経営の健全性・効率性について
経費回収率では、経費を使用料で賄っていることを示しており、汚水処理原価では、類似団体や全国平均に比べ、有収水量1㎥当たりのコストが低いことが確認できる。その反面、経常収支比率が100%を上回っており、黒字は計上しているが、年々減少傾向にある。人口減少に伴う給水収益の減少、減価償却費の増加が原因である。経営状態の改善を図るため、令和3年7月より使用料の改定を行うこととしている。また、水洗化率が高く、面的整備が完了していることを示しているが、施設利用率が低く、過大スペックになっている可能性がある。
老朽化の状況について
新潟県中越沖地震に伴い、災害復旧により管渠の更新が進んだため、耐用年数を超えた管渠は存在していない。しかし、有形固定資産減価償却率が年々増加しており、今後施設等の更新が増加することが見込まれる。策定したストックマネジメントに沿って更新改良を行っていく。
全体総括
水洗化率が高く、面的整備が完了していることを示しているが、施設利用率が低く、過大スペックになっている可能性がある。今後は人口減少により使用料収益が減少する一方、施設の更新需要の増大に伴い、資本費が増加する見込みであるため、令和3年7月より使用料の改定を行うこととしている。