経営の健全性・効率性について
経常収支比率が100%を上回っており、黒字経営となっていますが、今後、施設や管路の老朽化に伴う修繕費の増加が予想されます。また、節水意識の定着や節水型機器の普及により、料金収入が減少傾向にあるため、定期的な水道管の漏水調査を実施し、有収率の向上を図るとともに、適正な施設の運転を行い、維持管理費の削減といった経営改善を図っていく必要があります。
老朽化の状況について
施設については、昭和42年竣工の浄水場を平成24年度から平成25年度にかけて更新工事を実施しましたが、他の施設については、法定耐用年数はまだ超えていません。施設の耐震診断等を行っていないため、今後施設の耐震診断を行い、耐震計画及び更新計画を策定し、適正な施設の更新を行っていく必要があります。管路については、平成25年度から法定耐用年数を超えた管路がでてきているため、管路の仕様や状況等を把握し、更新計画を策定し、適正な管路の更新を行っていく必要があります。また、起債償還が平成32年度をピークに減少予定のため、施設や管路の更新計画と合せて、財源の確保や経営に与える影響等を踏まえた投資計画を策定する必要があります。
全体総括
現在は黒字経営ですが、今後、老朽した施設や管路の更新のための建設改良費の増加が予想されるため、施設や管路の状況や経営状況等を総合的に分析し、健全経営が継続できるよう計画的に経営を行っていく必要があります。