を市民主体のまちづくりの拠点となるまちづくりセンターへ転換したことにより増加している。
財務書類に関する情報①(2019年度)
1.資産・負債の状況
・一般会計等における令和元年度末の資産は、前年度から3億円減の2,701億円となり、主な減少要因としては繰上償還に伴う減債基金の取り崩し(前年度比14億円減)などです。資産のうち固定資産が2,533億円、流動資産が168億円であり、固定資産では、有形固定資産のうち約6割が庁舎や学校、市民利用施設などの事業用資産、約4割が道路・橋梁等のインフラ資産です。投資その他の資産(353億円)の主なものは、各種基金(229億円)、病院事業や第三セクター等への出資金(117億円)です。・負債については、大型建設事業等の増加に伴い地方債が増加していることから、前年度から10億円増加の545億円となりましたが、合併特例措置のあるもの等有利な市債の活用や計画的な繰上償還により、将来の公債費負担の軽減に努めました。住民一人当たりに換算すると、有形固定資産残高は185万円、地方債残高は39万円となっています。
2.行政コストの状況
・一般会計等における令和元年度の経常費用は、前年度から14億円減少し、497億円となりました。このうち約5割が人件費や物件費などの業務費用、約5割が補助金等や社会保障給付などの移転費用です。業務費用253億円のうち、物件費等の主なものは減価償却費(72億円)や臨時職員の賃金(18億円)です。移転費用は、新施設の整備に伴う湖北広域行政事務センター負担金が増加したものの、消防本部庁舎建設に係る湖北地域消防組合負担金などが減少したため、前年度比12億円減の244億円となりました。移転費用のうち補助金等の主なものは、一部事務組合等への負担金(49億円)で、社会保障給付の主なものはしょうがい者に対する給付(32億円)や生活保護費(17億円)です。臨時損失は、病院事業に対する投資損失引当金の繰入額が4億円減少したことで9億円となりました。実際に要したコストに現金を伴わないコスト(各引当金繰入額や減価償却費)も考慮した純行政コストは、一部事務組合等への負担金の減少などにより前年度比20億円減の486億円となっています。住民一人当たり行政コストは、一般会計等で41万円、全体で60万円、連結で69万円となりました。
3.純資産変動の状況
・一般会計等において、純行政コスト486億円に対し、税収等363億円と国県等補助金118億円の財源があり、純行政コストの減少及び財源の増加に伴い、本年度差額は前年度比29億円増の△6億円となりました。しかし、無償所管換等が前年度比△67億円減の△7億円であったことから、純資産変動額は前年度比38億円減の△13億円となりました。純資産の変動として、固定資産等の変動は、長浜伊香ツインアリーナの整備(19億円)や長浜文化福祉プラザの整備(12億円)等による増加、減価償却(72億円)などに伴う減少です。無償所管換等は、基金組換に伴うもの(△9億円)や年度中に判明した固定資産の増減(△2億円)などです。・一般会計等、全体及び連結のすべてにおいて、純行政コストが財源を上回っていることから本年度差額はマイナスとなっています。年度末純資産残高については、一般会計等及び全体では前年度より減少していますが、連結では前年度より微増となっています。
4.資金収支の状況
・一般会計等における令和元年度の業務活動収支は、移転費用支出のうち主に一部事務組合への負担金が減少したことなどにより、前年度比13億円増の52億円となりました。支出の主なものは他団体への補助金等(121億円)、物件費等(91億円)、福祉・医療などの社会保障給付(86億円)、人件費(84億円)で、収入の主なものは税収等(362億円)、国県等補助金(103億円)です。投資活動収支は、長浜伊香ツインアリーナや長浜文化福祉プラザなどの大型建設事業に係る支出が増加したことなどにより、前年度比5億円減の△52億円となりました。このうち、支出の主なものは公共施設等の整備(71億円)、基金の積立(29億円)で、収入は基金の取崩し(34億円)や国県等補助金(15億円)です。また、財務活動収支は、公共施設整備費の増加に伴い地方債収入が増加したことから、前年度比4億円増の6億円となりました。支出の主なものは地方債の償還金(50億円)で、収入の主なものは地方債発行収入(57億円)です業務活動収支及び財務活動収支が増加したことから、資金収支額は前年度比11億円増の6億円となりました。
財務書類に関する情報②(2019年度)
1.資産の状況
・本市は1市8町の合併により県内有数の市域面積を有し、公共施設数も多く保有していることから、住民一人あたり資産額及び歳入額対資産比率は、前年同様に類似団体平均値を上回っています。有形固定資産減価償却率では、58.2%と類似団体平均値をやや下回っているものの、経年では増加傾向にあり、今後における公共施設等の老朽化の進行に伴う大量更新時期が到来することによる、多額の更新費用が見込まれます。・これらのことから、将来の公共施設等の大量更新に備えて、公共施設等の適正配置等の公共施設マネジメントに引き続き取り組んでいく必要があります。
2.資産と負債の比率
・純資産比率では、79.8%と類似団体平均値を上回っており、市税等の財源で資産形成を進めてきたことを意味し、将来世代の負担が少ないと言えます。・また、将来世代負担比率では、資産の多い本市の特性から、類似団体と比較して11.7%と平均を下回っており、社会資本等形成に係る将来世代の負担は少なくなっています。しかし、大型建設事業の増加に伴い地方債残高も増加していることから、計画的な繰上償還を継続して行うなどして、将来世代の負担軽減を図っていく必要があります。
3.行政コストの状況
本市の住民一人当たり行政コストは41.3万円であり、前年度より減少したものの、引き続き類似団体平均値を上回っています。・本市は、合併による県内有数の市域面積の広さと多くの公共施設等の保有による維持管理に係る費用の増大や、少子高齢化の進展による扶助費の増加により経常費用が嵩んでいる現状にあります。一方で、使用料及び手数料等の経常収入が少なく、人口減少も進行していることから、住民一人当たり行政コストとしては類似団体より高くなっています。
4.負債の状況
大型建設事業の増加に伴い地方債残高が増加したことから、住民一人当たり負債額は前年度比1.0万円増の46.2万円となり、類似団体平均値を上回っています。今後も計画的な繰上償還など地方債残高減少の取り組みを続けていきます。業務活動収支は増加したものの投資活動収支が減少したため、基礎的財政収支は△69百万円で前年度同様マイナスとなりましたが、類似団体平均値を上回っています。令和2年度で普通交付税の合併算定替が終了し、基幹的な一般財源が減少することから、財政計画の基調に沿った持続可能な財政運営に努めます。
5.受益者負担の状況
令和元年度は経常収益の減少率が経常費用の減少率を上回っており、受益者負担比率は前年度比0.2%減の2.8%となりました。例年同様、類似団体の平均値を下回っています。・今後、事業別や施設別に受益者負担の割合を算出し、適宜、受益者負担の適正化に向けて使用料金や手数料金等の見直しを行っていきます。
類似団体【Ⅲ-2】
岩内町
東神楽町
上富良野町
野辺地町
石巻市
松島町
古河市
足利市
佐野市
桐生市
榛東村
加須市
越生町
鳩山町
皆野町
一宮町
長生村
白子町
松田町
山北町
箱根町
小松市
白山市
高浜町
身延町
木曽町
各務原市
富士宮市
焼津市
掛川市
藤枝市
東伊豆町
瀬戸市
半田市
刈谷市
小牧市
稲沢市
東海市
桑名市
朝日町
川越町
紀宝町
彦根市
長浜市
草津市
東近江市
大東市
能勢町
太子町
神河町
湯浅町
上富田町
岩美町
南部町
伯耆町
隠岐の島町
早島町
里庄町
尾道市
坂町
防府市
周南市
平生町
板野町
東みよし町
丸亀市
土庄町
小豆島町
新居浜市
鬼北町
佐川町
芦屋町
桂川町
大木町
香春町
川棚町
佐々町
甲佐町
屋久島町
徳之島町
本部町
恩納村
金武町
嘉手納町