国民宿舎あらふね 簡易水道事業(法適用) 簡易水道事業(法適用) くしもと町立病院 特定環境保全公共下水道
2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度
人口の減少や高齢化、長引く不況や地価下落の影響などにより、主要な自主財源である町税収入は引き続き減少しており、歳入全体に占める割合は14.2%と非常に少なくなっている。依存財源である地方交付税が43.3%を占めるなど自主財源比率が23.4%と低く、財政力指数は類似団体と比較し0.19下回る状況である。今後も引き続き、勧奨退職制度の実施や新規採用の抑制、事業の外部委託等による人件費の削減に努め、既存事業について廃止を含めた厳正な見直しを行うなど歳出削減に取り組む。また、税の徴収率向上に向けた取り組みを推進するとともに、適切な財産管理による資産の売却、使用料・手数料の見直しといった自主財源の確保に努めていく。
経常的経費充当一般財源においては、扶助費で31,098千円(11.8%)、繰出金で41,107千円(5.8%)増加した一方、新規採用の抑制等により人件費で98,466千円(5.9%)、公債費で66,201千円(5.7%)、維持補修費で9,232千円(10.4%)削減することができたため、経常的経費充当一般財源全体では110,339千円(2.0%)の減少となった。しかし、歳入面において、普通交付税が70,165千円(1.8%)、町税が41,674千円(2.8%)、臨時財政対策債が19,258千円(5.2%)の減少となったことから、歳入経常一般財源全体で141,993千円(2.3%)減少し、経常収支比率が0.3%悪化することとなった。今後も施設の統廃合や事務事業の見直しによる行財政基盤のスリム化を図り、経常経費の圧縮に努めなければならない。
合併後、隣町の消防事務を受託していることや分庁舎方式を採用していることなどから職員数が多く、類似団体平均と比較して人件費が高くなる要因となっている。平成24年度の人件費は、勧奨退職制度の実施、新規採用抑制等の取り組みにより職員数が減少したことから主に職員給で減となり、78,083千円(3.9%)減少した。物件費についても、B&G海洋センター指定管理料やへき地保育所委託料、住基システム改修委託料の減により36,796千円(2.9%)減少した。今後も定員適正化計画に基づく職員削減や施設の統廃合など合併効果を活かした人件費、経常経費の削減に努めていく。
調整手当や自宅に係る住居手当の廃止、超過勤務手当や休日勤務手当などの抑制、技能労務職員については1、2級のみで運用することなどにより人件費の抑制に努めており、給与水準を示すラスパイレス指数は類似団体平均を1.9下回っている。国家公務員の時限的な給与改定特例法による措置が無いとした場合の参考値についても94.4と低い状況にある。適正な給与水準を確保し、今後とも新規採用の抑制や勧奨退職制度の実施等と併せて人件費の抑制に努めていく。
平成17年の合併以後、新町財政計画に基づき、平成19年度までの3年間は新規採用を停止し、現在では定員適正化計画に基づき、勧奨退職制度の実施、新規採用の抑制などによる職員数の削減を行っているところであるが、分庁舎方式を採用していることや、隣町の消防業務を受託していること、2つの消防署を抱えていることなどから類似団体平均を3.99人上回る結果となっている。合併当初452人であった当町の職員数は、平成24年度において381人となり7年間で71人(15.7%)、普通会計で39人(14.2%)の職員削減を行っているが、行政サービスを低下させることのないよう職員の事務能力向上を図りながら、定員適正化計画に基づき今後も人員削減を行っていく。
平成24年度の実質公債費比率は8.7%となり、昨年度と比較して0.7%良化し、類似団体比率を3.0%下回る結果となった。良化要因は、地域改善対策事業債や県の市町村振興資金の償還終了による元利償還金の減少のほか、合併特例事業債や過疎対策事業債など交付税措置率の高い地方債の割合が増加し、基準財政需要額に算入される公債費の額が増加したことである。今後は保育所、幼稚園や小学校等公共施設の高台移転など防災対策事業等の実施により地方債残高が増加する一方、合併算定替えの減による普通交付税等の減少により、同比率は上昇に転じる見込みである。事業の厳しい取捨選択や事業費の圧縮による地方債発行額の抑制、高金利債の繰上償還を行うなど、適切な地方債管理を行っていく必要がある。
平成24年度の将来負担比率は84.2%となり、昨年度と比較して2.5%悪化し、類似団体平均を22.9%上回っている。当比率が増加した主な要因は、公営企業債等繰入見込額や退職手当負担見込額が減少した一方で、消防防災センター建設、地域振興拠点施設(道の駅)整備に係る合併特例事業債、農山漁村活性化プロジェクト支援交付金事業(荷捌施設整備)に係る過疎対策事業債、臨時財政対策債の発行により地方債残高が増加したことである。当町は今後、東南海・南海地震を見据えた防災対策として保育所、幼稚園や小学校等公共施設を高台に移転するなど多額の財政負担を要する事業を数多く抱えており、地方債残高が更に上昇する見込みである。そのため安易に合併特例債に頼ることなく、事業実施年度や事業の精選、事業費の圧縮により地方債発行の抑制に努めなければならない。
合併後、分庁舎方式を採用していることや、隣町の消防業務を受託していること、2つの消防署を抱えていることなどから職員数が多く、人件費が高くなる要因となっており、人件費に係る経常収支比率は26.5%と類似団体平均を1.9%上回っている。平成24年度の人件費は、勧奨退職制度の実施、新規採用抑制等の取り組みにより職員数が減少したことから主に職員給で減となり、78,083千円(3.9%)減少した。今後も定員適正化計画に基づいて、勧奨退職制度の実施等により職員削減を行い、人件費抑制に努めていく。
平成24年度はB&G海洋センター指定管理料やへき地保育所委託料、住基システム改修委託料など主に委託料の減により、物件費全体で36,796千円(2.9%)減少し、経常一般財源についても1,438千円(0.2%)減少したが、経常収支比率については類似団体平均を1.2%上回っている。今後も施設の統廃合や事務事業の徹底した見直しによる行財政基盤のスリム化を図り、経常経費の圧縮に努めなければなならない。
平成24年度は主に障害者自立支援事業の増加により扶助費全体で78,668千円(8.6%)増加し、経常一般財源でも31,098千円(11.8%)増加したが、経常収支比率は類似団体平均を0.7%下回っている。今後も少子高齢化や社会保障制度の見直しにより法定の扶助費の増加が見込まれるため、町単独で実施する施策についても見直しを検討していく必要がある。
その他経費のうち、最も大きいものが繰出金であり、平成24年度は全体で313千円減少したが、経常一般財源については41,107千円(5.8%)増加した。繰出金が増加する要因として、高齢化により後期高齢者医療会計や介護保険事業会計に対するものが増加傾向にあることや、国民健康保険事業会計についても赤字解消のための繰り出しを行っていることが挙げられる。独立採算を原則とする公営企業会計(法非適用)に対しては基準外繰り出しを抑制していく必要がある。
平成24年度は病院事業会計繰出分が110,266千円減少したことなどから、補助費等全体で95,373千円(6.8%)の減少となり、経常一般財源についても5,592千円(0.7%)減少したが、類似団体平均を0.8%上回った。今後も単独施策に係る事業補助金や公共的団体への補助金について、実績精算の徹底や剰余金がないかのチェックを行うなど、引き続き見直しを行っていく必要がある。
平成24年度は公債費全体で58,211千円(4.9%)、経常一般財源でも66,201千円(5.7%)の減少となったが、経常収支比率は類似団体平均と比較し、0.3%上回っている。平成19年度から21年度にかけて高金利債の繰上償還を行ったが、新病院建設事業や消防防災センター建設事業、公共施設の高台移転など多くの事業の実施による公債費の上昇が将来の町財政を圧迫することが危惧されるため、安易に合併特例事業債に頼ることなく、事業実施年度や事業の精選、事業費の圧縮、高金利債の繰上償還を行うことにより公債費の抑制に努めなければならない。
公債費以外で最も経常一般財源の大きいものが人件費であり、引き続きその抑制に努めていくとともに、義務的経費以外の物件費や補助費等の抑制にも努めていかなければならない。
当別町 倶知安町 大槌町 山元町 松島町 山辺町 遊佐町 南会津町 猪苗代町 会津坂下町 三春町 富岡町 日立市 大洗町 美浦村 利根町 足利市 茂木町 滑川町 嵐山町 鳩山町 九十九里町 大井町 開成町 中能登町 能登町 若狭町 市川三郷町 富士川町 昭和町 軽井沢町 紀北町 大山崎町 久御山町 忠岡町 岬町 河南町 福崎町 上郡町 佐用町 香美町 新温泉町 平群町 河合町 大淀町 那智勝浦町 串本町 湯梨浜町 隠岐の島町 和気町 田布施町 土庄町 小豆島町 宇多津町 まんのう町 芦屋町 遠賀町 鞍手町 大刀洗町 川崎町 築上町 吉野ヶ里町 波佐見町 長洲町 御船町 芦北町 玖珠町 新富町 門川町 肝付町 北中城村 中城村 与那原町