経営の健全性・効率性について
北川村は収益的収支比率及び料金回収率が100%を下回っており赤字経営となっているが、一般会計からの繰入によって赤字分を補填している。給水原価を全国平均に比べ抑えることができており、水道料金が低価格となっている。建設当初より給水区域人口が減少していることと、非常時でも給水できるように配水能力に余裕をもたせているため、施設稼働率は50%程となっているが、有収率は90%を超えており稼働させている施設は有効に収益に反映されていると考えられる。施設や管路の耐震化・更新がH31年度から予定されており、費用を賄うために、料金の見直しや経費の削減を検討している。
老朽化の状況について
配水池と配水管等の耐震化・更新がH31年度から開始される。基本的に災害時に避難所となる役場・小中学校・村民会館といった重要度の高い施設付近から更新を行い、10年間での簡易水道給水区域全域の更新計画である。
全体総括
北川村は水道料金が安くなっているが、これまでに施設の更新に費用がかかっていないためである。しかし、耐震化・管路更新に約5億円が必要であり、費用ねん出のため水道料金見直しの可能性がある。