経営の健全性・効率性について
①経常収支比率、⑤経費回収率経常収支比率は前年度を6.25%下回ったものの、118.59%で、類似団体平均を上回り、健全な状態にある。また、経費回収率も120.30%と100%を上回り使用料収入により、汚水処理ができている状態にある。しかし、未だ繰入金に依存した収入構造となっているため更なる収入の確保に努める必要がある。③流動比率流動比率は、前年度を13.37%上回り77.2%となり、類似団体平均も10%近く上回っているが、次年度分の償還金等をすべて賄う現金預金が準備できていない状況にある。経費の節減等に努め、更なる経営の安定化を進める必要がある。④企業債残高対事業規模比率類似団体平均値を下回り522.59%となっている。⑥汚水処理減価汚水処理原価は103.29円で、類似団体平均を下回っている。⑧水洗化率水洗化率は99.58%で、類似団体平均値92.72%に比べ高い率となっている。
老朽化の状況について
S61年度から供用開始しており、類似団体平均値に比べ低い数値であるが、今後、修繕箇所の増加が予想される。
全体総括
経常収支比率は118.59%で経費回収率も120.3%であり、汚水処理原価も類似団体に比べが低い水準であるが、総収益に占める繰入金の割合が依然高く、引き続き水洗化率の向上を図り、料金収入等の確保と費用削減に努める必要がある。