壱岐市：簡易水道事業（法適用）

経営の健全性・効率性について

経常収支比率は平成27年度決算において100％を上回っているため、今後も引続き料金回収に鋭意努力し経営改善を図っていく。流動比率においては平成24年度より老朽化していた配水池築造の大規模改修工事を行ったため現金の流出が多かった事から比率は減少傾向にある。企業債残高対給水収益比率は、建設改良のために借入していた企業債を給水収益で割り出した値であり、企業債残高の規模を表す数値だが、残高については毎年償還をしていく財源をこれまで同様に確保していく。また、料金回収率は年々上昇はしているが、今後も引き続き回収努力を行っていく。給水原価や施設利用率は漏水調査や人口減少により、配水流量の軽減のため減少傾向にある。また、有収率においては、毎年度外注において漏水調査を行い漏水発見箇所は速やかに修理をしているため、今後も引続き調査を行い老朽箇所の布設替を計画的に行っていく必要がある。有収率が漏水調査の結果により上昇したため今後も有収率の向上が課題となる。

老朽化の状況について

有形固定資産減価償却比率は、平成24年度より老朽化していた配水池築造の関係で年々上昇比率にある。管路経年化及び更新率は管路更新を平成27年度も行っているが今後も漏水調査と併行し、老朽化している配水管路を継続的に更新していく必要がある。

全体総括

総括としては、平成29年度簡易水道が上水道に統合されるため、一般会計からの繰り出し金による経常比率の向上はもちろんの事、料金回収・有収率においても向上させるよう更なる努力を重ね、平成28年度策定の経営戦略に基づき効率的な事業体制を確立していく必要がある。