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昨年度と比較して、ほぼ横ばいとなっているが、今後、就業者人口の減少等に伴う個人住民税のさらなる減少が危惧されている中、市税の安定的な確保につながる施策を検討していく必要がある。
義務的経費である人件費等が減少してはいるが、扶助費のこども医療費や児童扶養手当等が増加していることにより、昨年度と比較して、ほぼ横ばいとなっている。今後、市税収入をはじめとした歳入の確保と歳出全般の見直しを進め、一層の財政構造の弾力性向上に努める。
人口1人あたりの人件費・物件費等については、昨年度比2,639円の減となった。理由として、維持補修費、人件費及び物件費が着実に減少していることによるものと考えられる。
地方債等の将来負担額は増加しているものの、比率を下げる要因である財政調整基金等の充当可能財源の増加により、昨年度比10.6%の改善となった。起債や起債負担行為等将来にわたっての負担となるものについては、より一層注意を払い、将来負担の削減に努める。
昨年度比0.7%増加しているが、要因として、重度心身障害者医療費や介護給付・訓練等給付費等の増額が挙げられる。類似団体平均を下回っているものの、今後も高齢化率の上昇等に伴い増加が見込まれることから、給付等に関する資格審査の適正化や単独事業の見直しにより適正化に努める。
内訳をみると、維持補修費や繰出金は減少したが、歳入も減少したため、結果として昨年度と比較してほぼ横ばいとなっている。維持補修費に関しては今後増額が見込まれることから、計画的かつ支出の更なる適正化を図る。
埼玉県平均と比較すると2.3%上回っているが、これは当市が消防事業や下水道事業等を一部事務組合で処理しているため、負担金を支出しているのが主な要因である。今後とも、更なる事業費補助の適正化を図る。
経常収支比率は88.4%から88.8%と0.4%悪化した。今後超高齢社会へと進む中、納税義務者の減少などにより市税収入の減少が避けられない一方で、医療費・扶助費等の社会保障費の大幅な増加等が財政を圧迫することが懸念される。したがって、健全な財政運営を維持するためには、引き続き行財政改革等による歳入歳出の見直しを進めるとともに、未来にわたって安定した市税収入を確保するため、様々な方策を検討していく必要がある。
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