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基準財政需要額で人口減少等特別対策事業費が加えられ需要額が増加しましたが、基準財政収入額では町税収入の減少があるものの地方消費税交付金の増額等で収入額も増加したことから、財政力指数は前年度と同じとなりました。引き続き人件費や公債費などの義務的経費の削減により歳出を抑制するとともに、徴収業務の強化に取り組み、財政基盤の強化に努めます。
人件費や扶助費等で経常経費は増加しましたが、税率改正の影響で地方消費税交付金が大幅に増加、普通交付税についても増加したことから、経常一般財源総額が大幅に増加した結果、1.8ポイント改善しました。引き続き人件費の抑制や、地方債発行の抑制など義務的経費の抑制に努めます。
人件費は給与改定により3.1パーセントの増加、物件費は社会保障・税番号制度に係る電算システムの改修等により3.7パーセント増加しました。人件費・物件費等全体では、前年度と比較して5,112円増加しました。また、類似団体と比較して25,748円高くなっていますが、これまでニュータウン開発に伴う人口の増加によって、住民ニーズとしては阪神間他都市と同様のサービスが求められ、大型公共施設整備を行ったこと、また、町単独の消防本部を設置していることが要因と考えられます。
平成25年度から取り組んでいた給与減額措置が平成27年10月をもって終了したこと、ラスパイレス指数算出に係る階層区分の変動、職員構成が国の職員構成と異なることから、ラスパイレス指数は101.1と前年度から3ポイントの増となりました。これまでも職員数の定員適正化等に取り組んできましたが、当町の場合は、職員数が国の職員数と比較して少なく、階層変動による影響が大きいため数値が上昇しています。今後においても、国との均衡を考慮しながら、職員定数適正化に務めます。
当町では人口千人当たりの職員数は、7.56人と前年度と比較して0.01ポイント増加しています。職員数は240人で前年度と同数となっております。類似団体平均と比較して1.29ポイント高くなっていますが、町単独で消防本部を設置していることが職員数を押し上げる要因となっています。
地方債借入金の抑制などの効果から1.1%となり、前年度の1.7%と比較して0.6ポイント改善しました。地方債の元利償還金も前年度と比較して4.9ポイント減少し、順調に減少しています。また、類似団体平均と比較して5.7ポイント低くなっており、良好な数値を示しています。今後は、公共施設の老朽化対策が増大すると見込まれるため、実質公債費比率は増加傾向に転じるものと考えられますが、地方債の借り入れにあたっては、各財政指標を注視し、将来に過度の負担を残さないように慎重に対応いたします。
将来負担額については、下水道事業会計や猪名川上流広域ごみ処理施設組合に係る償還が進んでいることから、地方債残高全体では微減となっており、将来負担比率は-%(-106.2%)と類似団体平均を大きく上回っているもので、実数では2.2ポイント改善しました。今後は公共施設の老朽化対策などにより、地方債残高の増加が見込まれるため、各財政指標を注視し、財政の健全な運営に努めます。
人件費に対する経常収支比率は29.1%で、類似団体の22.5%より6.6ポイント高くなっています。これは、町単独消防本部の設置により職員数が類似団体平均と比較して多いことが主な要因であり、行政サービスの提供方法の差異によるものといえます。前年度と比較すると0.2ポイント改善しました。引き続き人件費を抑制し、経常収支比率改善に努めます。
物件費に対する経常収支比率は17.0%で、類似団体の16.2%と比較すると0.8ポイント高くなっており、前年度と比較すると1.4ポイント減少しています。引き続きコスト削減や事務の効率化を進め、健全な財政運営に努めます。
扶助費に対する経常収支比率は7.0%で、子ども・子育て支援新制度や心身障害者(児)への訓練等給付費等の影響で、前年度と比較し1.8ポイント高くなりましたが、類似団体平均とは1.2ポイント下回っています。類似団体平均と比較して良好であるといえますが、今後においても、これまで以上に社会保障関係経費の増加が予想されるため、財政を圧迫しないよう適正な事業実施に努めます。
その他は維持補修費1.1%と特別会計などへの繰出金9.8%の合計です。維持補修費は公共施設の老朽化に伴い修繕が増加したため0.1ポイント増加、繰出金は後期高齢者医療保険の被保険者数増加に伴い給付費が増加している影響で0.1ポイントの増加となり、その他の経常収支比率は前年度と比較して0.1ポイント増加しました。
下水道事業会計補助金などの増加の影響から、補助費等に対する経常収支比率は10.8%と、前年度と比較すると1.2ポイント減少しています。また、類似団体平均の13.1%と比較して2.3ポイント低くなっています。今後も補助金の必要性や効果などの評価、検証を行いながら過度の支出とならないように努めます。
公債費は9.7%となり、これまで実施してきた地方債発行抑制の効果により、前年度と比較して0.9ポイント減少、類似団体の12.9%と比較しても3.2ポイント低くなっています。過去の償還が終了したことで元利償還金は減少しましたが、臨時財政対策債の増加や国の経済対策による投資的事業の増加などにより地方債残高が増加傾向にあるため、将来世代に過度の負担を残さないよう注意を払い、財政の健全な運営に努めます。
物件費や繰出金に対する経常収支比率が増加した影響により、経常収支比率84.4%から地方債返済に係る公債費9.7%を差し引いた公債費以外の経常収支比率については、74.7%と前年度から0.9ポイント改善しました。類似団体平均の74.3%と比較すると0.4ポイント高くなっているため、今後も類似団体を上回っている人件費及び物件費について、引き続き歳出抑制に努める必要があります。
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