経営の健全性・効率性について
①経常収支比率について、昨年は100.52%であったが、平成30年度は単年度110.35%となった。これは浄水施設の修理や更新に係る経費が減少したためである。それに伴い⑥給水原価についても同様に減少している。③流動比率が増加した理由としては、老朽管の更新が例年より多いためである、したがって「老朽化の状況」の③管路更新率も増加していることがわかる。④企業債残高対給水収益比率が低いのは、財源である企業債の借入をしていないため。⑤料金回収率は昨年に比べ増加しており、滞納等の未収金の回収に注力したためである。⑦施設利用率は前年に比べ増加しているがこれは、漏水が多々起きていたため施設の稼動時間が著しく長くなったため、現状況としては人口は減少しているため漏水が無ければ配水量は減少していくものと思われる。⑧有収率については既設配水管の漏水により減少したがほぼ横ばいの結果となっている。
老朽化の状況について
①有形固定試算償却率をみれば償却対象資産の減価償却が平均より進んでいることがわかる。このことより、保有資産の更新時期が近づいていることがわかる。③管路更新率は例年、下水道工事に併せて既設配水管の更新をしていたが、今回は建設課との舗装復旧に併せた更新工事もあり増加している。
全体総括
将来にわたって安心・安全な水道水を安定的に供給するため、水道事業が今後取組むべき水道施設の整備をはじめ、健全な事業経営や効率的な施設の管理業務など、今後の背策と事業実施に関する方向性を示した「安堵町水道整備事業基本計画」に基づき経営の健全化を確保できる効率的な更新計画の検討をし、事業内容を選択して費用対効果を重視した事業の推進を図る。