経営の健全性・効率性について
経常収支比率が100%超及び累積欠損金比率が0%である。しかし、経費回収率が100%を下回っており、かつ全国平均をも下回っている状況である。維持管理費について使用料で賄うことが出来ておらず、一般会計繰入金に頼っている状況となっている。経費回収率を上げるためにも、下水道料金改定が必要だが、当町が下水3事業の下水料金を統一しており、公共下水道の面整備が完了していないため料金の改定を行っていない。面整備完了後に、下水3事業の料金改定を検討する必要がある。
老朽化の状況について
耐用年数を超えた資産はないため、有形固定資産減価償却率は100%未満となっているが、今後、更新時期を迎えた資産の入替が見込まれるため投資費用を賄えるよう、効率的な経営を行う。
全体総括
経営状況の透明化や明確化を図るため、平成15年度の事業開始当初より地方公営企業法適用企業として経営を行っている。浄化槽の設置基数の増加に伴い維持管理費の増加は明白であり、料金収入の不足分として一般会計繰入金に頼っている。その解消に向け料金改定を検討の必要があるが、当町が下水事業ごとに料金設定を分けていないため、他事業と合わせた料金の検討、住民への説明が必要である。。今後、一般会計の負担を減らすためにも料金改定を検討し、経費回収率を上げれるよう努め、長期的な経営を行う。