壬生町
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2012年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2019年度)
財政力
財政力指数の分析欄
類似団体平均値を0.11ポイント上回り、前年度より0.04ポイント上昇している。これは景気回復による町民税の増や、産業団地工場の設備投資による固定資産税の増が主な要因と考えられる。なお、町の施策として平成25年度より都市計画税の税率を0%としていることから、引き続きより一層の歳出削減を図るとともに、税の徴収業務の強化等歳入確保に努める。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
類似団体平均値を5.2ポイント上回り、前年と比較すると8.5ポイント上回る結果となった。これは歳入の地方交付税が大きく減額となったことと歳出の扶助費の増加と国民健康保険事業等に要する繰入金が大きく増額したことが要因である。また、扶助費については例年増加しており、今後も経常的経費の増加が予想されることから、事業の見直し等経常経費の削減に努めていかなければならない。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
類似団体平均値と比較して17,750円負担は少ない。これは、行政改革などの経費削減の成果があらわれたものである。しかしながら前年度と比較して物件費が増となったことから、今後の経費削減の重点項目として留意したい。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
前年度と比較すると新陳代謝により同水準に位置しているが、類似団体平均値を1.5ポイント上回る数値となっている。これは、他町と比較して職員の級が上がるのが早いことが大きな要因となっている。しかしながら、類似団体との差が縮まっているため、給与制度及びその適正化に努めていく。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
類似団体平均値を1.15人下回る数値で、これまでの定員管理が適正に行われてきたことを示すものである。今後もより一層の職員配置等の適正化を図り、この水準の維持に努める。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
類似団体平均値を0.2ポイント下回り、前年と比較して0.3ポイント上回った。これは大型事業が本格的に始動したことが要因となる。また、今後は大型事業がより本格化し、今年度以上に実質公債費比率が大きく増加することが想定されるため、より一層、町債発行事業を峻別し、町債に過度に依存することのない財政運営を図る。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
町債発行にあたり「返済額以上に借入はしない」という基本方針や「交付税措置の有利な起債を借入れる」等に努めた結果、類似団体平均値が20.3%のところ、本町は計算上マイナスとなる。今後も借入額と返済額のバランスに留意し、この水準を維持していく。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)
人件費
人件費の分析欄
類似団体平均値より1.8ポイント低い数値であり、前年度と比較すると1.1ポイントの増となっている。決算額も前年度より減となっているが、臨時的な特定財源が増となったことに伴い、経常的な充当財源が減少したことが要因である。今後はより一層、時間外手当の抑制等、人件費の抑制に努めていく。
物件費
物件費の分析欄
類似団体平均値を2.1ポイント上回る数値である。これは、不燃・粗大ごみ等中間処理業務委託事業係る物件費の増加による影響が大きい。また前年度と比較して充当一般財源が増加していることから、引き続き経常経費の削減に努める。
扶助費
扶助費の分析欄
類似団体平均値を上回り、前年度より0.3ポイント増となった要因として障がい福祉が増加傾向にあることが挙げられる。今後とも住民ニーズの把握精度を高め、必要経費の峻別を強化していく。
その他
その他の分析欄
類似団体より7.9ポイント高い数値である。その他で大きなウェイトを占める他会計への繰出金の割合が、他団体と比較して大きいことが要因と考えられる。引き続き収支のバランスの徹底した財政運営を図り、経常経費の削減に努める。
補助費等
補助費等の分析欄
類似団体平均値より2.3ポイント低い数値であるが、前年度と比較して充当一般財源等が増加している。これは、子どものための教育・保育給付事業や石橋地区消防組合負担金が増額となったことが大きな要因である。
公債費
公債費の分析欄
類似団体平均値より2.5ポイント低く、全国平均より5.5ポイント低い数値である。これは町債発行にあたり返済額以上には借入しないという基本方針に則り、借入額と返済額のバランスに留意してきた結果であるといえる。しかしながら大型建設事業等により前年度比で1.6ポイント増えていることから、町債発行対象事業を峻別を徹底し、将来負担の抑制に努める。
公債費以外
公債費以外の分析欄
類似団体平均値より7.7ポイント高い数値である。扶助費、繰出金など類似団体と比較して高い数値となっている経費がこれを上げる最大の要因となっている。今後もこれらの経費の削減に留意していく。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
目的別歳出の分析欄
住民一人当たりコストは、農林水産業費、商工費、災害復旧費を除いて概ね類似団体平均値以下の水準で推移している。農林水産業費が、類似団体平均値を上回っているのは、農業集落排水事業特別会計繰出金の増が主な要因である。また、商工費が類似団体平均値を上回っているのは、産業振興奨励金が多額であることが主な要因となっており、令和2年度まで継続して支出が見込まれている。また、災害復旧事業費が類似団体平均値を上回っているのは、令和元年度東日本台風の影響により大きく増となったことによる。また、住民一人当たりコストが最も高い民生費については例年よりも増加比率が大きくなっているが、これは障害者自立支援給付事業や就労支援施設改修等工事をはじめとする社会福祉費の急激な上昇が大きな要因となっている。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
性質別歳出の分析欄
住民一人当たりコストは、災害復旧事業費、扶助費、普通建設事業費(うち新規整備)、貸付金及び繰出金を除いて、概ね類似団体平均値以下の水準で推移している。災害復旧事業費については、令和元年東日本台風の影響により大きく増加している。また、大型事業が本格的に始動したことにより、新規整備に係る普通建設事業費が大きく増加している。繰出金については住民一人当たり53,532円となっており、類似団体平均値を14,566円上回っている。これは国民健康保険特別会計の財政状態の悪化に伴う赤字補てん的な繰出金が多額となっていることが大きな要因である。前年度よりも類似団体平均値を上回る費目が増えたため、より一層事業の見直しを図り、普通会計の負担額を減らしていくよう努める。
実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)
分析欄財政調整基金については、標準財政規模費比11.68%の残高となり、前年度よりも7.53%減となった。これは複数の大型事業が本格的に始動したことによる普通建設事業費の増加や令和元年度東日本台風に伴う災害復旧費の増加が大きな要因となっている。また、令和2年度以降、大型事業はより本格化することから、より一層の経費削減が必要と考えられる。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)
分析欄介護保険事業特別会計については、標準財政規模比がマイナスとなっているが、これは、令和元年度中に収納予定であった国庫支出金が年度末時点で翌年度に納入されることが判明し、繰上充用で対応となったことが大きな要因である。法適用の公営企業である水道事業会計については、適正な事業展開を図っていることなどから、安定した黒字額を維持している。その他の会計についても、実施収支額に大きな変動はなく、安定した財政運営が図られている。
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実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄元利償還金については、六美地区雨水排水対策事業及び地方創生拠点整備事業及び地域活性化事業債の元金償還が開始したことが大きな要因となり、72百万円の増額となった。公営企業債の元利償還金に対する繰入金等については、公共下水道事業減により36百万円の減額となった。また、石橋地区消防組合における元利償還金が前年度と比較して13,308千円の増となったことから、組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等については増となっている。算入公債費等については、交付税措置率の高い起債を優先的に活用するという方針から、高い水準を維持している。今後もこの方針に基づき、健全財政の堅持に努めていく。
分析欄:減債基金※満期一括償還地方債の償還なしのため該当しない
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将来負担比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄将来負担額の各項目については、一般会計等に係る地方債の現在高や退職手当負担見込額を除き減となっており、トータルについても減少している。一般会計等に係る地方債の現在高については、公共事業等債や一般単独事業債の発行額が元金償還額を上回ったことが大きな要因となり増となっている。充当可能財源については、前年度より1,011百万円の減となった。これは、大型事業が本格的に始動したことや、令和元年度東日本台風による災害復旧事業費の増加に対応するため、財政調整基金を大幅に取崩したことや、産業振興奨励金の充当財源として、産業振興基金を取り崩したことが大きな要因となっているが、引き続き将来負担は発生していない。
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基金残高に係る経年分析(2019年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)財政調整基金については、歳入の減収や台風災害の復旧事業費の臨時的経費等を補うよう大幅に取崩しを行っている。その他特定目的基金については、産業振興基金やまちづくり推進基金、庁舎建設基金等の計6基金で取崩しを行っている。まちづくり推進基金については、前年度に積み立てたふるさと応援寄附金の99,980千円を取崩し、寄附者の希望する使途に応じて各種事業に充当した。また産業振興基金については、みぶ羽生田産業団地進出企業に対する産業振興奨励金支給のため234,420千円、庁舎建設基金については老朽化著しい現庁舎の建替工事に要する経費のため46,670千円取崩した。(今後の方針)社会情勢・財政状況を考慮しながら、必要に応じて基金を取り崩し、運用していく。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)歳入の減収や台風災害の復旧事業費の臨時的経費等を補うよう大幅に取崩しを行ったため、前年と比較して残高が638百万円減少している。(今後の方針)今後さらなる増加が見込まれる扶助費等の増加、大型事業の実施等に備えるため、財政状況を考慮しながら、基金に積み立てることとしている。
減債基金
減債基金
(増減理由)残高は運用益による多少の増額であった。(今後の方針)地方債の償還状況を考慮しつつ、運用していく。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・庁舎建設基金:庁舎の建設資金に充てる・まちづくり推進基金:いきいきふれあい応援事業や健康長寿のまちづくり推進事業などのまちづくり事業の推進に充てる。・産業振興基金:産業振興奨励金の交付など産業及び観光の振興を図る。(増減理由)・その他特定目的基金残高は、平成28年度より減少している。産業振興基金においては奨励金として248百万円の支出であり、今後も継続的に実施する。(今後の方針)新庁舎の建設にあたり、対象事業に庁舎建設基金を取り崩して充てていく方針である。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
例年、有形固定資産減価償却率は類似団体より高い水準にあるが、それぞれの公共施設等について個別に計画を策定し、老朽化状況に応じて適切な施設の維持管理を行っている。また、新庁舎の建設などにより今後数年で大幅に有形固定資産減価償却率は改善される見込みがある。これからも施設の状況を把握し、公共施設の適正配置など施設の状況に応じて柔軟に維持管理を行っていく。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
類似団体より債務償還可能年数は低い水準となっているが、喫緊の課題となっていた公共施設の維持管理を進めているため、今後は有形固定資産減価償却率の減少に反比例し債務償還比率は高い水準へ推移することが予想される。引き続き町債発行対象事業の峻別を図り、将来負担の抑制に努める。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担は発生していないが、有形固定資産減価償却率は高い数値となっている。また今後は有形固定資産減価償却率の減少に反比例し将来負担比率の上昇が予想される。引き続き、将来負担を可能な限り抑制しながらも、状況に応じ柔軟に施設の見直しを行っていく必要がある。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
実質公債費比率は類似団体と比較して低い水準にあり、将来負担も発生していない。実質公債費比率については、突発的に発生した災害の元利償還が開始するなどにより各年度で変動幅はあるものの一定の水準を保っており健全な財政運営が行われている。しかしながら地方債現在高が年々増加傾向にあることから、町債発行対象事業の峻別を図り引き続き将来負担の抑制に努める必要がある。
施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、認定こども園・幼稚園・保育所、橋りょう・トンネル、学校施設、公営住宅、児童館である。また同様に人口一人当たりで比較すると道路、学校施設、公民館が類似団体より高い数値となっている。学校施設においては有形固定資産減価償却率及び一人当たりの面積のいずれも高い数値となっているが、継続的に修繕等を図っているが減価償却率に考慮されず現状よりも高い数値となっている。またまた小規模特認校等の施策により児童数の改善等を図っていることや各学校毎に長寿命化計画を策定し今後適切に改修を行うなど、施設のマネジメントについては随時適切に検討を行っている。他の施設においても有形固定資産減価償却率及び一人当たりの面積も考慮し、公共施設の統廃合・縮小の検討及び施設の更新や長寿命化を計画的に進め、継続的な公共施設のマネジメント及び健全な財政運営を行っていく。
施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、図書館、一般廃棄物処理施設、体育館・プール、保健センター保健所、消防施設、庁舎であり、同様に人口一人当たりの有形固定資産額において比較すると一般廃棄物処理施設が高い数値となっている。有形固定資産減価償却率や人口一人当たりの有形固定資産額が高い一般廃棄物処理施設については、広域化等による施設のマネジメントを検討した上で、今後複数年にわたり長寿命化計画に基づいて基幹的改修工事を図っていく。他の施設においても有形固定資産減価償却率及び一人当たりの面積も考慮し、公共施設の統廃合・縮小の検討及び施設の更新や長寿命化を計画的に進め、継続的な公共施設のマネジメント及び健全な財政運営を行っていく。
財務書類に関する情報①(2019年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等において、資産総額が前年度末から1,125百万円の減少(△3.22%)となった。これは流動資産における財政調整基金の変動によるものの影響が大きい。当町で実施している大規模事業の新庁舎建設や清掃センター基幹的改良事業、社会保障の充実等による費用が多額となり、財源として補うために取崩を行ったため前年度より637百万円の減少となった。またこれまでに形成された資産の減価償却累計額が多額となってきているが、「公共施設等総合管理計画」等に基づき、公共施設の適正化や適切な保全が喫緊の課題である。負債については、一般会計等では10百万円の減少となっているが、減少幅が鈍化していることから発行した地方債の額が増額していることが分かる。地方債の現在高が占める割合も多く、地方債の発行抑制を図る必要がある。公共施設やインフラ施設についての個別方針や長寿命化計画を策定・実施することで施設の長寿命化や施設総数の適正化等を図りつつも、健全な財政運営に取り組む必要が生じている。
2.行政コストの状況
一般会計等における純行政コストに占める費用の割合として補助金等の移転費用48.4%、物件費35.6%、人件費14.6%、支払利息等のその他の業務費用が1.4%となっている。前年度よりも純行政コスト801百万円増額となったが、他会計への繰出金が大幅に増額となっていることや令和元年東日本台風の発生等が大きく影響している。また社会保障給付費等は年々上昇が見込まれており、公共施設の老朽化対策により維持補修費などの物件費用も多いことから、事務事業の簡素化・整理合理化、施設使用料等における受益者負担の適正化及び施設の更新や長寿命化、除却等に取り組み、健全な財政運営を持続していかなければならない。全体及び連結における行政コストにしめる費用の割合としては補助金等の移転費用がそれぞれ62.1%、64.2%となっており、国民健康保険特別会計や介護保険事業特別会計、後期高齢者医療特別会計など社会保障給付費や補助金等の支出が多額となっていることが主な要因である。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、町民税等の税収は前年度と比較し伸びず、純行政コストが上昇したことから本年度差額は1,151百万円のマイナスとなり、純資産残高は24,987百万円となった。今後は、新庁舎建設等により現庁舎等の既存の資産が除却・更新されるため、将来世代の負担額が増加し、純資産額にも影響があると考えられる。依存財源に頼らざるを得ない状況に変わりはないため、適正課税・滞納整理による自主財源の確保を進めつつ、事務事業の簡素化・整理合理化等により行政コストの削減を徹底する必要がある。
4.資金収支の状況
一般会計等の行政サービス提供の収支である業務活動収支は前年より1,457百万円程度の減少、資産形成や投資、貸付金などの収支である投資活動収支は1,002百万円の増額となった。また、町債などの収支である財務活動収支は257百万円の増額となった。これは、前年度と比較し税収が伸びなかったことや令和元年東日本台風の発生により業務活動収支が大幅に減少となり、六美町北部土地区画整理支援事業や新庁舎建設事業等を実施したが業務活動収支を補うために基金からの取崩収入を大幅に増やしたことで投資活動収支が増額となった他に、臨時財政対策債などの町債の発行額を前年度よりも増やしたことなどが主な原因である。全体の業務活動収支は前年度より876百万円の減少、投資活動収支は766百万円、財務活動収支は465百万円の増加となり、連結の業務活動収支は前年度より907百万円の減少、投資活動収支は823百万円、財務活動収支は403百万円の増加となった。業務活動収支においては水道事業会計で大幅に増加し、投資活動収支及び財務活動収支については水道事業で町債の発行を行い、老朽化した配水場の更新事業を実施したことが主な要因である。
財務書類に関する情報②(2019年度)
1.資産の状況
住民一人当たりの資産額や歳入額対資産比率について、類似団体平均値をそれぞれ65万円、1.33%下回っている、一方で有形固定資産減価償却率については類似団体平均値を8.4%上回っている。これは公共施設の適正配置を実施してきたことにより類似団体より資産が少ないが、老朽化も進んでいることを示している。なお、新庁舎建設事業などの大型事業が実施されていることもあり今後数年は投資的経費が増加するが、有形固定資産減価償却率は完成後に大幅に改善される。また、資産額及び負債額の増加にも影響されるため、引き続き公共施設の適正な配置の継続に努める必要がある。
2.資産と負債の比率
純資産比率は類似団体平均値と同程度であり、将来世代負担率は類似団体平均値より5.0ポイント下回っている。町債の発行を減らし、将来世代の負担を抑制してきたことによるものである。今後数年で実施される大型事業により将来負担率が大幅に上昇することが想定されるため、流動資金の適正にも着目し、引き続き適切な財政運営に努める必要がある。
3.行政コストの状況
住民一人当たりの行政コストについて、類似団体平均値を2.3万円下回っているが、前年度比では2.2万円増加に転じている。災害等の臨時的コストが発生したことも影響するが、社会保障給付費や補助金などの経常的なコスト増加が続くと見込まれることからも、事務事業の簡素化・整理合理化等によりコストの削減を継続して徹底する必要がある。
4.負債の状況
住民一人当たりの負債額は類似団体平均値より17.0万円下回っており、前年度比でも0.1万円の微増だが、これはこれまで地方債の発行を抑制してきたことによるものである。基礎的財政収支は類似団体平均値より948.2百万円下回っているが、税収が前年度ほど伸びず、また新庁舎建設事業などの大型事業を実施したことにより、業務活動収支及び投資活動収支が293百万円、771百万円の減少となった。今後も大型事業の実施により地方債残高が増加し、人口減少等の社会的要因も影響して、住民一人当たりの負債額も比例して伸びる見込となるため、健全な財政運営に努める必要がある。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は類似団体平均値を0.9%下回っている。一般会計にて受益者負担となる経常収益が見込める施設が少ないことも影響している。施設使用料等における受益者負担の適正化について、受益者負担に係る収益と費用の相関性を踏まえ、今後検討していく必要がある。
類似団体【Ⅴ-2】
七飯町
美幌町
遠軽町
音更町
幕別町
中標津町
紫波町
矢巾町
大河原町
柴田町
亘理町
利府町
大和町
美里町
東海村
阿見町
壬生町
野木町
吉岡町
玉村町
伊奈町
三芳町
毛呂山町
小川町
宮代町
杉戸町
松伏町
酒々井町
栄町
瑞穂町
葉山町
寒川町
大磯町
二宮町
湯河原町
立山町
津幡町
内灘町
富士河口湖町
下諏訪町
岐南町
笠松町
函南町
清水町
東郷町
扶桑町
大治町
蟹江町
美浜町
明和町
精華町
島本町
熊取町
猪名川町
播磨町
太子町
三郷町
斑鳩町
田原本町
上牧町
王寺町
広陵町
白浜町
府中町
海田町
熊野町
石井町
北島町
藍住町
三木町
綾川町
松前町
砥部町
いの町
宇美町
篠栗町
志免町
須恵町
新宮町
粕屋町
水巻町
岡垣町
筑前町
広川町
福智町
みやき町
有田町
長与町
時津町
菊陽町
益城町
日出町
三股町
高鍋町
読谷村
北谷町
西原町
南風原町
八重瀬町