出雲市：公共下水道

経営の健全性・効率性について

①経常収支比率単年度の収支は黒字であり、類似団体を上回っている。②累積欠損金比率欠損金がないため、表示されない。③流動比率流動資産と比較して、企業債償還金等の流動負債が多く、類似団体を下回っている。④企業債残高対事業規模比率現在も未普及解消事業を継続しているため、下水道使用料は増加し、企業債残高は年々減少しているが、類似団体を上回っている。⑤経費回収率新規接続等により下水道使用料は年々増加し、汚水処理に係る費用を賄っているため、類似団体を上回っている。⑥汚水処理原価維持管理費等の汚水処理に係る費用と比較して、新規接続等により、有収水量は増加しているため、類似団体を上回っている。⑦施設利用率処理施設を所有していないため、表示されない。⑧水洗化率未普及解消事業を継続しているため、類似団体を下回っている。

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率管渠については、耐用年数には至ってないが、供用開始後31年を経過しているため、資産の老朽化が進んでおり、類似団体を上回っている。②管渠老朽化率供用開始後31年を経過しているが、まだ耐用年数を経過していないため、表示されない。③管渠改善率管路調査等により判明した不良箇所について計画的に更新を行っているため、類似団体と同程度となっている。

全体総括

公共下水道事業は、供用開始から31年を経過して、管渠の耐用年数には至っていないものの、ポンプ等の機器類の老朽化は進み、今後、維持管理費や下水道施設の更新のための支出は増加する状況にある。経営状況については、公営企業会計となって初めての決算であり、前年度との比較ができないが、類似団体に比べ、経常収支比率、経費回収率は高いが、企業債残高対事業規模比率や汚水処理原価も高くなっている。老朽化の状況については、管渠は耐用年数にいたっていないため、数値には出てきていないが、類似団体に比べ、有形固定資産減価償却率が高くなっていることから、老朽化は進んでいる。このような厳しい経営状況の中、汚水処理施設整備計画及び策定中のストックマネジメント計画を基に、財政状況を見ながら適正な管理運営を行っていくこととしている。