経営の健全性・効率性について
④企業債残高対事業規模比率類似団体平均値の2.5倍以上となっており、その要因としては、投資効率の低さから高水準となっている投資規模に対して使用料水準が低いことが挙げられる。⑤経費回収率100%に近い数値となっているが、不採算経費に対する一般会計からの繰出である「分流式下水道等に要する経費」を控除後の数値であることに留意する必要がある。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率法適用初年度のため類似団体平均値を下回っている。②管渠老朽化率及び③管渠改善率法定耐用年数(50年)を経過した管渠はなく、改築・更新時期を迎える段階にはない。(H2.4.1供用開始)
全体総括
投資効率の低さから高水準となっている投資規模に対して使用料水準が低いことにより生ずる資金不足は、専ら一般会計からの多額の繰出金(基準外の繰出しを含む。)、すなわち公費で解消されており、これらの原資が市税であることを踏まえれば、適正な使用料水準への見直しが必要である。なお、令和3年度末に経営戦略の見直しを予定している。