伯耆町
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2014年度
2013年度
2012年度
2011年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2022年度)
財政力
財政力指数の分析欄
財政力指数は0.27となり、類似団体平均を大きく下回っている状況となっている。人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(令和4年度末39.8%)の影響により町民税は減少傾向にあるものの、大規模施設の新規取得等により固定資産税が増額となっており、財政力指数は前年度とほぼ同程度となっている。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
経常経費充当一般財源(歳出)は前年度より増加、経常一般財源総額(歳入)は減額となり、経常収支比率が3.6%増となった。主な要因は歳出であり、大雪対応による除雪経費の増額、光熱費高騰による物件費増額、公債費が増額したため、経常経費充当一般財源が増となった。公債費は低利率で借入することを目的に償還期間を短縮したため、単年度当たりの元利償還金が増額した。単年度でみると昨年度より状況が悪化しているが、償還期間短縮は将来負担を軽減するために行っており、比率も90%以下であるため影響は大きくないと考えている。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人件費は、令和2年度から会計年度任用職員制度が開始となり、保育所等で多くの会計年度任用職員を雇用している本町にとって、大きな影響があった。また、物件費においても、光熱費高騰による影響、1月下旬の大雪により除雪委託料が前年度比23百万円増加したことが要因となり、大きく増額となった。上記要因に加え、算出の分母となる本町の人口が減少し続けていることもあり、当該決算額は増額傾向にある。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
類似団体と比較すると、やや低い数値となっている。令和3年度末退職者と新規採用職員が同数であったことから、当該指数算定の基礎となる経験年数階層や職員構成はほぼ変動せず、その結果前年度と同程度となった。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
令和3年度末退職者と令和4年度新規採用職員は同数だったため、前年度と比べ職員数は変動はなかった。しかし、人口1,000人当たり職員数算出の分母となる本町の人口は減少し続けているため、結果的に当該数値は微増となった。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
令和4年度の実質公債費比率は、元利償還金が増加したため、令和4年度単年度で8.4%となった(令和3年度単年度は5.9%)。元利償還金は増加しているが、標準財政規模も、普通交付税等の影響により増加しており、3年度平均では0.1%増となった。今後も新規発債の抑制や交付税措置のある有利な地方債の活用により適正な公債費管理を行っていく。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
低利率で借入することを目的に借入期間を短縮したため、年度末元利償還金残高が減少し、将来負担比率が大きく減少している。単年度当たりの元利償還額は前年度比105百万円増加し、負担が大きく見えるが、その分将来負担比率は大きく下がっており、健全な状態を維持できていると考えている。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)
人件費
人件費の分析欄
令和2年度から会計年度任用職員制度が開始となり、直営で施設運営を行い保育所等で多くの会計年度任用職員を雇用している本町にとって、大きな影響があった。今後も行財政改革への取り組みを通じて、人件費の削減に努める。
物件費
物件費の分析欄
物件費は光熱費高騰による単価アップ、新型コロナウイルス感染拡大防止として換気の回数を増やし対策を実施していたため、電気代など各施設の管理に係る経常的な経費が増額した。また、1月下旬の大雪により除雪委託料が前年度比23百万円増加したことも大きな要因となり、前年度比0.6%上昇となった。
扶助費
扶助費の分析欄
障害サービスなどの対象者が増加したことで経常的な支出が大きく増額しており、経常収支比率は前年度から0.4ポイント増となった。
その他
その他の分析欄
【繰出金】令和2年度以降、減額となった要因は、下水道事業の法的化による繰出金の性質変更(繰出金→補助金)が挙げられる。令和2年度以降は大きな変動はなく、同程度で推移している。
補助費等
補助費等の分析欄
令和2年度以降、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた世帯や町内事業所などへの助成事業を引き続き実施した結果、経常的な支出のうち補助費等における一般財源等の占める割合が大きくなっている。また、令和2年度以降、増額となった要因は、下水道事業の法的化による繰出金の性質変更(繰出金→補助金)が挙げられる。
公債費
公債費の分析欄
元利償還金が前年度比105百万円増額となり、経常収支比率としては1.9%上昇した。これは低利率で借入することを目的に、借入期間を短縮したことが要因となっている。単年度でみると負担が大きく見えるが、その分将来負担比率は大きく下がっており、健全な状態を維持できていると考えている。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費以外においては、前年度と比べて76百万円の増額となった。光熱費高騰による物件費、大雪の除雪対応経費、障害サービス利用増などが主な要因となっている。今後も、事務事業見直しの実施により歳出削減に努め、健全な行財政運営に努めていく。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)
目的別歳出の分析欄
【議会費】議会のデジタル化推進のためタブレット端末の整備等を実施したため、例年より大きく増額となった。【民生費】岸本保健福祉センター改修事業の実施、障害福祉サービス利用者が増加したこと等により増額となった。【公債費】低利率で借入することを目的に償還期間の短縮を行ったため、公債費は状況傾向にある。しかし、単年度当たりの償還額は上昇するが、将来負担率はその分大きく減少しており、健全な状況を維持できていると考える。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)
性質別歳出の分析欄
【補助費等】コロナ禍における生活支援事業として実施した、上下水道料金基本料金免除分の一般会計繰出金、ガソリン等購入費助成金配布事業により、令和2年度以降補助費等が大きく増額している。【扶助費】障害福祉サービス利用者が増加したこと、コロナ禍における生活支援として子育て世帯生活支援特別給付金給付事業等を実施したことにより、前年度より増額となった。【積立金】今後予定している大規模なごみ処理施設等建設費負担金分、デジタル化に備え、令和3年度以降公共施設等整備基金の積立額を増額している。
実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)
分析欄財政調整基金残高は、適切な財源の確保と歳出の精査により取崩を回避している。令和4年度は基金の運用から生じた収益のみ積み立てを行い、年度末残高は998百万円(前年度比150千円増加)となった。今後も、事務事業見直しなどを実施し、健全な行財政運営に努めていく。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)
分析欄連結実質赤字比率は、公営企業会計を含む全会計を対象とした実質赤字額(または資金不足額)の、標準財政規模に対する比率であり、これが生じた場合には問題のある赤字会計が存在することとなり、赤字の早期解消を図る必要がある。赤字が生じている住宅新築資金等特別会計は、平成21年度で起債償還が終わり、債権回収が残された事務となっている。令和4年度決算では実質収支が-23百万円であり、標準財政規模比では-0.43%となっているが、本会計は普通会計に属しているため、普通会計全体での実質収支額では赤字が生じていない。
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実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)
分析欄元利償還金が前年度比105百万円増額となっているが、これは低利率で借入することを目的に、借入期間を短縮したことが要因となっている。単年度でみると負担が大きく見えるが、その分将来負担比率は大きく下がっており、健全な状態を維持できていると考えている。また、歳入においては、借入の際に過疎対策事業債や公共施設等適正管理事業債をはじめとする元利償還に対して交付税措置のある財政的に有利な地方債を積極的に活用したため、算入公債費等が66百万円の増額となった。
分析欄:減債基金該当なし
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将来負担比率(分子)の構造(2022年度)
分析欄【将来負担額】将来負担額のうち、一般会計等に係る地方債の現在高が前年度と比較して612百万円減少した。これは普通建設事業の減少に伴う地方債借入額が減少したこと、低利率で借入することを目的に、借入期間を短縮したため現在高が早いスピートで減少していることが主な要因となっている。【結果】将来負担額の減少により、将来負担比率は-68.9%(比率なし・対前年度比-5.4ポイント)となった。
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基金残高に係る経年分析(2022年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)普通会計に属する基金は19あり、その全体の令和4年度末残高は前年度に比べ130百万円の増となった。19基金のうち残高が増となったのは15基金、残り4基金には増減がなかった。残高が増となった理由としては、決算状況を考慮して取り崩すのをやめたが、後年度負担に備えて積み立ては実施した(財政調整基金、減債基金、公共施設等整備基金)等が挙げられる。(今後の方針)今後も、本町の標準財政規模と照らし合わせて過不足のない残高を維持できるような財政運営に取り組む。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)基金の運用から生じた収益のみ積み立てをした。決算の状況を考慮して、取崩は行わなかった。(今後の方針)今後も、本町の標準財政規模と照らし合わせて過不足のない残高を維持できるような財政運営に取り組む。
減債基金
減債基金
(増減理由)基金の運用から生じた収益のみ積み立てをした。決算の状況を考慮して、取崩は行わなかった。(今後の方針)今後も、本町の標準財政規模と照らし合わせて過不足のない残高を維持できるような財政運営に取り組む。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・公共施設等整備基金社会福祉施設、社会教育施設、学校教育施設及び下水道施設その他これらに類する施設で、町が設置するものの整備経費に充てる。・伯耆町豊かなふるさと創造基金伯耆町における豊かなふるさとづくりを推進する。(増減理由)・公共施設等整備基金基金利子を2百万円(2,280千円)積み立てたのに加え、今後予定しているごみ処理施設等建設費負担金分として100百万円を積み立てた。決算状況を考慮して取り崩すのをやめたため、102百万円(10,228千円)の増加となった。・農業集落排水事業推進基金基金利子を2百万円(2,000千円)積み立てた一方で、農業集落排水施設の修繕に2百万円(2,000千円)充当したため、基金残高は増減がなかった。(今後の方針)今後も、本町の標準財政規模と照らし合わせて過不足のない残高を維持できるような財政運営に取り組む。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率は類似団体平均より下回る結果となった。令和3年度は社会教育施設である鬼の館、溝口公民館、岸本保健福祉センターの改修工事を行い、施設の長寿命化を図った。公共施設の長寿命化工事をはじめとする普通建設事業が平成30年度にピークを迎えたため、今後は償却率は上昇することが見込まれる。今後は、施設の点検など予防保全により公共施設等の適正管理に努める。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
債務償還比率は類似団体平均を下回り、前年度と比較して100.8%減となった。これは、公共施設の長寿命化工事をはじめとする普通建設事業がピークを過ぎ、その財源である地方債借入金・現在高が減少したことや、平成20年頃に多く借入をした臨時財政対策債の償還が完了したことにより、将来負担額が大きく減少したことが要因となっている。また地方交付税は、地域デジタル社会推進費など算定項目が新設されたことにより増額し、経常一般財源が増加したことも要因となっている。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
社会福祉施設、保育所、学校の長寿命化工事や、旧寄宿舎施設の複合化を実施したことにより、有形固定資産減価償却率の上昇は最小限に抑えることができた。また、財源となる地方債は、財政措置のある有利な地方債を発行することや、低利率で借入することを目的に償還期間の短縮を行うなど、将来負担比率が上昇しないよう対策を行った。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率、実質公債費比率とも前年度と比較して改善を図ることができた。公共施設の長寿命化工事をはじめとする普通建設事業がピークを過ぎ、その財源である地方債借入金・現在高が減少したことや、平成20年頃に多く借入をした臨時財政対策債の償還が完了したことにより、将来負担額が大きく減少したことが要因となっている。今後も交付税措置のある有利な地方債の活用等により、適正な公債費管理を行う。
施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)
施設情報の分析欄
本町では、平成27年度に策定した公共施設等総合管理計画において、公共施設等の延べ面積を10%削減するという目標を掲げ、それに基づき廃校した小学校に町立公民館を移転するなどの施設の有効活用や、使用を中止した施設の除却などを進めている。令和3年度は可燃ごみ焼却業務が終了した清掃センターを、機能停止のために必要となる不用部分の解体を行ったほか、岸本保健福祉センター、社会教育施設である鬼の館、溝口公民館の長寿命化改修を行った。これまでに多くの施設の長寿命化改修を実施したことにより、ほとんどの類型において有形固定資産減価償却率が類似団体よりも低い状態となった。学校、保育所、役場庁舎など町内公共施設等の長寿命化改修工事は平成30年度にピークを迎えたこともあり、今後は公共施設等の統廃合も視野に入れつつ、計画的な施設管理に努める。
施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)
施設情報の分析欄
本町では、平成27年度に策定した公共施設等総合管理計画において、公共施設等の延べ面積を10%削減するという目標を掲げ、それに基づき廃校した小学校に町立公民館を移転するなどの施設の有効活用や、使用を中止した施設の除却などを進めている。令和3年度は可燃ごみ焼却業務が終了した清掃センターを、機能停止のために必要となる不用部分の解体を行ったほか、岸本保健福祉センター、社会教育施設である鬼の館、溝口公民館の長寿命化改修を行った。これまでに多くの施設の長寿命化改修を実施したことにより、ほとんどの類型において有形固定資産減価償却率が類似団体よりも低い状態となった。学校、保育所、役場庁舎など町内公共施設等の長寿命化改修工事は平成30年度にピークを迎えたこともあり、今後は公共施設等の統廃合も視野に入れつつ、計画的な施設管理に努める。
財務書類に関する情報①(2021年度)
1.資産・負債の状況
令和3年度末時点において、一般会計等の資産額は475億円、負債額は61.7億円であり、資産のうち約13%が将来世代への負担(借金)で形成されている。資産額は前年度よりも減少したが、その要因としては減価償却が進んだことが挙げられる。また、負債額も前年度に比べ減少したが、その要因としては、普通建設事業の減少に伴いその財源となる地方債の発行額も減少したことが挙げられる。全体会計の資産総額は前年度末から26.8億円減少し、負債総額は前年度末から8.6億円減少した。資産総額は、上水道管、下水道管等のインフラ資産を計上していることなどにより一般会計等に比べて116.5億円多くなるが、負債総額も上水道事業会計の企業誘致に係る配水池増設に地方債(固定負債)を充当したことなどから、108.5億円多くなっている。連結会計の資産総額は前年度末から27.1億円減少し、負債総額は前年度末から8.5億円減少した。資産総額は、日野病院組合の施設に係る資産を計上していることなどにより一般会計等に比べて131.6億円多くなるが、負債総額も借入金などがあることなどから115.3億円多くなっている。
2.行政コストの状況
令和3年度末時点において、一般会計等の経常費用は72.4億円となり、前年度より0.9億円の減少となった。構成としては業務費用の方が移転費用よりも多く、その中でも最も金額が大きいのは減価償却費や維持補修費を含む物件費等(30.5億円、前年度比1億円減)であり、純行政コストの約41%を占めている。次年度以降においても公共施設等の適正管理に努めることにより、経費の縮減に努める。全体会計では、水道料金などを使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が一般会計等に比べて2.6億円多くなっている一方、国民健康保険などへの負担金を補助金等に計上しているため移転費用が7.9億円多くなり、純行政コストは14億円多くなっている。連結会計では、連結対象企業等の事業収益を計上し経常収益が一般会計等に比べて3.5億円多くなっている一方、人件費が2.4億円多くなっているなど経常費用が4.6億円多くなったことから、純行政コストは4.3億円多くなっている。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等の財源(71.8億円)が純行政コスト(75億円)を下回ったことにより本年度差額は△3.2億円となり、純資産残高は413.3億円(前年度比18.2億円減)となった。今後は、地方税の徴収業務の強化等により税収等の増加に努める。全体会計では、国民健康保険税等が税収等に含まれることから一般会計等と比べて税収等が1.8億円多くなっており、本年度差額は△3.6億円、純資産残高は421.3億円(前年度比18.2億円減)となった。連結会計では、鳥取県後期高齢者医療広域連合への国県等補助金が財源に含まれることから、一般会計等と比べて国県等補助金が26.1億円多くなっており、本年度差額は3.8億円、純資産残高は429.7億円(前年度比18.6億円減)となった。
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は13.5億円であり、経常的な活動に係る経費は税収等の収入で賄えている状況である。投資活動収支については、社会教育施設である鬼の館、溝口公民館の長寿命化工事に加え、昨年度からの引き続きとなるごみ焼却施設の部分的解体撤去を行ったことから、△7.4億円となった。財務活動収支については、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから△4.5億円となっており、本年度末資金残高は前年度から1.6億円増加し、6億円となった。全体会計では、国民健康保険税等が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より4.3億円多い17.8億円となっている。投資活動収支では、上水道事業において企業誘致関連事業などにより△8.9億円となっている。財務活動収支は、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから△7.3億円となり、本年度末資金残高は7.8億円(前年度比1.7億円増)となった。連結会計では、日野病院組合における入院・外来収益等の収入が業務収入に含まれることなどから、業務活動収支は一般会計等より4.1億円多い17.6億円となっている。投資活動収支では、前年度よりも投資活動の減少が見られたことから△8.9億円となっている。財務活動収支は、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから△7.3億円となり、本年度末資金残高は9.3億円(前年度比1.4億円増)となった。
財務書類に関する情報②(2021年度)
1.資産の状況
住民一人当たりの資産額は、類似団体平均より185.8万円高くなっているが、これは老朽化した施設を計画的に長寿命化・耐震化改修を進めたためである。また、有形固定資産減価償却率においても、類似団体よりも8.9ポイント低く、施設の長寿命化改修が完了したことが要因となっている。長寿命化改修は平成30年度がピークだったこともあり、資産額は減少することが見込まれる。今後は、施設の点検など予防保全により公共施設等の適正管理に務める。
2.資産と負債の比率
純資産比率は前年度より上昇し、87.0%である。当該比率を類似団体平均値と比較すると13.9ポイント高く、総資産に占める負債の割合が類似団体よりも低いことがわかる。また将来世代負担比率は11.5%であり、類似団体平均値よりも7.2ポイント低い。これらのことから、類似団体と比べると資産に係る将来世代の負担が小さいと言えるが、公共施設等の資産は将来世代も利用するものであることを考慮し、世代間で偏りのない公平な受益者負担とする必要がある。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは70.6万円であり、類似団体平均値と比較すると13.3万円上回った。依然として類似団体より上回っているものの、昨年度に比べて平均との差は小さくなっている。本町は資産形成以外の行政サービスにも注力していると言えるが、この指標は人口や面積によって適正値が異なるため、あらためて類似団体と比較することで目指すべき適正値を把握する必要がある。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は58.1万円であり、前年度と比較して3.6万円減少し、また類似団体平均値と比較すると12.3万円下回った。地方交付税の不足を補うために発行していた臨時財政対策債や、学校施設の耐震化・長寿命化改修など借入額が高額だったものの起債償還が終了し、また、新たな借入額は減少傾向にあるため大きく減少することとなった。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は3.5%、類似団体平均値と比較すると2.0ポイント下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担割合は比較的低くなっている。経営経費の主な減少要因としては、維持補修費が減少しており、経常収益は退職手当引当金戻入額が減少したことが影響している。少子高齢化、人口減少、資産老朽化という課題を総合的にとえ、世代間の公平性が保たれた受益者負担の検討に努める。
類似団体【Ⅲ-2】
岩内町
東神楽町
上富良野町
野辺地町
石巻市
大崎市
松島町
山辺町
猪苗代町
古河市
美浦村
足利市
佐野市
桐生市
榛東村
加須市
越生町
鳩山町
一宮町
長生村
白子町
松田町
箱根町
田上町
小松市
白山市
高浜町
若狭町
市川三郷町
身延町
富士川町
木曽町
各務原市
安八町
富士宮市
焼津市
掛川市
藤枝市
東伊豆町
瀬戸市
半田市
小牧市
稲沢市
東海市
桑名市
朝日町
紀北町
紀宝町
彦根市
長浜市
東近江市
岬町
太子町
神河町
上郡町
新温泉町
那智勝浦町
串本町
岩美町
南部町
伯耆町
隠岐の島町
早島町
里庄町
鏡野町
尾道市
坂町
防府市
周南市
田布施町
平生町
松茂町
板野町
上板町
東みよし町
丸亀市
土庄町
小豆島町
新居浜市
西条市
佐川町
芦屋町
桂川町
大木町
香春町
川棚町
波佐見町
佐々町
甲佐町
玖珠町
肝付町
屋久島町
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