下市町:簡易水道事業(法適用)

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経営比較分析表(2018年度)

経営の健全性・効率性について

過疎・高齢化による給水戸数・使用水量の減少傾向が続いており、水道料金収入は年々減少を続けている。平成29年度に簡易水道を統合し町内全域を上水道エリアとした。④企業債残高対給水収益比率が非常に高い水準を示しているとおり、現浄水場施設を建設した際に借り入れた企業債や平成29年度に統合により受け入れた旧簡易水道事業分の企業債の元利償還金が経営を圧迫しており、⑥給水原価も平成30年度決算において類似団体平均値の約182%に及ぶ414.11円となっている。下市町は町の大半を山林が占め、その給水範囲は広く人口密度は低い。そういった中にあって事業の効率性は必ずしも高くなく、水道料金も県内では常に上位を維持する高水準にあり、生活の基本となる安全な水を住民に供給するという観点からはこれ以上の料金改定は難しく、健全性、効率性ともに良い状態であるとはいえない。平成30年度には1億5千万円もの一般会計補助金を受け入れており、その影響により①経常収支や②累積欠損金比率は近年大幅に改善しているが、これはあくまでも一般会計補助金によるものである。現在、一般会計補助金によりかろうじて経営が成り立っている状況であり、今後も企業債の償還に要する費用の一部を、一般会計から補助金として受け入れる必要がある。

老朽化の状況について

現浄水施設は平成14年に新設されたもので、竣工から10年以上が経過し、既に取水ポンプや中央監視装置など機器及び設備の更新が始まっている。管路については、公共下水道工事にあわせて工事を行うことでより効率的な管路更新に努めてきており、⑧有収率については類似団体平均を大きく上回っている。平成23年度以降下水道工事の減速と財政状況の悪化によって③管路更新率は低下しているが、今後も道路改良工事等の機会をとらえて可能な限り石綿管等の更新にも努めていく。

全体総括

可能な限り経営の効率化に努めているものの、現在経営を圧迫している企業債の元利償還金は、その償還額のピークが令和4年度に迎える見通しで、今後もさらに厳しい経営状況が続くことが予想される。浄水場をはじめ管路の老朽化も進んでおり、平成29年度に受け入れた旧簡易水道についても管路の老朽化は同様に深刻である。今後は可能な限り基準外繰入金を圧縮できるよう、さらなる経営の効率化努めていくとともに、水道事業の広域化にも積極的に取り組んでいく。

類似団体【A8】

夕張市 赤平市 三笠市 松前町 江差町 由仁町 鷹栖町 東神楽町 当麻町 美瑛町 上富良野町 羽幌町 枝幸町 湧別町 洞爺湖町 安平町 むかわ町 新得町 清水町 大樹町 広尾町 池田町 足寄町 厚岸町 弟子屈町 白糠町 月新水道企業団 鰺ヶ沢町 深浦町 田舎館村 大間町 東通村 葛巻町 岩手町 西和賀町 平泉町 大槌町 軽米町 九戸村 川崎町 丸森町 大郷町 大衡村 色麻町 女川町 五城目町 八郎潟町 井川町 羽後町 西川町 朝日町 大江町 金山町 最上町 舟形町 真室川町 飯豊町 国見町 大玉村 泉崎村 矢祭町 塙町 玉川村 浅川町 双葉地方水道企業団 河内町 五霞町 塩谷町 下仁田町 草津町 東吾妻町 山武市 神崎町 大多喜町 御宿町 鋸南町 大島町 八丈町 中井町 松田町 真鶴町 弥彦村 湯沢町 穴水町 越前町 美浜町 高浜町 若狭町 市川三郷町 千曲市 御代田町 立科町 長和町 原村 飯島町 宮田村 阿智村 喬木村 豊丘村 木曽町 山形村 池田町 松川村 白馬村 高山村 信濃町 下呂市 関ケ原町 輪之内町 坂祝町 富加町 河津町 南伊豆町 松崎町 西伊豆町 清須市 木曽岬町 大台町 度会町 大紀町 御浜町 豊郷町 甲良町 多賀町 井手町 宇治田原町 能勢町 田尻町 安堵町 川西町 三宅町 高取町 明日香村 吉野町 下市町 美浜町 日高町 由良町 印南町 みなべ町 日高川町 邑南町 津和野町 吉賀町 和気町 奈義町 北広島町 大崎上島町 世羅町 海陽町 つるぎ町 上島町 伊方町 鬼北町 久山町 小竹町 香春町 添田町 糸田町 大任町 みやこ町 吉富町 玄海町 大町町 江北町 東彼杵町 小国町 甲佐町 錦町 多良木町 竹田市 玖珠町 高原町 綾町 都農町 高千穂町 一ツ瀬川営農飲雑用水広域水道企業団 湧水町 中種子町 瀬戸内町 龍郷町 徳之島町 和泊町 知名町 与論町 今帰仁村 宜野座村 久米島町