国民宿舎あらふね 簡易水道事業(法適用) 簡易水道事業(法適用) くしもと町立病院 特定環境保全公共下水道
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人口減少や高齢化により財政基盤が弱く類似団体平均を0.29下回っている。また、自主財源である町税収入は低迷しており、歳入全体に占める割合は13.0%と非常に低くなっている。今後も税収の減少や交付税の削減等により、非常に厳しい財政状況が予想されるため、活力ある町づくりを進めることで税収を確保し、財政力指数の改善に努める。
経常経費充当一般財源等において、扶助費が34,013千円(9.6%)減少となったが、公債費が61,869千円(4.7%)増加するなど経常経費充当一般財源等全体で19,353千円(0.3%)増加している。歳入経常一般財源等においては、地方消費税交付金で16,705千円(6.1%)増加となったが、地方税が7,596千円(0.5%)減少となるなど歳入経常一般財源等全体で41,049千円(0.7%)減少している。これらの要因から経常収支比率は1.1%悪化している。施設の統廃合や事務事業の見直しによる財政基盤のスリム化を図りつつ、活力ある町づくりを進めることで税収確保に努めていく。
人件費は21,832千円(1.2%)増加、物件費は140,911千円(9.0%)増加している。平成17年度の合併後、分庁舎方式を採用していることや隣町の消防業務を受託していることから職員数が多く類似団体と比較して人件費が高い傾向にある。今後も職員数の管理や施設の統廃合など合併効果を生かした経費の削減に努めていく。
技能労務職員については、行政職給料表の1,2級のみで運用するなど人件費の抑制に努めており、類似団体を2.4%、全国町村平均で1.5%下回っている。適正な給与水準を確保しつつ、適切な職員数管理を行い、人件費の抑制に努めていく。
平成17年度の合併以降、平成19年度までの3年間は新規の職員採用を停止し、平成26年度までは定員適正化計画に基づく職員管理を行ってきた。平成27年度以降は定員適正化計画を踏まえた定員管理を行っている。合併後、分庁舎方式を採用していることや隣町の消防業務を受託していることから類似団体平均を5人上回る結果となっている。行政サービスを低下させることのない職員の事務能力向上を図りながら、職員数の管理に努めていく。
基準財政需要額に算入される公債費は高い数値を維持しているものの、元利償還額が増加しており、単年度の実質公債費比率は10.3%となり前年度比0.8%悪化している。また実質公債費比率の3か年平均は9.3%となり前年度比0.8%悪化している。今後、災害に備えた防災対策として公共施設の高台移転などの大型事業を予定しており、公債費の増加が見込まれることから、建設事業の取捨選択や事業費の圧縮により地方債の発行を抑制するなど適切な地方債管理を行っていく。
公営企業債等繰入見込額が増加したものの一般会計の地方債の償還が進んだことなどから将来負担額が減少し、将来負担比率が5.1%良化し66.2%となった。今後、災害に備えた防災対策として公共施設の高台移転などの大型事業を予定しており、地方債残高の増加が見込まれることから、建設事業の取捨選択や事業費の圧縮により地方債の発行を抑制するなど適切な地方債管理を行っていく。
平成17年度の合併後、分庁舎方式を採用していることや隣町の消防業務を受託していることから職員数が多く人件費が高くなっている。平成30年度は期末勤勉手当などが増加し、人件費全体で増加している。人件費に係る経常収支比率は24.2%と類似団体を0.2%上回っている。適正な給与水準を確保しつつ、適切な職員数管理を行い、人件費の抑制に努めていく。
物件費全体で地籍調査事業などの増加により140,911千円(9.0%)増加している。物件費に係る経常収支比率は類似団体を0.2%上回る15.2%となっている。施設の統廃合や事務事業の徹底した見直しによる行財政基盤のスリム化を図り、経常経費の圧縮に努めていく。
臨時福祉給付金給付事業〔経済対策分〕や児童手当経費などの減少により扶助費全体で減少している。扶助費に係る経常収支比率は5.2%と類似団体を0.3%下回っている。少子高齢化や社会保障制度の見直しにより扶助費の増加が見込まれるため、町単独で実施する施策についても見直しを検討していかなければならない。
経常経費充当一般財源等において、維持補修費24,822千円(25.8%)、投資及び出資・貸付金4,994千円(546.4%)、繰出金4,284千円(0.6%)が増加している。その他に係る経常収支比率は類似団体を0.9%下回る14.1%となっている。今後も各施設(インフラ)の老朽化に係る維持補修費の増加が予想されることから施設の統廃合を含めた適正な施設管理を行っていく。
補助費等全体で106,531千円(6.7%)減少している。補助費等に係る経常収支比率は類似団体を3%下回る10.8%となっている。今後も単独施策に係る補助金や公共的団体への補助金について、実績精算の徹底や剰余金がないかのチェックを行うなど、引き続き見直しを行っていく。
公債費全体で61,226千円(4.6%)の増加となり、公債費に係る経常収支比率は類似団体を7%上回る22.4%となっている。過去に高金利債の繰上償還や県の住宅資金貸付金の繰上償還を行ったが、新病院や給食センターの建設に充てた地方債の元利償還や今後予定されている公共施設の高台移転など、公債費の上昇が将来の町財政を圧迫することが危惧されるため、事業の精査による事業費の抑制を行うなど、公債費の抑制に努めていく。
公債費以外で最も経常経費充当一般財源等の大きいものが人件費(1,488,169千円)であり、引き続き抑制に努めていくとともに、義務的経費以外の物件費(934,791千円)や補助費等(664,017千円)の抑制にも努めていかなければならない。
(増減理由)減債基金は前年度比6百万円の増加し、その他特定目的基金は、ふるさとのまちづくり応援基金や庁舎建設準備基金の増加などにより前年度比48百万円の増加となったが、財政調整基金が前年度比105百万円の減少となり、基金全体では50百万円減少し3,537百万円となった。(今後の方針)財政調整基金については、取り崩しに頼ることのない適正な予算管理と財政運営に努める。その他特定目的基金については、それぞれの基金の目的の使途に応じて取り崩しを行っていく。
(増減理由)財源不足分の取り崩しを行う一方で、前年度実質収支額の1/2を積み立てている。平成30年度は、128百万円を積み立てたものの、233百万円を取り崩したことにより基金残高は105百万円の減少となった。(今後の方針)同基金の取り崩しに頼ることのない適正な予算管理と財政運営に努める。
(増減理由)過疎対策事業債(ソフト事業分)について、後年の償還に備え交付税措置額を除いた額を試算し積立てを行うとともに、当該年度の元利償還金に対して取崩しを行っている。平成30年度は積立額が取崩額を上回ったため、前年度比6百万円の増加となった。(今後の方針)過疎対策事業債(ソフト事業分)については、今後も引き続き償還が続くため現行の運用を維持する。
合併市町村振興基金(基金の使途)旧町住民の連帯の強化又は旧町の区域における地域振興等に要する経費の財源に充てることができる。(増減理由)平成28年度から取崩しを行っており、学校給食管理経費や高速道路推進事業などに充てている。(今後の方針)使途に応じた取り崩しを継続する。ふるさとのまちづくり応援基金(基金の使途)観光振興をはじめとする、ふるさとのまちづくりに資する事業に充てることができる。(増減理由)平成30年度は137百万円を積み立て84百万円を取り崩したことから53百万円増加している。(今後の方針)使途に応じた取り崩しを継続する。庁舎建設準備基金(基金の使途)庁舎の建設事業に要する経費及びその準備に要する経費の財源に充てることができる。(増減理由)新庁舎建設に向けて、平成28年度から毎年度100百万円ずつ積み立てている。(今後の方針)使途に応じた取り崩しを予定している。
有形固定資産減価償却率は、全国平均、和歌山県平均、類似団体平均を上回っている。今後は、庁舎やこども園、小学校の高台への移転が予定されていることに加え、老朽化が進む各施設の長寿命化や建替えに多くの財源が必要となることから、長寿命化計画や個別施設計画を策定するなど老朽化の度合いを把握し、計画的な施設更新が必要である。
将来負担比率及び有形固定資産減価償却率のいずれも、類似団体内平均値を上回っている。今後は、庁舎やこども園、小学校の高台への移転が予定されていることに加え、老朽化が進む各施設の長寿命化や建替えに多くの財源が必要となることから、長寿命化計画や個別施設計画を策定するなど老朽化の度合いを把握し、計画的な施設更新が必要である。
実質公債費比率は平成25年度から平成28年度までは一定の水準で維持されており、類似団体内平均値を下回ってきたが、平成29年度以降は地方債元利償還金が増加したことなどから比率が上昇し、類似団体内平均値を上回っている。将来負担比率は平成25年度から下がり続けているが、類似団体内平均値を上回っている。今後は、庁舎やこども園、小学校の高台への移転が予定されていることに加え、老朽化が進む各施設の長寿命化や建替えに多くの財源が必要となることから、実質公債費比率及び将来負担比率は悪化する見込みである。過疎対策事業債などの交付税算入率の高い地方債の活用や、事業の取捨選択、計画的な施設更新等により、実質公債費比率及び将来負担比率の抑制が必要である。
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