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単年度財政力指数の推移は、令和元年度0.246、令和2年度0.254、令和3年度0.235、令和4年度0.240、令和5年度0.245となっている。財政力指数は、当該年度以前3カ年の平均値となっており、令和2年度と令和5年度の単年度財政力指数の相殺により、令和4年度0.243から令和5年度0.240へ0.003%悪化した。人口の減少や全国平均を上回る高齢化率に加え、長引く景気低迷による個人・法人税の減収、地価の下落に伴う固定資産税の減収等により、税収増が見込めず財政基盤が弱い状況となっており、財政力指数は、類似団体平均を下回っている。今後も経常的経費の抑制をはじめとした歳出削減、町税の徴収強化などの取組みを通じて、財政基盤の強化に努める。
分母となる経常一般財源は、普通交付税、地方消費税交付金、地方譲与税等が減となったものの、地方税、法人事業税交付金、株式等譲渡所得割交付金等が増額となり、6,384,043千円(前年度比11,549千円増、0.2%増)となった。臨時財政対策債は、27,544千円(前年度比27,544千円増、皆増)となった。分子となる経常経費一般財源は、扶助費、補助費等の経常一般財源が減となったものの、人件費、物件費、維持補修費、公債費、繰出金の経常一般財源は増となり、5,789,104千円(前年度比196,427千円増、3.5%増)となった。結果、分子は5,789,104千円(前年度比196,427千円増、3.5%増)となり、一方、分母は、経常一般財源6,384,043千円(前年度比11,549千円増、0.2%増)及び27,544千円(前年度比27,544千円増、皆増)で、分母合計6,411,587千円(前年度比39,093千円増、0.6%増)となった。分子、分母ともに増となったものの、分子の増加率が上回ったため、経常収支比率は増加し、90.3%(前年度比2.5%増)となっている。
人件費決算額は、1,941,565千円(前年度比104,069千円増、5.7%増)、人件費充当経常一般財源は、1,733,561千円(前年度比113,343千円増、7.0%増)となった。給与改定による職員給・給料、期末勤勉手当、共済組合負担金、会計年度任用職員報酬の増などにより増となった。物件費決算額は、1,844,328千円(前年度比131,575千円減、6.7%減)、物件費充当経常一般財源は、802,278千円(前年度比68,304千円増、9.3%増)となりました。物価高騰に伴う施設維持管理経費などが増となったものの、新型コロナウイルスワクチン接種事業委託、生活応援クーポン券事業委託などの減により減となった。人口一人あたり人件費・物件費等の状況は、類似団体平均より依然として高い。職員の節約意識の向上、コスト意識の高揚等により経費削減を図る。
職員年代構成の変動により、本町のラスパイレス指数は96.4%となり、類似団体との比較では、0.2%上回っている。今後も、計画的な職員採用に努め、職員構成の改善を図りつつ、ラスパイレス指数の増高抑制に努める。
人口1,000人あたり職員数は、類似団体との比較で1.22人上回っている。今後も、より効率的な行財政運営が求められているため、令和2年度から令和6年度を計画期間とする第3次新温泉町定員適正化計画に基づき、計画的な職員採用に努めていく。
単年度ごとでは、令和元年度11.2%、令和2年度10.8%、令和3年度11.2%、令和4年度11.4%、令和5年度11.0%となっている。分子の基準値では、元利償還金の額は、前年度比97,981千円増となった。また、分子の控除数値となる公営企業に要する地方債の元利償還の財源に充てた繰入金は前年度比84,071千円減、公債費充当一般財源から控除する災害復旧等に係る基準財政需要額が2,091千円増、公債費充当特定財源が43,201千円増となり、実質公債費比率分子は、560,288千円(前年度比20,174千円減、3.5%減)となった。分母の基準値では、標準税収入額等が1,816,465千円(前年度比40,507千円増、2.3%増)、普通交付税が4,489,379千円(前年度比24,850千円減、0.6%減)、臨時財政対策債発行可能額が27,544千円(前年度比33,643千円減、55.0%減)となった。また、分母のベースとなる標準財政規模から控除する事業費補正により基準財政需要額に算入された公債費は13,282千円減となった。実質公債費比率分母は、5,075,489千円(前年度比8,574千円減、0.2%減)となった。結果、実質公債費比率算定上の分子が20,174千円減、分母が8,574千円減となり、分子、分母ともに減となったものの、分子の減少率が上回ったため、令和5年度単年度の実質公債費比率が0.4%改善した。
将来負担比率については、地方債残高及び公営企業債等繰入見込額の減少等により5.6%改善した。類似団体平均と比較すると高くなっており、今後も、地方債の発行は、交付税算入率の高い起債にかかる事業を優先的に実施していくなど、後世代への負担を軽減しつつ、公債費充当可能基金の着実な積立てができるよう、計画的な財政運営、財政の健全化に努める。
人件費の経常収支比率は、令和2年度決算から会計年度任用職員報酬が新たに加わったことにより、引き続き増高しており、前年度比1.6%増の27.0%で、類似団体平均を2.3%上回っている。今後も、より効率的な行財政運営が求められるため、今後も令和2年度から令和6年度を計画期間とする第3次新温泉町定員適正化計画に基づき、計画的な職員採用に努めていく。会計年度任用職員についても組織等の見直しを図る中で計画的な採用に努める。
物件費の経常収支比率は、12.5%で、類似団体平均を1.9%下回っている。今後も、デジタル化等によりシステム委託料等が増加していくことが見込まれるため、長期継続契等、職員のさらなる節約意識の向上を図り、一層の経費削減に努める。
扶助費の経常収支比率は、4.2%で、類似団体平均を2.1%下回っている。前年度に比べ0.2%減となっている。扶助費の増加は、財政硬直化にもつながるため、今後は、国・県補助扶助費の動向を見極めつつ、町単独扶助の見直し等により、扶助費の増高抑制に努める。
その他の経常収支比率は、11.1%で、類似団体平均を1.3%下回っている。令和5年度は、道路等に係る維持補修費の減(前年度比7.2%減)などにより、前年度比0.1%減となった。
補助費等の経常収支比率は、13.6%で、類似団体平均を2.3%下回っている。コロナ対策として実施した各種交付金事業の終了等により、前年度比0.6%減となった。今後も、公営企業会計の経営改善や補助事業見直し、補助団体等の自立を求めていく。
公債費の経常収支比率は、21.9%で、類似団体平均を6.4%上回っている。今後2~3年間は、リフレッシュ館プール整備、認定こども園整備等大型事業が計画されている。本町の公債費は類似団体と比較し多額であるため、今後も収支見通し(財政計画)に基づき計画的に事業実施していく。
公債費以外の経常収支比率は、68.4%で、類似団体平均を5.3%下回っている。今後は、町税の徴収強化などの取組みを通じて経常一般財源の確保に努めつつ、歳出経常経費削減に努め、経常収支比率と財政基盤の安定・強化を図る。
(増減理由)令和5年度は、物価高騰対策事業及び災害復旧事業に伴う財源不足を補うため財政調整基金から420,000千円取崩し、また減債基金から67,000千円取崩し、ふるさとづくり基金から寄付者の目的に沿った事業へ活用するため158,561千円の取崩しを行っている。一方で、財政調整基金に歳計剰余金処分による270,000千円を積立、減債基金に45,959千円の積立、ふるさとづくり寄付金を原資としたふるさとづくり基金に139,824千円の積立、また残土処分場使用料を原資とした和泉谷残土処分場整備基金に787,569千円の積立を行った。結果、基金全体として5,799百万円(前年度比588百万円増)となった。(今後の方針)基金の使途の明確化を図りつつ、災害等への備えや後年度の地方債の償還に備えるため、前年度剰余金等を活用し、財政調整基金や減債基金等に積立てていくことを予定している。ふるさとづくり基金はふるさとづくり寄付金を財源として基金積立を行い、後年度以降、寄付金受入の際、指定された使途に応じて各事業に活用する。新残土処分場整備事業の元利償還に備えるため、残土処分場使用料収入を和泉谷残土処分場整備基金に積立てる。
(増減理由)令和5年度は、前年度の決算剰余金や基金利子270,819千円の積立を行った一方で、物価高騰対策事業及び災害復旧事業に伴う財源不足を補うため420,000千円の取崩しを行ったため、令和5年度末残高で2,329百万円(前年度比149百万円減)となった。(今後の方針)人口減による普通交付税の減少等、歳入不足を見越し、今後も剰余金を活用して財政調整基金の積立を行っていく。
(増減理由)後年度の公債費等の増加に備えるため、令和5年度は45,959千円減債基金へ積立をおこなった一方で、公債費償還等の財源として67,000千円取崩しを行った。令和5年度末残高で793百万円(前年度比25百万円減)となった。(今後の方針)今後の大型事業の実施伴う公債費や地方債残高の増が見込まれるため、剰余金等を活用しながら減債基金の積立を計画的に行う。
(基金の使途)和泉谷残土処分場整備基金は、残土処分場使用料を財源として基金積立を行い、新残土処分場整備事業の元利償還に充当を行う。地域振興基金は合併特例債を活用して基金積立を行い、将来、町で行う大型事業等に対して充当を行う。ふるさとづくり基金はふるさとづくり寄付金を財源として基金積立を行い、寄付金受入の際、指定された使途に応じて、各事業に充当する。森林環境基金は森林環境譲与税を財源として基金積立を行い、後年度、町が実施する木材等活用した公共施設の整備事業に対して充当を行う。交通安全対策基金は市町交通災害共済の解散に伴う清算金を財源として基金積立を行い、後年度、町が実施する交通安全対策事業に対して充当を行う。(増減理由)和泉谷残土処分場整備基金は、後年度の元利償還に備えるため787,569千円積立を行ったため、令和5年度末残高で1,188百万円(前年度比788百万円増)となった。地域振興基金は、令和5年度末残高で1,150百万円(前年度比増減なし)となった。ふるさとづくり基金は、令和5年度中に積立を行った金額より、取崩して事業に活用した金額が多かったため、令和5年度末残高で277百万円(前年度比19百万円減)となった。森林環境基金は、令和5年度中に取崩して森林整備事業に活用したため、令和5年度末残高で32百万円(前年度比2百万円減)となった。交通安全対策基金は令和5年度中に取崩して交通安全対策事業に活用したため、令和5年度末残高で28百万円(前年度比6百万円減)となった。(今後の方針)和泉谷残土処分場整備基金は、残土処分場使用料を財源として基金積立を行い、後年度の元利償還に備える。地域振興基金は、合併特例債を活用して基金積立可能額範囲内の1,150百万円まで積立済であるため、今後は、計画的に活用していく。ふるさとづくり基金は、地場産品などの魅力発信を積極的に行い、ふるさとづくり寄付金の拡大を図るとともに、受入れた寄付金から経費を除いた額を一度基金に積立て、寄付金受入の際の指定された使途に応じて、後年度各事業に充当する。森林環境基金は、後年度の活用に備え、基金積立を行い、木材等活用した公共施設の整備事業等に充当する。交通安全対策基金は市町交通災害共済の解散に伴う清算金を財源として基金積立を行っているため、後年度、町が実施する交通安全対策事業に対して充当を行う。
債務償還比率は、前年度と比較して数値は改善しているが、実質公債費比率や将来負担比率にも表れているように、近年の大型事業実施等により、類似団体と比較して87.4ポイント上回っている。今後は、公共施設の適切な管理等による、行政経費の削減や財政計画に基づいた計画的な地方債の発行に努める。
将来負担比率、有形固定資産減価償却率ともに類似団体平均値より高い数値となっている。将来負担比率は令和2年度をピークに減少しているが、今後は大型事業の実施により、上昇していく見込みである。公共施設の適切な管理を図るとともに、公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき、老朽化した施設の集約化・複合化や除却を進めていく。
実質公債費比率は、平成27年度以降の北但ごみ処理施設整備事業、夢ホール耐震化等事業等の大型事業で発行した地方債の償還開始により上昇している。将来負担比率は、令和2年度をピークに減少しているが、今後は大型事業の実施により、上昇していく見込みである。令和4年度の新温泉町の将来負担比率は28.2ポイントとなっており、類似団体の0ポイントを28.2ポイント上回っている。また、実質公債費比率は11.1ポイントとなっており、類似団体の8.0ポイントを3.1ポイント上回っている。将来負担比率、実質公債費比率ともに高い水準にある。今後も引き続き収支見通し(財政計画)に基づく計画的な地方債の発行、交付税算入率の高い地方債の発行に努める。