泰阜村：簡易水道事業（法適用）【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2017年度）

経営の健全性・効率性について

収益的収支が改善されているのは本年度から大規模改修工事がなくなったことによるもので、全般的には変化していません。事業債の償還について一般会計からの繰入に任せた状況も同じです。残額を10年で返済する予定です。収益的収支の減少については、２８年度分から超過水量を全口径１㎥あたり180円に一律化したためと使用者の高齢化及び人口減少によるものです。また料金収入が30年度には3千万円を割込む見込みです。有収率の減少は漏水が多発したこと、また箇所特定に時間がかかったためです。これにより給水原価と施設利用率が上昇しました。翌年度中の消費増税による総費用増加で経営がより困難となることが想定されます。

老朽化の状況について

施設等の老朽化も進行しており、管路に関しては、村内各地で大小の漏水が発生している状況です。昨年大規模改修事業が終わりましたが、今後突発的に発生する事故等にその都度対応を行い、併せて施設規模に関しても見直しが必要になっています。指定工事業者も高齢化により、今後改修も難しい状況になることが予想されますので、計画的な改修が必要になります。

全体総括

管路の更新工事については、漏水の増加から順次行う必要があります。また、施設設備の改修も同様ですが、それは同時に更なる債権の加増と使用料の上昇につながっていきますので慎重に行う必要があります。昨今小規模町村に関しても公営企業法の適用が必須になりました。法適用を行うことにより今まで見えなかった経営状況が見えてきます。しかし、これからの人口減少等を考えると経営状況は悪化していく可能性が高い為、計画的な施設改修や水道料金の適正化を行い、住民に安心安全な水を供給できるよう経営を行ってまいります。

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