経営の健全性・効率性について
水道料金は、平成24年度に全体で約20%の値上げ、その後は5年毎に料金を見直すこととし、平成29年度は全体で約5.6%の値上げとなった。これにより給水収益が増加し、経常収支比率や料金回収率などを改善することができた。平成25年度及び平成26年度は、配水池の改築更新という大型事業実施のため借入額が増加したが、現在は借入額をできるだけ抑え、支払利息の減少に努めている。有収率はほぼ横ばいで、その要因は、給水装置や水道施設の老朽化に伴い、小さな漏水が点在しているためで、機動的な漏水調査により早期発見・修理に努めているが、有収率の向上に至ってない状態である。給水収益は、人口減少の影響から家事用の収益は年々減少、業務用の収益は増加傾向にあるが、業務用の使用水量は産業活動に左右されるため楽観はできない。今後は、長期的な将来計画の見直しを図りつつ、町民負担の増大を招かぬようさらなる経営努力を行い、健全な経営に努める。
老朽化の状況について
水道管路の老朽化は増加しており、総延長約160㎞の内、布設後30年以上の管路は約6割、法定耐用年数を超える管が今後増えていく状況である。人口や産業活動を考慮し、今後の水需要の見通しから管網の見直しを図りながら、計画的に重要施設の更新を進める必要がある。
全体総括
アセットマネジメントから得られた情報から、緊急度に応じた投資順を計画し、水道施設の効率的な更新を検討すると共に、今後減少が予想される給水収益を見据えた収益と費用を検証し、健全な経営に努める。