簡易水道事業(法適用) 公共下水道 特定地域排水処理施設 特定環境保全公共下水道
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本市の財政力指数は0.63と前年度と比較して0.03減少し、依然として類似団体を下回っている。原因として、人口減少及び高齢化の影響により個人市民税が減小していることや、他市に比べ法人関係の税収が少ないことなどが挙げられる。財政基盤の強化のため、退職者不補充等による職員数の削減による人件費の削減など歳出の徹底的な見直しを実施するとともに、税収の徴収率向上対策を中心とする歳入確保に努める。
歳出面では、物件費及び繰出金にかかる比率が類似団体平均を上回っており、その要因としては、過去から業務委託を推進してきたこと、高齢化に伴う介護保険特別会計や後期高齢者医療特別会計への繰出金が増加していることが挙げられる。一方、歳入面では地方税収入などが減少したことにより、経常収支比率は99.6%となり、昨年度より1.9ポイント悪化することとなった。今後も厳しい財政状況のなか、公共施設の老朽化への対策や魅力あるまちづくりを推進するため、財政構造の弾力化に努める。
物件費については、過去から積極的な民間委託を実施している結果、予算編成において前年度予算に対しマイナスシーリングを設定するなど、徹底した経費削減に努めており、類似団体平均を下回っている。今後も職員給与や各種職員手当等の見直しを行うことで人件費を抑制するとともに、更なる事務事業の見直しにより物件費の削減に努める。
本市のラスパイレス指数は、平成25年度より平均5.6%の給料の減額を行ったことにより前年度と比較し5.1ポイントの減少となっており、類似団体平均を下回っている。今後も、引き続き、給与削減や各種手当の見直しなどに取り組むとともに、民間や国・他市の状況を考慮しながら、適正な給与水準の維持に努める。
民間活力を活用して、少ない職員数で行政サービスの提供を行ってきた結果、人口千人当たり4.99人と類似団体平均、全国市町村平均とも大きく下回っている。今後も、厳しい財政状況に柔軟に対応していくため、さらなる民間活力の活用など様々な方策により、職員数の抑制に努める。
平成23年度において、借換債を抑制し借換相当額について償還を実施したため、実質公債費比率が上昇しており、平成24年度においても引き続き、類似団体平均を上回っている。今後も市債残高の圧縮を図るため、借換債を可能な限り発行しないように努めていく。
平成23年度において、借換債の発行を抑制し借換相当額について償還を実施したことなどによる地方債残高の減少や公営企業債等繰入見込額の減少による効果で将来負担比率は算出されなかった。平成24年度においても、引き続き、将来負担比率は算出されていない。今後も、普通建設事業について事業の選択と集中を行い、更に事業の優先度を明確にするなど、事業費の平準化を図ることで市債の発行を抑制し、また、普通交付税の算入のある地方債を活用することで、将来世代への負担を少しでも軽減できるように努める。
過去からごみ収集業務や保育所・幼稚園運営を直営で行わず、積極的に民間へアウトソーシングを進めてきたことにより、一般の職員数は少ない状況であるが、一方で、人件費分析となる嘱託職員が他市に比べ多いことや類似団体において人件費の抑制の取り組みが進められているため、類似団体平均を上回っている。今後においては、引き続き新規採用の抑制など行財政改革への取組みを推進することにより人件費の削減に努める。
物件費は過去から民間へ積極的に業務委託を行っているため、類似団体平均よりも高い水準で推移している。平成24年度においては、0.4ポイント上昇し、類似団体平均を3.6ポイント上回っている。今後も、事務関係経費について前年度予算に対してマイナスシーリングを実施するなど削減していくとともに、委託単価の見直しなどにより、物件費の抑制に努める。
扶助費にかかる経常収支比率は類似団体平均を下回っているものの、子ども医療扶助費や障がい者福祉扶助費の増加などにより、平成24年度は10.8%と前年度と比べ、1.2ポイント増加している。今後においては、生活保護の資格審査の適正化や、市単独扶助費について積極的に見直しを行うことで、扶助費の抑制に努める。
平成24年度は、前年度に比べて1.5ポイント上昇し18.5%となっており、類似団体平均を4.9ポイント上回っている。要因としては、高齢化人口割合が類似団体と比べ大きく、その結果、後期高齢者医療特別会計及び介護保険特別会計への繰出金が増加していることなどが挙げられる。今後も、高齢化に伴って繰出金は増加するものと見込まれるが、病気の予防や健康増進、介護予防事業を積極的に推進することで、給付費等の抑制を行い一般会計負担の軽減を目指し取り組む。
補助費等に係る経常収支比率は、類似団体平均を0.7ポイント下回り8.1%となっている。今後の取り組みとして、過去から継続して交付している補助金などについて、交付団体の活動内容などを精査し、本市の補助金制度がさらなる行政目的達成に向け、より効果的なものとなるように見直しや廃止を進めていく。
公債費にかかる経常収支比率は類似団体平均より高く推移している状況であったが、借換債の抑制による償還に取り組んできたことなどにより、前年度と比べ1.2ポイント減少し、類似団体平均を下回る16.0%となっている。これからも、可能な限り市債残高の圧縮を行い、今後の元利償還金の抑制を図り、公債費に係る経常収支比率を下げ、財政構造の弾力化に努める。
公債費を除く経常収支比率は、人件費及び物件費、その他にかかる経常収支比率が類似団体平均を上回っていることから、類似団体平均を大きく上回っている。今後も人口減少及び高齢化が進行することが見込まれ、また、公共施設の老朽化に伴う改修費用の増加が見込まれるなど厳しい財政状況の中であるが、強い財政基盤づくりをめざして、平成25年度から平成29年度を計画期間とした財政体質改善プログラムを推進し、財政構造の弾力化に取り組む。
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