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2011年度
2010年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2021年度)
財政力
財政力指数の分析欄
少子高齢化(町高齢化率35.0%>全国平均29.1%(令和3年9月時点))や若年層の町外流出等による人口減少に加え、中核となる産業がなく、基幹産業である農業についても概して小規模経営であること等により、財政基盤が弱く、類似団体平均を下回っている。今後も、町税等の滞納対策や事務・事業の点検・改善の取組みを継続するとともに、ふるさと納税や債券運用、「第2期桂川町まち・ひと・しごと創生総合戦略」(令和3年3月策定)の取組みを通じ、将来に亘り持続可能な財政基盤の強化に努める。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
前年度から8.2ポイント数値が改善した要因としては、歳入における令和2年度の国税決算の上振れ及び令和3年度国税収入の増額補正に伴う普通交付税の増、課税基準見直し及び売り渡し本数の増による市町村たばこ税の増等の影響が、障がい者自立支援や教育扶助等による扶助費の増や、原油価格高騰に起因する物件費の増の影響等を大幅に上回ったことが挙げられる。なお、公債費については平成21年度臨時財政対策債の利率見直しに伴う利子の減等の影響が町営住宅建替に係る公営住宅建設事業債償還開始等の影響を上回ったことにより、前年度比-1,016千円となった。本年度の改善は依存財源の大幅増によるものであり、次年度以降の財政運営については厳しい状況が続くが、、扶助費における資格審査の適正化及び計画的な施設の更新等により経常経費の削減に努める。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
類似団体平均を下回っているのは、主に人件費を要因としている。これは「桂川町第4次行政改革大綱(平成17~21年度)」の期間内に勧奨退職職員の増や、退職者の不補充等により、平成16年度正規職員142人に対し、平成21年度122人と14.1%の削減を達成したことによる。令和3年度は再任用職員及び任期付職員(少人数指導教員)を除き120人と同水準を保っている。今後も、民間においても実施可能な部分は委託化等を検討し、コストの低減を図っていく方針である。1人当たりの決算額が増加しているのは、少人数指導教育職員等正規職員以外の職員の増による人件費の増や、新型コロナウイルスワクチン接種事業費の増、原油価格高騰による燃料費及び光熱水費の増等によるものである。原油価格高騰の影響については引き続き動向を注視する必要があると思量する。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
平成28年度以降は人事院勧告に対し、国家公務員給与に準拠した調整を行っていることにより、類似団体平均をやや上回っているものの、100を下回る水準を維持している。今後しばらくは定年による退職の予定がなく、職員の新規採用も退職者補充を原則とするため、町の給与水準に大きな増減は発生しないものと見込まれるが、国公準拠を旨とし給与適正化に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
類似団体平均を下回っているのは、「桂川町第4次行政改革大綱(平成17~21年度)」の期間内に勧奨退職職員の増や、退職者の不補充等により、平成16年度正規職員総数142人に対し、平成21年度122人と14.1%の削減を達成したことが大きな要因である。令和3年度は再任用職員及び任期付職員(少人数指導教員)を除き120人と同水準を維持している。今後も、職員の新規採用については原則退職者補充とし、適切な定員管理に努める。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
平成19年度から3年間実施した繰上償還による地方債現在高の大幅減や、近年の投資的経費に係る地方債発行の抑制等により、元利償還金の減少傾向が続いたため、類似団体平均を下回る水準を維持している。今後は桂川駅周辺地区都市再生整備事業や、町営住宅建替事業等の大型事業により公債費の増加が見込まれるが、従来の方針どおり、事業の実施にあたっては、世代間負担の公平化に留意しつつ、起債に大きく依存することのない財政運営を図り、元利償還金の増加抑制に努める。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
地方債の現在高における町営住宅二反田団地の建築着手に係る公営住宅建設事業債及び小学校校舎等外壁改修に係る防災・減災・国土強靭化緊急対策事業債、学校教育施設等整備事業債の発行等による増額の影響や、主に臨時財政対策債償還費の算入予定割合の変動による基準財政需要額算入見込額の減の影響を、充当可能財源等における基金の積み増しによる増額の影響が上回った結果、前年度から5.1ポイント改善した。今後も地方債残高については増加傾向が続くと見込まれるが、後世への負担を軽減するよう「桂川町第6次総合計画」(令和3年3月策定)に沿って、長期的な視野に立った計画的な財政運営を進める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2021年度)
人件費
人件費の分析欄
平成17年からの5年間に「桂川町第4次行政改革大綱」に沿って実施した退職者不補充等による正規職員総数の削減効果等の継続のため、類似団体平均と同水準を維持してきたが、小中学校における少人数学級指導にかかる任期付教員や、再任用職員の増等により、平成27年度以降は類似団体平均を上回る状況が続いている。なお、令和3年度の経常収支比率は普通交付税をはじめとする経常的一般財源等の大幅な増の影響により2.8ポイント改善している。今後も引き続き、直営で実施している各種事業について、民間での実施可能性の検討等に取り組み、人件費の縮減に努める。
物件費
物件費の分析欄
類似団体平均に比べ高い水準にあるのは、直営で実施している各種事業に係る正規職員の削減に対し、主に臨時的職員雇用でマンパワー不足を補ってきたことに起因する。なお、令和2年度会計年度任用職員制度への移行のため、これまで物件費として計上されていた経費が人件費に置き換わったものの、原油価格高騰に起因する燃料費及び光熱水費の需要増等の影響により高止まりの状況が続いている。令和3年度の経常収支比率は普通交付税をはじめとする経常的一般財源等の大幅な増の影響により0.9ポイント改善している。今後も、これまで実施してきた庁内組織の再編や、住民及び時代のニーズを捉えた必要経費の取捨選択等の取組みを継続し、歳出縮減に努める。
扶助費
扶助費の分析欄
平成18年度の障害者自立支援制度開始による障害者サービス利用の増加等に伴い障がい者福祉費が膨らんでいることや、乳幼児医療に係る独自助成の拡大、高齢化率(令和3年9月現在:35.0%)上昇の影響等により、類似団体平均を大きく上回っている。なお、令和3年度の経常収支比率は歳出について増加したものの、普通交付税をはじめとする経常的一般財源等の大幅な増の影響により0.4ポイント改善している。少子高齢化の進む本町において、高齢者等に対する支援や、子育て環境の充実は重要な課題であるが、各種手当の見直しや資格審査の適正化等を行い、財政を圧迫する上昇傾向に、可能な限り歯止めをかけるよう努める。
その他
その他の分析欄
前年度と比較して国民健康保険事業に対する繰出金が減となったものの、後期高齢者医療事業に対する繰出金が増となったことや、小中学校をはじめとする公共施設の維持修繕を集中的に行ったこと等により、類似団体平均を上回った。なお、令和3年度の経常収支比率は普通交付税をはじめとする経常的一般財源等の大幅な増の影響により1.3ポイント改善している。今後介護予防の推進や、特に国民健康保険事業については独立採算の原則に立ち返った保険料の適正化等による財務体質の健全化を図り、税収を主な財源とする一般会計の負担減に努める。
補助費等
補助費等の分析欄
令和3年度においては常備消防に係る負担金のうち、経常的経費分の大幅な減や、社会福祉協議会への事務費助成の増等の増減要因があったものの、普通交付税をはじめとする経常的一般財源等の大幅な増の影響により1.6ポイント改善し、類似団体平均を下回った。各種団体への補助金等については、団体の自立的・自主的運営の促進を求めるとともに、時代の要請に合わないものや所期の目的を達成したものの廃止・圧縮等の抜本的見直しを図り、経費縮減に努める。
公債費
公債費の分析欄
平成19年度~21年度の公的資金補償金免除繰上償還及び縁故債繰上償還や、近年の投資的事業の抑制等により、地方債元利償還金の減少傾向が続いたため、類似団体平均を下回る水準を維持している。なお、令和3年度の経常収支比率は歳出について微減となったことに加え、普通交付税をはじめとする経常的一般財源等の大幅な増の影響により1.2ポイント改善している。今後本格化する町営住宅建替事業等の大型事業による公債費の増加が懸念されるが、従来の方針を踏襲し、事業の実施にあたっては、国・県支出金等の財源確保を図り、起債に大きく依存することのない財政運営に努める。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費以外の経常収支比率が高い要因は、扶助費負担によるところが大きく、少子高齢化の進む本町においては今後、更なる増大が予想される。平成28年度策定の健康増進計画等に基づき、保険・医療・福祉サービスの政策連携を図り、将来の財政負担の軽減に努める。また、人件費についても会計年度任用職員制度への移行に伴い増加傾向にあるため、業務の見直しを徹底し雇用者数の適正管理に努める。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)
目的別歳出の分析欄
議会費において、類似団体の中でも低コストとなっているのは、いわゆる政務調査費を公費負担していないことや、議員提案により平成16年度から平成26年度の間に議員定数を従前の18人から10人に削減したことにより、人件費が大幅に縮減しているためである。また、総務費においても類似団体平均を大きく下回っているが、これは「桂川町第4次行政改革大綱」による職員削減について、総務・企画等の内部管理部門を中心に行ったことによる人件費の削減効果が大きいと思量する。なお、前年度と比較して大幅に減となっているのは、新型コロナウイルス感染症対策として実施した特別定額給付金給付金給付事業の皆減によるものである。さらに、土木費においては、桂川駅周辺地区都市再生整備事業の完了に伴い大幅に減となっている。一方、民生費においては障がい者福祉に関する扶助費の需要高止まり、衛生費においては新型コロナウイルスワクチン接種事業の影響により前年度から増となっている。また、労働費においては、旧産炭地域特有の就労対策関係費により、類似団体平均を大きく上回っている。ただし、性質的歳出と同様、それぞれの費目で押並べて類似団体平均に比して低コストな状況となっているのは、本町の歳入構造や、社会保障関係経費の代表的費目である民生費の増加圧力の他費目への波及によるものに起因していると思量する。今後、財政構造の改善のため、事務・事業の総点検等の歳出効率化はもちろん、地域の新たな雇用拡大や既存産業の活性化、地域資源を活かした産業開発等の歳入増加に資する施策の展開を図り、行財政基盤の安定化に努める。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)
性質別歳出の分析欄
歳出決算総額は住民一人当たり51,029円となっており、前年度と比較すると特別定額給付金をはじめとする新型コロナウイルス感染症対策事業の減により、大幅に減少している。また、それぞれの費目に着目しても押並べて類似団体平均に比して低コストな状況となっている。個別の項目で見ると人件費については「桂川町第4次行政改革大綱」による職員削減効果、公債費については平成19年度~21年度の地方債繰上償還効果によるものであるが、本町は財政基盤が弱く、財政力指数では0.41前後と一般財源に乏しいことから、町独自施策を大きく展開することが困難であることが主要因であると思量する。また、義務的経費である扶助費においては少子高齢化等の影響により類似団体平均を大幅に上回っており、他の経費を抑制してでも多くの財源を充当せざるを得ないことも、この状況を助長する原因であると考えられる。さらに更新整備に係る普通建設事業費についても、桂川駅周辺地区都市再生整備事業費が皆減したものの、町営住宅建替事業が盛期を迎えたことで類似団体より高い水準にある。しかし、このような厳しい財政状況の中、積立金が前年度と比較して大幅に増額となったのは、主に国税収入の補正に伴う普通交付税の増額の影響によるところが大きく、将来の財政負担増に向けた一定の備えができたものと思量する。財政力の脆弱な本町は、国の地方財政施策の動向に大きく左右されるため、財政基盤の安定した自立的な行政運営を可能とするべく、これまでも実施してきた事業の取捨選択等の徹底に加え、ふるさと納税や債券運用、地方創生施策を加速し、将来に亘り活力ある持続可能な地域づくりや自主財源の創出・拡大に努める。
実質収支比率等に係る経年分析(2021年度)
分析欄財政調整基金残高は、平成29年度の約735百万円から令和3年度は約740百万円に増加している。また、実質収支比率は10.36%となっており、前年度と同水準となっている。今後市町村にとって望ましい3~5%の水準を目標とし、適切な財政運営に努める。実質単年度収支については、前年度同様黒字となったものの、原油価格高騰の影響による燃料費、光熱水費等の物件費の増や、高止まりする扶助費、施設の計画的な更新等に係る維持補修費の追加需要など多くの財政負担が見込まれるため、今後の財政運営には引き続き注意を要すると思量する。今後も地方税収の大幅な伸びは期待できないため、総合計画等の各種計画に則り、長期的な視野に立った行財政運営を図り、より一層の財政健全化に努める。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2021年度)
分析欄国民健康保険特別会計において、加入者の高齢化による保険税収入の減や医療費の増大等により、平成25年度に国保会計保険給付費支払準備基金が枯渇して赤字決算となり、引き続き歳入不足が見込まれたことから、平成27年4月1日から保険税率の改定(引き上げ)を実施した。その結果、平成28年度及び平成29年度においては赤字決算となったものの、平成30年度には黒字決算に転じ、事業運営について一定の改善を図ることができた。令和3年度についても、昨年度比約3百万円の黒字額増となり、約37百万円の国保会計支払準備基金の積立を行うことができた。今後も、消費増税に伴う公費による財政支援の拡充等を踏まえ、また会計毎独立採算主義に則り一般会計からの法定外繰入を回避するよう、特定健康診査及び特定保健指導の推進や適正受診の啓発等の医療費適正化対策の更なる強化を図り、健全な事業運営に努める。なお、一般会計をはじめとするその他の会計においても黒字を維持しており、連結ベースでも問題のない数値を示している。
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実質公債費比率(分子)の構造(2021年度)
分析欄元利償還金等(A)について増加したが、これは「元利償還金」における平成29年度臨時財政対策債の元金償還開始が主な要因である。一方、算入公債費等(B)についても、令和元年度に借入を行った小災害特例債の元金償還開始の影響により増額となっている。この結果、「実質公債費率の分子」については微減となっている。今後、平成27年度から令和3年度まで実施した桂川駅周辺地区都市再生整備事業に加え、町営住宅建替事業に係る償還も本格化する見込みであるため、やむを得ず地方債を発行する場合は、普通交付税措置の高いメニューを選択するという従来からの方針を踏襲し、実質公債費の増加抑制に努める。
分析欄:減債基金該当なし
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将来負担比率(分子)の構造(2021年度)
分析欄将来負担額(A)については、職員の給与改定や年齢構成の変動による「退職手当負担見込額」において減少傾向が続いているものの、「一般会計等に係る地方債の現在高」において、町営住宅二反田団地の建築着手に係る公営住宅建設事業債、桂川小学校校舎等外壁改修に係る防災・減災・国土強靭化緊急対策事業債及び学校教育施設等整備事業債の発行等により発行額が償還額を上回った結果、前年度より約154百万円の増加となった。一方、充当可能財源等(B)については、「基準財政需要額算入見込額」において、普通交付税基準財政需要額算入率の高い地方債メニューが縮小されているため約142百万円減少したものの、「充当可能基金」において、歳出抑制による執行残の教育・保育施設整備基金への積み増し及び国税収入の補正に伴う普通交付税の追加交付により措置された令和3年度臨時財政対策債償還基金費相当分について減債基金に積み増しを行った結果、全体としては前年度より約305百万円の増となった。この結果、令和3年度は前年度に引き続き将来負担比率が発生することとなったが、比率については5.1ポイント改善した。将来負担比率発生の主な要因である地方債については、今後も増加傾向で推移する見込みであるが、財政運営に当たり、他の行政経費とのバランスに留意しつつ、将来負担額の増加抑制に努める。
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基金残高に係る経年分析(2021年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)・財政調整基金:1,052千円・減債基金:266,392千円・その他特定目的基金:144,430千円※詳細については下記のとおり。(今後の方針)近年の厳しい財政運営状況に鑑み、各基金別及び基金全体において具体的な目標積立額については設定せず、歳出抑制に伴う執行残等について積立てを行っていく見込みである。また、基金を原資とした債券運用など資産活用による歳入の確保についても、引き続き行っていく。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)・預金利子積立1,052千円(今後の方針)近年の厳しい財政運営状況に鑑み、具体的な目標積立額については設定せず、歳出抑制に伴う執行残等について積立てを行っていく見込みである。
減債基金
減債基金
(増減理由)・令和3年度決算における一般会計歳入剰余金の積立220,000千円・令和3年度普通交付税追加交付により措置された臨時財政対策債償還基金費相当分の積立46,172千円・預金利子積立220千円(今後の方針)近年の厳しい財政運営状況に鑑み、具体的な目標積立額については設定せず、歳出抑制に伴う執行残等について積立を行っていく見込みである。なお、桂川駅周辺地区都市再生整備事業及び町営住宅建替事業等に係る起債の償還が本格化し、財政運営を圧迫する要因となる見込みであるため、取崩しもやむを得ない状況を迎えるものと見込んでいる。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・公共事業整備基金:公共事業整備の充実・教育・保育施設整備基金:教育・保育環境の充実に資する施設の維持管理及び更新・泉ケ丘団地汚水処理施設管理基金:県営泉ケ丘団地汚水処理施設の円滑な維持管理運営・桂ケ丘汚水処理施設管理基金:桂ケ丘区汚水処理施設の円滑な維持管理運営・ふるさと・水と土保全基金:桂川町内における土地改良施設の機能を適正に発揮させるための集落共同活動の強化に対する支援事業・鉱害復旧かんがい排水施設維持管理基金:鉱害復旧かんがい排水施設の円滑な維持管理運営・森林環境整備基金:森林整備、木材利用の促進及び普及啓発・宿泊税交付金基金:観光資源の魅力向上、旅行者の受入環境の充実、その他の観光の振興・消防ポンプ自動車購入及び防災整備基金:消防ポンプ自動車購入及び防災に関する整備・文化振興基金:文化施設の管理運営及び人材育成事業の円滑な推進(増減理由)・公共事業整備基金:令和3年度決算見込みにおける住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入剰余金の一般会計繰入に伴う積立6,374千円預金利子積立634千円・教育・保育施設整備基金:令和3年度決算見込みにおける一般会計歳入剰余金の積立135,000千円預金利子積立26千円・桂ケ丘汚水処理施設管理基金:預金利子積立10千円施設維持補修費の繰入-620千円・鉱害復旧かんがい排水施設維持管理基金:預金利子及び債券運用利息積立1,785千円施設維持管理費の繰入-2,330千円・森林環境整備基金:令和3年度決算見込みにおける一般会計歳入剰余金の積立1,049千円・宿泊税交付金基金:基金創設500千円・消防ポンプ自動車購入及び防災整備基金:消防団用消防ポンプ自動車次期更新費の計画積立2,000千円預金利子積立2千円(今後の方針)近年の厳しい財政運営状況に鑑み、各基金において具体的な目標積立額については設定せず、歳出抑制に伴う執行残等について積立を行っていく見込みである。また、基金を原資とした債券運用など資産活用による歳入の確保についても引き続き行っていく。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率が類似団体平均値と同水準であるものの、昭和50~60年代前後にかけて整備した公共施設等が順次、耐用年数を迎えている。近年は桂川駅周辺地区都市再整備事業や町営住宅建設事業などの大型事業や道路の長寿命化等、計画的に施設の整備・更新を行っているものの、令和3年度においては0.9ポイント上昇している。今後も桂川町公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき、インフラ資産については施設の利用状況や耐用年数等総合的な判断の下、計画的な更新・維持保全及び管理の効率化に努める。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
前年度と比較して、分子側における歳入余剰金等の基金積立による充当可能財源の増加や、分母側における普通交付税の大幅な増額の影響による経常一般財源(歳入)等の増加により、288.2ポイントの改善となった。普通交付税の大幅な増額はほぼ全ての団体において当該比率の改善要因となっているものの、本町では類似団体平均値を上回る改善となっている。今後の財政運営に当たっても、歳出抑制による執行残の基金積立の実施、基金を原資した債券運用による歳入の確保を積極的に行う。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率については前年度と比較して5.1ポイント改善し、類似団体平均値より低い水準となっている。これは、主に普通交付税や充当可能基金の増加によるものである。その一方で、有形固定資産減価償却率については類似団体平均値とほぼ同水準であるものの、公共施設の老朽化が進み0.9ポイント上昇している。近年では桂川駅周辺地区整備や町営住宅二反田団地の建設等計画的な施設の整備を行っているものの、昭和50~60年代に集中整備された公共施設が耐用年数を迎えていることから今後は緩やかな増加傾向になるものと見込まれる。そのような状況下においても、桂川町公共施設等総合管理計画及び個別施設計画等に基づき、公共施設の計画的な更新・維持管理を図ることで、突発的な財政需要の増嵩を未然に防ぎ、健全な財政運営に努める。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率については5.1ポイントの改善、実質公債費比率は0.1ポイントの改善となり、類似団体平均値より低い水準で推移しているものの、改善の要因はいずれの指標においても普通交付税の大幅な増によるところが大きい。将来負担比率について、令和3年度は小学校外壁等改修事業や町営住宅二反田団地建築事業に係る地方債等を発行しているが、前年度と比較して地方債発行総額が大幅に減額となったことも改善の一因となっている。町営住宅二反田団地建築事業に係る地方債については、桂川駅周辺地区都市再生整備事業に係る地方債と併せて今後各指標に大きく影響することが想定されるため、歳出改善、国・県支出金等の財源確保、ふるさと納税や基金を活用した債券運用による自主財源の確保を継続し、長期的視野に立った行財政運営に努める。
施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)
施設情報の分析欄
昭和50~60年代前後に集中して公共施設を整備しており、それらの施設が順次耐用年数を迎えていることから、全体的に有形固定資産減価償却率が増加傾向にあり、また、全国平均や類似団体より概ね高い水準にある。中でも公営住宅、公民館、幼稚園・保育所は70%を超える高い水準となっている。公営住宅については、平成27年度から計画的に更新・再編・集約化を進めており、平成30年度に新しい町営住宅二反田団地A棟が完成したことにより、有形固定資産減価償却率が大幅に減少した。令和3年度は比率としては上昇したものの、事業としてはB棟の建築に着手するなど今後も計画的な更新を行うことから、概ね減少傾向で推移する見込みである。学校施設については、小学校外壁等改修事業を実施したことにより、70%を下回る水準まで改善したものの、公民館、幼稚園・保育所については、減価償却が進んでいる状況である。保育所については、将来的に少子化に伴い保育需要の減少が見込まれることを踏まえ、当面は現施設の継続的な利用を念頭に、適切な維持管理を行う。橋りょう・トンネルについては、有形固定資産減価償却率が類似団体平均値と同水準にある。橋りょうについては、平成23年度に策定した橋梁長寿命化修繕計画に基づく維持保全に取り組んでおり、経費の縮減と長寿命化に努めている。なお、各施設等の一人当たりの面積は、全て類似団体平均値を下回っており、効率的な行政運営ができている。
施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)
施設情報の分析欄
昭和50~60年代前後に集中して公共施設を整備しており、それらの施設が順次、耐用年数を迎えていることから、全体的に有形固定資産減価償却率が全国平均や類似団体より高い水準にあるが、中でも福祉施設、保健センター・保健所、消防施設が有形固定資産減価償却率が70%を超える高い水準となっている。特に、福祉施設は96.4%、保健センター・保健所にあっては100.0%と類似団体の中でも非常に高い水準となっているが、これは代替施設として平成12年度に開設した『総合福祉センター』が、本分析における福祉施設、保健センター・保健所のいずれにも該当しないことによる。なお、これらの施設については、「桂川町公共施設等総合管理計画」に基づく個別施設計画を策定し、計画的な維持管理(予防保全)を念頭に、施設の延命化を図ることとしている。令和3年度は新型コロナウイルス感染症対策として、庁舎、体育館、福祉施設(いききセンター桂寿苑、人権センター)においてトイレ手洗器自動水栓更新工事を実施したものの、庁舎、体育館の有形固定資産減価償却率は増加している。しかし、福祉施設については、施設規模が庁舎や体育館と比較して小さいため、有形固定資産減価償却率は減少している。なお、各施設等の一人当たりの面積は、全ての施設において類似団体平均値と同水準又は平均値以下となっており、効率的な行政運営ができている。
財務書類に関する情報①(2021年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等の資産総額は、前年度末から614百万円の増加(+2.5%)となった。資産総額のうち物品を除いた償却資産の割合が60.4%となっており、これらの資産は維持管理・更新等の支出を伴うものであることから、公共施設等総合管理計画や個別施設計画に基づき、適正管理に努める。一般会計等の負債総額は、前年度から256百万円増加(+4.1%)しているが、負債の増加のうち最も金額が大きいものは、地方債の増加(+154百万円)である。これは、小学校外壁等改修事業及び町営住宅二反田団地B棟建築事業に伴う借入増が主な要因である。特別会計を加えた全体については、資産総額は前年度末から646百万円増加(+2.4%)し、負債総額は前年度末から230百万円増加(+3.4%)した。資産総額は、特別会計に属する資産を計上していることにより、一般会計等に比べて資産総額が1,870百万円多くなるが、負債総額も一般会計等に比べて494百万円多くなっている。一部事務組合等を加えた連結については、資産総額は前年度末から676百万円増加(+2.4%)し、負債総額は前年度末から211百万円増加(+2.9%)した。資産総額は、一部事務組合等の資産を負担割合に応じて計上していることにより一般会計等に比べて3,501百万円多くなるが、負債総額も一部事務組合で起債された地方債等が要因となり、一般会計等に比べて939百万円多くなっている。
2.行政コストの状況
一般会計等行政コスト計算書の経常費用は5,947百万円となった。前年度から955百万円の減少(△13.8%)であり、新型コロナウイルス感染症対策として交付した特別定額給付金の皆減が主な要因である。なお、令和元年度と比較すると815百万円の増(+15.9%)となっており、住民税非課税世帯等臨時特別給付金や、子育て世帯への臨時特別給付金等継続的な新型コロナウイルス感染症対策の影響により、令和2年度以降経常費用は高い水準で推移している。今後も大きな支出が見込まれるのは社会保障給付(1,127百万円、前年度比262百万円)であり、純行政コストの19.5%を占めている。引き続き、各種手当の見直しや資格審査の適正化等を行い、財政を圧迫する上昇傾向に可能な限り歯止めをかけるよう努めるとともに、その他の経費の削減にも努める。特別会計を加えた全体では、特別会計に係る使用料及び手数料等を計上しているため、一般会計等に比べて経常収益が201百万円増加している一方、負担金や補助金を行政コスト計算書の補助金等に計上しているため移転費用も1,477百万円多くなり、純行政コストは一般会計等と比べて1,520百万円多くなっている。一部事務組合等を加えた連結については、一般会計等に比べて経常収益が230百万円多くなっている一方、移転費用が4,494百万円多くなっているなど、経常費用が5,306百万円多くなり、純行政コストは5,080百万円多くなっている。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等や国県等補助金からなる財源(5,968百万円)が純行政コスト(5,774百万円)を上回っており、本年度差額は194百万円、純資産残高は358百万円の増加となった。財源については、税収等が普通交付税の令和2年度国税決算の上振れや令和3年度国税収入の増額補正に伴い大幅に増加(+275百万円)となった一方で、国県等補助金においては特別定額給付金給付事業費国庫補助金が皆減となった影響により大幅に減少(△1,152百万円)となった。今後も引き続き、地方税の徴収業務の強化やふるさと納税制度の活用、債券運用による自主財源の確保等により財源の増加に努める。特別会計を加えた全体では、国民健康保険特別会計の国民健康保険税などが税収等に含まれることから、一般会計等と比べて財源が1,577百万円多くなっているが、人件費や物件費をはじめとした純行政コストも増加する。全体純資産変動計算書における本年度差額は252百万円、純資産残高は416百万円の増加となった。一部事務組合等を加えた連結では、一部事務組合等の歳入等が按分の上で含まれることから、一般会計等と比べて財源が5,130百万円多くなっているが、その一方で純行政コストも増加する。連結純資産変動計算書における本年度差額は245百万円となった。純資産残高については、一部事務組合の施設更新等の影響により、464百万円増加した。
4.資金収支の状況
一般会計等における業務活動収支は普通交付税の大幅な増等の影響により774百万円、前年度から347百万円の増加となった。投資活動収支については資産の整備や基金の積立及び取崩を行った結果△872百万円となった。財務活動収支は、主に小学校外壁等改修事業及び町営住宅二反田団地B棟建築事業に係る地方債の発行収入が地方債の償還額を上回ったことから128百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から30百万円増加し387百万円となった。特別会計を加えた全体では、国民健康保険税などの特別会計の収入が含まれる一方、特別会計としての支出も含まれることから、業務活動収支は一般会計等より104百万円多い878百万円となっている。投資活動収支は、特別会計における資産形成等を実施したため△918百万円となっている。財務活動収支は、地方債発行収入が地方債の償還額を上回ったことから111百万円となり、本年度末資金残高は前年度から70百万円増加し1,084百万円となった。一部事務組合等を加えた連結では、一部事務組合等の収入の一部が業務収入に含まれる一方、人件費や物件費等も按分の上含まれることから、業務活動収支は一般会計等より159百万円多い933百万円となっている。投資活動収支は、一般会計等から連結に至るまでの資産形成等が計上されており△960百万円となっている。財務活動収支は、地方債発行収入が地方債の償還額を上回ったことから94百万円となり、本年度末資金残高は前年度から70百万円増加し1,254百万円となった。
財務書類に関する情報②(2021年度)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額は、類似団体平均を下回っている。ししかし、計画的な施設の長寿命化・更新を進めていることから、前年度末から6.1万円増加している。将来の公共施設等の修繕や更新等に係る財政負担を軽減するため、公共施設等総合管理計画に基づき適切な施設管理に努める。歳入額対資産比率については、前年度に新型コロナウイルス感染症対策として交付した特別定額給付金の財源である国庫補助金の影響により歳入総額が大幅に減少したことから、前年度から0.61ポイント上昇している。有形固定資産減価償却率については、類似団体平均値と同水準になっている。公共施設等総合管理計画に基づく計画的な更新を進めているものの、令和3年度においては建物・工作物に係る減価償却累計額の増により、0.9ポイント上昇している。今後も引き続き、公共施設等の老朽化に伴い行われる公共施設等の更新に伴い、老朽化した施設について、点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進めていくなど、公共施設等の適正管理に努める。
2.資産と負債の比率
純資産比率は、類似団体平均値と同水準になっている。令和3年度は税収等の財源が純行政コストを上回ったことで純資産が増加した一方、資産合計の増加幅を下回ったため、前年度から0.4ポイント低下している。純資産の減少は、将来世代が利用可能な資源を過去及び現世代が費消して便益を享受したことを意味するため、今後も不断な財政運営の見直しなどにより、行政コストの削減に努める。将来世代負担比率は、類似団体平均値を大きく下回っている。しかし、小学校外壁等改修事業及び町営住宅二反田団地B棟建築事業等に係る地方債発行に伴い、地方債現在高は増加している。今後も地方債の発行にあたっては必要性を十分に検討し、地方債残高の適正管理を図ることで、将来世代の負担減少に努める。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは類似団体平均値を下回っているものの、人口減少や新型コロナウイルス感染症対策の影響により増加傾向にある。令和3年度においては、前年度に新型コロナウイルス感染症対策として交付した特別定額給付金皆減の影響で、純行政コストが前年度比△13.9%と大幅に減少している。純行政コストについては、21.1%を人件費、16.5%を物件費、14.2%を減価償却費、26.2%を補助金等、19.5%を社会保障給付が占めている。社会保障給付については性質上町独自施策での抑制が困難な支出科目であるが、各種手当の見直しや資格審査の適正化等を行い、財政を圧迫する上昇傾向に可能な限り歯止めをかけるよう努める。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は類似団体平均値を大きく下回っているものの、小学校外壁等改修事業及び町営住宅二反田団地B棟建築事業等に係る地方債発行の影響により、前年度比2.3万円の増となっている。今後は地方債の発行について、慎重に検討を重ねることで適正な管理を図り、将来世代の負担減少に努める。基礎的財政収支は、業務活動収支の黒字分が基金の取崩収入及び基金積立支出を除いた投資活動収支の赤字分を上回ったため、330百万円となっている。また、投資活動収支の赤字分が前年度と比較して大きく減少しているのは、桂川駅周辺地区都市再生整備事業費の皆減によるものである。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は類似団体平均値よりも低い水準となっている。経常費用の中でも減価償却費の占める割合は818百万円(13.8%)と大きくなっており、前年度と同水準となっていることから、今後も引き続き公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき、老朽化した施設の長寿命化等を行うことにより、経常費用の削減に努める。
類似団体【Ⅲ-2】
岩内町
東神楽町
上富良野町
野辺地町
石巻市
大崎市
松島町
山辺町
猪苗代町
古河市
美浦村
足利市
佐野市
桐生市
榛東村
加須市
越生町
鳩山町
一宮町
長生村
白子町
松田町
箱根町
田上町
小松市
白山市
高浜町
若狭町
市川三郷町
身延町
富士川町
木曽町
各務原市
安八町
富士宮市
焼津市
掛川市
藤枝市
東伊豆町
瀬戸市
半田市
小牧市
稲沢市
東海市
桑名市
朝日町
紀北町
紀宝町
彦根市
長浜市
東近江市
岬町
太子町
神河町
上郡町
新温泉町
那智勝浦町
串本町
岩美町
南部町
伯耆町
隠岐の島町
早島町
里庄町
鏡野町
尾道市
坂町
防府市
周南市
田布施町
平生町
松茂町
板野町
上板町
東みよし町
丸亀市
土庄町
小豆島町
新居浜市
西条市
佐川町
芦屋町
桂川町
大木町
香春町
川棚町
波佐見町
佐々町
甲佐町
玖珠町
肝付町
屋久島町
徳之島町
本部町
恩納村
金武町
嘉手納町