議会費
労働費
消防費
諸支出金
総務費
農林水産業費
教育費
前年度繰上充用金
民生費
商工費
災害復旧費
衛生費
土木費
公債費
目的別歳出の分析欄
令和5年度の住民一人当たりのコストを決算額総額でみると、498,627円となっており、目的別にみると、民生費のみ類似団体を上回り、その他の費目は類似団体平均を下回っている。全国平均及び県平均と比較すると議会費、総務費、農林水産業費、消防費、民生費及び衛生費で、全国平均・県平均のいずれか又は両方を上回っており、その他の費目は各平均を下回っている。民生費については、保育所及び児童福祉関連施設の新設があったことにより臨時的な経費が発生したこと、障害者自立支援給付事業や保育所委託料が年々増加していること等により前年比39,435円(23.4%)増額となっている。教育費については、学校給食費の公会計化等により前年度比6,038円(11.8%)の増となった。
人件費
補助費等
災害復旧事業費
投資及び出資金
物件費
普通建設事業費
失業対策事業費
貸付金
維持補修費
普通建設事業費(うち新規整備)
公債費
繰出金
普通建設事業費(うち更新整備)
積立金
前年度繰上充用金
性質別歳出の分析欄
令和5年度の住民一人当たりのコストを決算額総額でみると、498,627円となっており、性質別でみると維持補修費及び扶助費で類似団体平均より高く、その他の費目については、類似団体平均より低くなっている。また、維持補修費及び積立金が全国平均及び県平均より高く、物件費が県平均よりも、普通建設事業費及び繰出金が全国平均よりも高くなっており、その他の費目についてはいずれも全国及び県平均よりも低くなっている。普通建設事業費の増加については、民間保育所施設及び児童福祉関連施設等の整備があったことによるものである。主な構成項目である扶助費については、保育所が新設されたことによる委託料及びこども医療費や障害者自立支援給付費が主な増加要因であり、扶助費は年々増加を続けており類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況が続いている。
資産合計
負債合計
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額が前年度末から34百万円の減少となった。有形固定資産は減価償却等による資産の減少額が新規取得等による資産の増加額を上回ったことにより減少(△375百万円)し、基金は公共施設の老朽化等に備えるため公共施設等整備基金への積み増しや臨時財政対策債分を減債基金に積み立てたこと等により、増加(342百万円)した。また、負債総額は前年度末から58百万円の増加となった。金額の変動が最も大きかったのは地方債(固定負債)であり、地方債の新規発行額が地方債償還額を上回ったことから106百万円増加した。全体では、資産総額は前年度末から60百万円減少し、負債総額は92百万円減少した。資産総額は、上水道管、下水道管等のインフラ資産を計上していること等により、一般会計等に比べて6,796百万円多くなるが、負債総額も上下水道のインフラ整備の財源として地方債を充当していることから、1,784百万円多くなっている。下水道の新規整備時に借り入れた地方債の償還が進み、負債総額は前年度末から92百万円減少した。連結では、一般会計等に比べて、資産総額は7,540百万円、負債総額は2,050百万円多くなっている。
純経常行政コスト
純行政コスト
2.行政コストの状況
一般会計等においては、経常費用は5,608百万円となり、前年度比847百万円の減少となった。そのうち、人件費等の業務費用は3,527百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は2,081百万円であり、業務費用のほうが移転費用よりも多くなっている。業務費用中最も金額が大きいのは減価償却費や維持補修費を含む物件費等(2,539百万円、前年比324百万円)であり、純行政コストの46.8%を占めている。施設の老朽化等に伴い物件費等のさらなる増加が想定されるため、維持管理等に要する経費等の縮減に努める必要がある。全体では、一般会計等に比べて、水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が427百万円多くなっている一方、国民健康保険や介護保険の負担金を補助費等に計上しているため、移転費用が2,097百万円多くなり、純行政コストは2,299百万円多くなっている。連結では、連結対象企業等の事業収益を計上し、一般会計等に比べて経常収益が1,002百万円多くなっている一方、補助金等が3,788百万円多くなっているなど、経常費用が4,685百万円多くなり、純行政コストは3,684百万円多くなっている
本年度差額
本年度末純資産残高
本年度純資産変動額
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等の財源(5,322百万円)が純行政コスト(5,413百万円)を下回ったことから、本年度差額は△91百万円となり、純資産残高は93百万円の減少となった。純行政コストが財源を上回る状況が続いていることから、自主財源の確保や経常支出の削減に取り組み、純資産残高の減少に歯止めをかけるよう努める。全体では、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等における保険税・保険料が税収等に含まれることなどから、一般会計等と比べて税収等の財源が2,420百万円多くなっており、本年度差額は30百万円となり、純資産残高は32百万円の増加となった。連結では、岡山県後期高齢者医療広域連合への国県等補助金等が財源に含まれることから、一般会計と比べて財源が3,793百万円多くなっており、本年度差額は17百万円となり、純資産残高は18百万円の増加となった。
業務活動収支
投資活動収支
財務活動収支
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は433百万円であったが、投資的活動収支については町道改良事業や学校施設防災対策事業等による公共施設整備等の実施と基金積立により△525百万円となっている。財務活動収支については主に臨時財政対策債発行額増加により地方債の発行収入が償還額を上回ったことから87百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から4百万円減少し213百万円となった。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計より369百万円多い802百万円となっている。投資活動収支は上水道管、下水道管の更新事業等のため、△683百万円となっている。財務活動収支は、地方債の償還額が地方債の発行収入を上回ったことから△43百万円となり、本年度末資金残高は前年度から76百万円増加し、719百万円となった。連結では、岡山県後期高齢者医療広域連合の補助金収入等があり、業務活動収支が一般会計より375百万円多い808百万円、投資活動収支は△678百万円、財務活動収支は△52百万円となり、本年度末資金残高は前年度から76百万円増加し853百万円となった。
①住民一人当たり資産額(万円)
②歳入額対資産比率(年)
③有形固定資産減価償却率(%)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額は146.7万円で類似団体平均を下回っており、前年度と比べて0.3万円減少している。減少の要因としては、人口増加に加えて、公共施設の更新による公共設備投資額を減価償却費が上回ったことによる。歳入額対資産比率は2.98年で類似団体平均を下回っている。有形固定資産減価償却率は72.6%で類似団体平均を上回っている。これらの指標から公共施設等資産が相対的に老朽化していることがうかがえるため、施設の長寿命化の推進等、公共施設等の適正管理に努める。
④純資産比率(%)
⑤将来世代負担比率(%)
2.資産と負債の比率
純資産比率は71.9%と類似団体平均より低く、前年度から0.3%減少しており、将来世代負担比率は12.8%で前年度から0.6%増加したが、類似団体平均を下回っている。現時点では将来世代への負担が相対的に低くなっているが、今後、老朽化した施設の更新が必要となることから、将来世代の負担のバランスを考慮しながら今後の施設整備の方針を定めていく必要がある。
⑥住民一人当たり行政コスト(万円)
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは42.5万円で類似団体平均を下回り、前年度から6.9万円減少しているが、今後、公共施設等資産の老朽化に伴う維持補修費等の増加や高齢化等に伴う社会保障給付の増加が想定され、住民一人当たりの行政コストも増加すると考えられるため、経常的な支出の縮減に努める。
⑦住民一人当たり負債額(万円)
⑧基礎的財政収支(百万円)
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は41.3万円で類似団体平均を下回っているが、資産の更新に伴う負債の増加により前年度と比べて0.5万円増加している。基礎的財政収支は、税収等の増加により業務活動収支の黒字額が前年度から229百万円増加、投資活動収支の赤字額が前年度より24百万円減少したことから253百万円増の269百万円となったが、類似団体平均は下回った。
⑨受益者負担比率(%)
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は3.3%で、前年度と比べて0.7%高くなっているが、類似団体平均を下回っており、行政サービス提供に対する受益者の負担の割合は相対的に低くなっている。受益者負担の適正化を図るため、公共施設等の使用料、手数料の見直しを検討するとともに、施設の維持管理等に要する経営経費の削減に努める必要がある。