経営の健全性・効率性について
①平成27年度は平成25年度よりやや減少しているが100%を上回っている。また全国平均よりやや下回っている。②累積欠損は過去5年間0%であり、累積欠損金は発生していない。給水収益は減少傾向にあるが現状を維持できれば欠損金の発生はないと見込んでいる。③支払能力はいずれの年も100%を上回っており、現状は流動資産・流動負債は横ばい状況が続くと考えられ、短期的な債務に対する支払能力は保有している。④債務残高は年々減少してきているが配水池増設により企業債は増加予定である。⑤料金回収率は103.38%で、類似団体平均(92.76%)を上回っている。100%を上回っていることから、経営に必要な経費を料金で賄うことができている状況である。⑥給水原価は、類似団体及び全国平均より大きく下回っており有収水量1㎥あたり少ない費用でまかなわれており良好である。⑦施設利用率は、減少傾向にあるが類似団体平均値より高い数値を示しており、施設の利用状況等良好である。⑧有収率は、過去5年間95%以上であり、類似団体及び全国平均に比較して良好な数値を出している。
老朽化の状況について
施設全体の減価償却の状況は約55%と類似団体及び全国平均に比べて少し老朽化が進んでいる。管路の老朽化度合いも類似団体より老朽化が進んでいるが、類似団体及び全国平均より管路更新ペースは早い状況である。
全体総括
現状は安定的な運営が行われているが、節水機器の普及や人口減少などから今後、年々給水収益が減少傾向にあるなかで、業務の効率化に努め、給水原価を抑えさらなる経営改善に努めていきたい。