経営の健全性・効率性について
①経常収支比率について、昨年は102.43%であったが、平成29年度は単年度100.52%となった。要因としては浄水施設の修理や更新に係る経費が増加したことが挙げられる。また⑥給水原価についても同様の原因により増加している。③流動比率が増加した理由としては既存のシステムの再構築などを行ったためであり④企業債残高対給水収益比率が低いのは、財源である企業債の借入をしていないため。⑤料金回収率は昨年に比べ下がっており加入分担金や手数料等の収入で賄われていることがわかる。⑦施設利用率は人口の減少や節水機器の普及により配水量の減少に伴って低くなっている。⑧有収率については既設配水管の更新や修繕に伴い漏水が減少し90%を維持していることがわかる。
老朽化の状況について
①有形固定資産償却率をみれば償却対象資産の減価償却が平均より進んでいることがわかる。このことより、保有資産の更新時期が近づいていることがわかる。③管路更新率は工事費用の軽減を図るため、下水道工事と併せて既設配水管の更新を施工している。
全体総括
将来にわたって安心・安全な水道水を安定的なに供給するため、水道事業が今後取組むべき水道施設の整備をはじめ、健全な事業経営や効率的な施設の管理業務など、今後の背策と事業実施に関する方向性を示した「安堵町水道整備事業基本計画」に基づき経営の健全化を確保できる効率的な更新計画の検討をし、事業内容を選択して費用対効果を重視した事業の推進を図る。