経営の健全性・効率性について
企業債残高対給水収益比率が他類似団体より低く、企業債への依存が少なく良好な状態に見えるが、今後、管路の更新で企業債借入が増加する予定のため、注視していく必要がある。料金回収率が類似団体より高く、現在では良好だと言えるが、今後、人口減少による給水収益の減少等から、今の状態を維持できない可能性が高い。料金の適切性については、今後も検討していく必要がある。施設利用率が低く、施設が過大であるように見えるが、1日最大給水量から見ると過大とは言い切れない。今後の使用状況を見守りながら、様々な観点から施設の効率性を考えていく必要がある。※⑥給水原価191.10→189.65
老朽化の状況について
水道事業認可直後である昭和50~51年に布設した配水管を現在も使用しており、それらが40年を経過することから、管路経年比率は急激に高くなっている。管路更新率は類似団体と比べて高くなっているため、引き続き、現在見直し中の水道基本計画により管路更新の優先順位の位置づけをしたうえで、計画的な管路更新に努める。※②管路経年化率のH29当該値89.13→21.31③管路更新率のH29当該値89.13→2.12
全体総括
全体的に類似団体より良好な状態とは言えるが、人口減少による給水集積の減少、老朽化資産の増加により、経営の健全性、施設の安全性を保持することが年々難しくなっていくことが予測される。類似団体の数字だけにとらわれず、町の中長期計画を基に、健全性、安全性を保てる経営を行っていく。