経営の健全性・効率性について
①経常収支比率について、昨年は108.06%であったが今年度は114.29%となった。これは前年に比べ配水設備に係る経費が減少したためである。③流動比率について、工事に係る未払金の増加により対前年度で減少したが、それでも100%を上回る高い水準にあり、短期的な支払い能力に問題はない。④企業債残高対給水収益比率が低いのは、財源である企業債の借入をしていないため。⑤料金回収率は昨年と比べ増加しており、引き続き未収金の回収に注力していく。⑥給水原価については、令和2年度より県営水道100%で運営しており昨年より受水費が減少しているがほぼ横ばいの数値と見込まれる。⑦施設利用率は昨年に比べて水需要が減少しており、配水設備の稼働率が減ったためである。⑧有収率については、既設配水管の漏水により多少の増減はしているが、ほぼ横ばいの結果となっている。
老朽化の状況について
①有形固定資産償却率をみれば償却対象資産の減価償却が平均より進んでいることがわかる。このことより、保有資産の更新時期が近づいていることがわかる。③管路更新率は例年、下水道工事とあわせて既設配水管を更新しており、前年と比べ若干の数字の減少は見られるが継続して計画的に更新している。
全体総括
将来にわたって安心、安全な水道水を定期的に供給するため、水道事業が今後取組むべき水道施設の整備をはじめ、健全な事業経営や効率的な施設の管理業務など、今の後施策と事業実施に関する方向性を示した「安堵町水道整備事業基本計画」に基づき経営の健全化を確保できる効率的な更新計画の検討をし、事業内容を選択して費用対効果を重視した事業の推進を図る。