草津駅前地下駐車場 公共下水道 簡易水道事業(法適用) 農業集落排水施設 特定環境保全公共下水道
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基準財政収入額は、地方消費税交付金の増などにより751百万円の増となった。一方、基準財政需要額は高齢者人口と連動した高齢者保健福祉費の増などにより、914百万円の増となり、交付基準となる財源不足額は163百万円拡大した。その結果、財政力指数は、単年度では0.961と、前年度よりも0.005ポイント減、3か年平均では0.006ポイント増の0.967となり、13年連続で交付税の交付団体となった。
経常収支比率は94.9%となり、前年度から0.3%上昇した。これは、経常一般財源(歳入)において、地方消費税交付金の増などにより全体で343百万円の増(比率への影響-1.2ポイント)となった一方で、経常一般財源充当額(歳出)において、会計年度任用職員制度の開始による人件費の増などにより、全体で397百万円の増(比率への影響+1.5ポイント)となったことによる。今後、大規模事業の実施による公債費の増加や、児童数の増等に伴う社会保障関係経費についても増加が見込まれる一方、新型コロナウイルス感染症の影響による今後の経済動向は非常に不透明であることから、これまで以上に財政の硬直化が進展する可能性があり、依然として財政状況の硬直化が危惧される状況である。このことから、新規歳入の確保や歳出においては、安易に既存事業を継続するのではなく、市全体を俯瞰し、時代の変化を捉え、長期的な視点で財政負担の抑制を意識しながら、積極的に事業の廃止・見直しを進めるよう努める。
人件費は、会計年度任用職員制度の導入に伴う増であり、物件費は、指定管理者制度の導入やアウトソーシングの推進を積極的に実施していることから、増加傾向にある。また、令和2年度は国のGIGAスクール構想により、児童生徒一人に1台のタブレット端末を配置したことに伴う「学校ICT推進費」が一時的に大きく影響している。引き続き、人件費等を含めたトータルコストの概念により行政サービスを点検・検証し、執行体制の見直しや既存事業の廃止・見直し等を図り、更に効率的な事業運営に努めていく。
令和2年度は、101.0ポイントと令和元年度から0.4ポイント減となったが、国との差は概ね横ばいで推移している。国と地方の職員年齢構成や昇格する年齢に差が生じていること等が、国を上回る要因の一つとなっているが、引き続き、人事院や地域の民間給与を反映した県人事委員会の勧告に準拠し、給与水準の適正化を図る。
新型コロナウイルス感染症にかかるワクチン接種体制の整備等に伴う職員数の増が影響しているものの、指定管理者制度の積極的な導入や事務のアウトソーシング等、執行体制の見直しを進めているほか、市民との協働による市政運営を進め、職員数の適正管理に取り組んでいることから、類似団体と比較して少ない職員数となっている。引き続き、「草津市健全で持続可能な財政運営および財政規律に関する条例」、「草津市財政規律ガイドライン」に基づき、適正な定員管理による人件費の抑制に努めていく。
実質公債費比率は、地方消費税交付金の増などにより標準財政規模が増加したものの、市街地再開発事業等の大規模事業の実施に伴う市債の償還が始まったことで公債費も増加したことから、単年度では前年と同数値の6.8%となり、3か年平均では、0.1ポイント増の6.6%となった。今後も、「草津市健全で持続可能な財政運営および財政規律に関する条例」、「草津市財政規律ガイドライン」に基づき、将来の財政負担を見通し、健全な財政運営に努めていく。
将来負担比率は、将来負担すべき負担額に対し、基金などの負担額に充当できる財源が上回り、分子がマイナスとなったため、10年連続で算定されず、良好な状態を維持している。これは、交付税措置のない資金手当債の抑制などにより、市債残高の抑制を行っているほか、職員数適正化による退職金などの将来負担経費が抑えられていること、第3セクターとの損失補償契約を行っていないことなどによる。今後も、「草津市財政規律ガイドライン」に基づき、将来の財政負担を見通し、引き続き健全な財政運営に努めていく。
会計年度任用職員制度の開始等により、人件費における経常経費は対前年度比で836百万円の増となり、比率としては2.7ポイント増加した。今後も、「草津市健全で持続可能な財政運営および財政規律に関する条例」、「草津市財政規律ガイドライン」に基づき、後年度のランニングコストを加味したライフサイクルコストの考え方や事務事業の見直し、指定管理者制度の導入、業務のアウトソーシング等を進めながら、適正な定員管理を行うことで、人件費の抑制に努めていく。
会計年度任用職員制度の開始等により、対前年度で540百万円の減となったことから、2.1ポイント減少した。今後も、引き続き、「草津市健全で持続可能な財政運営および財政規律に関する条例」、「草津市財政規律ガイドライン」に基づき、後年度のランニングコストを加味したライフサイクルコストの考え方や事務事業の見直しなどにより、物件費の抑制に努めていく。
児童数増に伴う民間保育所・認定こども園運営費等が増となったものの、新型コロナウイルス感染症拡大による医療機関や乳幼児健診の受診控え等により医療助成費や乳幼児健診費等が減となり、扶助費における経常経費は対前年度で74百万円の減となり、比率は0.5ポイント減少した。今後は、新型コロナウイルス感染症の影響が不透明ではあるものの、高齢者や児童数の増加に伴う社会保障関係経費の増加は継続していくと予想されることから、今後も、「草津市健全で持続可能な財政運営および財政規律に関する条例」、「草津市財政規律ガイドライン」に基づき、財政規律の確保と、強固な財政基盤の確立に努めていく。
その他の経費のうち繰出金は、介護保険事業、国民健康保険事業など各種特別会計への繰出しの増などにより、その他における経常経費は対前年度で87百万円の増となったことから、比率は0.3ポイント増加した。今後、引き続き、一般会計の基準外繰出等について、適正化を図っていく。
経常的な経費において特筆すべき大きな増減はなく、対前年度で25百万円の増となり、比率への影響は無かった。今後、引き続き、一部事務組合の負担金や市独自で実施している各種団体への補助金について、事業内容や執行体制を精査し、適正な交付となるよう努めていく。
臨時財政対策債等について、新規借入による元利償還金の増と、償還完了による元利償還金の減により、総じて比率は0.1ポイント減少した。今後も、建設事業の実施により公債費負担は生じることから、引き続き、「草津市健全で持続可能な財政運営および財政規律に関する条例」、「草津市財政規律ガイドライン」に基づき、事業・施策の優先順位の的確な選択により、過度な市債発行の抑制に努めていく。
公債費以外の比率については、令和元年度に扶助費や物件費における経常経費の増などにより、類似団体平均を1.1ポイント上回っており、令和2年度は、人件費、物件費において会計年度任用職員制度の開始が増減に大きく影響したこと、また、扶助費が減少に転じたものの依然として類似団体と比較して高い水準となっており、類似団体平均を1.6ポイント上回ることとなった。引き続き、歳出全般にわたる徹底した見直しにより、一般行政経費の経費節減に努めていく。
(増減理由)年度末における収支余剰分の一部を財政調整基金に積み立てた一方、中学校給食センター整備事業など、まちづくり基盤整備基金の取崩しが多くなったことから、基金全体の残高は62百万円の減となった。(今後の方針)財政調整基金と減債基金については、合わせて標準財政規模の12.08%以上の金額を維持すること、また、その他特定目的基金については、今後も大規模事業の推進に伴い一定額の取崩を行っていくが、整備した施設の更新に備えて積立を行っていくことに努める。
(増減理由)年度末において、収支余剰分の一部を地方財政法第7条第1項に規定する積立金として234百万円と利子積立として1百万円の積立を行った結果、前年度より235百万円の増となった。(今後の方針)歳入の大幅な減収や不測の財政支出など年度間の財源不足に備えて、財政調整基金と減債基金については、合わせて標準財政規模の12.08%以上の金額を維持するように努める。
(増減理由)利子積立として1百万円の積立を行ったことで、基金残高についても同額の増となった。(今後の方針)今後も建設事業の実施により公債費負担が生じること、また、歳入の大幅な減収や不測の財政支出など年度間の財源不足に備えて、財政調整基金と減債基金については、合わせて標準財政規模の12.08%以上の金額を維持するように努める。
(基金の使途)まちづくり基盤整備基金…まちづくり基盤整備事業の推進に充当するために設置しており、社会資本整備等に充当している。(仮称)生涯学習センター整備基金…生涯学習に係る施設の整備に充当するために設置をしている。環境衛生事業基金…環境衛生に係る施設の整備その他環境衛生事業の推進を図るために設置しており、平成29年度まで実施していたクリーンセンター更新整備事業に充当していた。ふるさと創生基金…本市の特性を生かし、創意工夫を凝らした独創的、個性的なまちづくりを推進するため、ふるさと寄附金を積み立てており、寄附していただいた方の要望により、福祉や教育をはじめとした各種事業に活用している。職員退職基金…職員の退職基金として設置している。(増減理由)中学校給食センター整備事業など、まちづくり基盤整備基金について280百万円の取り崩しを行ったことで、その他特定目的金全体で残高が298百万円の減となった。(今後の方針)今後も大規模事業の推進に伴い一定額の取崩を行っていくが、整備した施設の更新に備えて積立を行っていく。
近年の大規模事業((仮称)市民総合交流センター整備事業等)の実施により、類似団体平均と比較し、数値は低く抑えられているといえる。令和元年度は、各既存の公共施設が老朽化したことにより、0.4ポイント増加しており、令和2年度も同様の理由により1.1ポイント増加した。
類似団体平均と比較し、数値は低くなっており、長期債務残高は適正な水準であるといえる。新規の市債借入に際しては、「草津市健全で持続可能な財政運営および財政規律に関する条例」および「草津財政規律ガイドライン」に基づき、プライマリーバランスの黒字を確保するように努め、将来世代との適正な負担水準の維持を図っていく。
将来負担比率は10年連続で算定されず、良好な状態を維持している。有形固定資産減価償却率については、類似団体平均と比較し低く抑えられているものの、今後、公共施設等の一斉更新の時期を迎えることから、公共施設等総合管理計画や各施設等の個別の長寿命化計画に基づき、計画的に老朽化対策に取り組んでいく必要がある。
将来負担比率は算定なしの状況が続いているが、近年の大規模事業((仮称)市民総合交流センター整備事業等)の実施に伴う市債発行の増により、元利償還金が増加していることなどから、実質公債費比率が上昇している。今後も市債残高の増加などに伴い、比率が一定程度上昇することが予想されるが、「草津市健全で持続可能な財政運営および財政規律に関する条例」および「草津市財政規律ガイドライン」に基づき、将来の財政負担を見通し、健全な財政運営に努めていく。
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