簡易水道事業(法適用) JR芦屋駅北駐車場 芦屋病院 公共下水道
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平成16年度から,阪神・淡路大震災からの復旧・復興事業等に係る公債費の増加や,三位一体改革に伴う個人市民税の税率6%比例税率化による税収減などにより1.00未満となっていたが,令和元年度では,実質公債費比率及び将来負担比率の対象となる公債費及び市債残高が前年度に比べ減少したことに加え,市税収入が大幅に増加したことから,1.01となった。
阪神・淡路大震災からの復旧・復興事業等に係る公債費の増大や,三位一体改革に伴う税収減により,平成7年度以降,類似団体平均より高い状況が続いている。平成29年度は,公共用地取得費特別会計において地方債の満期一括償還があったため,数値は一時的に悪化している。令和元年度は,満期を迎えた公共用地取得費等事業債の償還が減少したこと,また,市税収入が一時的に増加したことにより数値は改善しているものの,引き続き高い水準にあり,今後も,経常経費の削減に取り組むなど,改善に努める。
人件費については,地域手当の支給率が他市よりも高い15%の適用地域であることや,管理職の人員割合が高いことなどから,他団体よりも高くなっている。物件費について,令和元年度は,住民情報システム更新経費や放課後児童クラブ事業に係る業務委託料の増加により数値が増加している。給与の適正化や業務委託のダウンサイジング化などを進め,経費削減に努めていく。
職員数の削減による管理職比率の上昇や,団塊の世代の大量退職に対応するため昇任年齢が低下したこと等に伴う組織構成上の課題により,ラスパイレス指数は高止まりの状況が続いている。平成24年度から28年度に行政改革実施計画に基づく給与制度の見直しにより,適正化を進めた。また,平成28年4月より,部長級は給料月額の5%,課長級は3%,の給料減額措置を,平成30年4月より,部長級は給料月額の4%,課長級は2%,係長級は0.5%の給料減額措置を実施し,令和元年度は,部長級4%,課長級は2%,係長級は1%の給料減額措置を行い改善してきた。引き続き適正化を進める。
行政改革により,平成15年度以降,事務事業の整理・統合や民間活力の導入を積極的に推進し,職員数の削減を実施してきた。キャッシュレス化,省人化など,ICT等新たな技術を効果的に活用することで,一層の適正化を進める。
阪神・淡路大震災からの復旧・復興事業等に係る市債の借入により公債費の負担が多額になったことから,他団体よりも高い水準となっていたところ,借換抑制や繰上償還などの取組により,平成27年度・28年度の数値は改善傾向にあった。しかしながら,平成29年度に公共用地取得費特別会計において,地方債の満期一括償還があったことにより平成29年度から令和元年度までは悪化している。令和元年度は,公共施設の建設等により新たに市債を借りる一方で,交付税算入割合の高い震災関連の市債の償還が進んだことにより,元利償還金・準元利償還金に係る基準財政需要額算入額が減少したため実質公債費比率は悪化している。
阪神・淡路大震災からの復旧・復興事業等に係る市債の残高が大きく,借換抑制や繰上償還など,市債残高を積極的に減少させる取組により,概ね改善の傾向にあったが,平成30年度は,市営住宅住宅大規模集約事業や山手中学校・精道中学校の建替事業などの施設の老朽化対策に要する新たな市債発行により,悪化した。令和元年度は,交付税算入割合の高い震災関連の市債の償還が進んだことにより,基準財政需要額算入見込額が減少したものの,市税収入が一時的に増加したこと及び新発債が抑えられ地方債残高が減少したことから改善したが,令和2年度以降,JR芦屋駅南地区再開発事業に伴う新たな市債発行により高い水準にとどまる見込みである。
ラスパイレス指数は類似団体の平均を上回っているが,行政改革の実施等により,給料・手当の見直し,民間活力の導入などを行っていることから,人件費に係る率は減少傾向にある。平成29年度,30年度は退職手当等により増加したが,管理職ポストの整理や職員数,給与等の適正化により総人件費は改善している。引き続き,総人件費の抑制に努めていく。
施設の維持管理経費をはじめ経常的な経費削減に取り組んでいるものの,委託料等については,保有施設が多いことなどから,類似団体よりも高額となっている。また,令和元年度については,住民情報システム更新経費や放課後児童クラブ事業に係る業務委託料などにより増加している。今後も,経常的な経費の見直しを進めるとともに,公共施設の最適化配置及び効率的な施設の運営を進める。
高齢化等により年々増加しているものの,他団体と比較して生活保護費が少ないこと等により,扶助費に係る率は相対的に低い水準となっている。しかしながら,社会保障関係経費は,今後も増加が見込まれる経費であり,市税収入等の動向も注視しつつ,市独自の扶助制度については,他団体の動向を踏まえ,適正な水準を見極めていく。
その他の経費としては,維持補修費及び繰出金であり,他の類似団体と同水準で推移していたが,繰出金については社会保障関係の特別会計への繰出金が増加傾向にあり,数値が上昇している。平成30年度から下水道事業が地方公営企業法の適用となったため,繰出金から補助費等となったことにより数値が下降している。維持補修費については,市の保有する施設が類似団体に比べて多いことからやや高くなっているため,適切な維持管理に努める。
補助費については,一部事務組合がほとんどないことなどにより,他団体よりも低い率となっている。しかしながら,平成30年度から下水道事業が地方公営企業法の適用となったことにより,下水道事業への繰出金を補助費等として集計することとなったため,数値が上昇している。
阪神・淡路大震災に係る復興事業に伴う市債の借入により公債費の負担が多額になっていることから,公債費の経常収支比率が30%以上となる厳しい状況が続いていたが,平成25年度以降,繰上償還や借換抑制を積極的に行うことにより,改善しつつある。平成29年度は,公共用地取得費特別会計において地方債の満期一括償還があったため,数値は一時的に悪化している。
公債費以外の率については,平成29年度は退職手当による人件費の増加や,物件費が増加したことに伴い他団体よりも高くなっている。社会保障関係経費や施設管理などの物件費が増加傾向にあるため,引き続き,経常経費の見直しを行い,適正な執行に努める。
(増減理由)令和元年度は,公共施設等整備基金をはじめ特定目的基金全体で約3.9億円取り崩したが,基金の運用利子や寄附金等により約7.4億円積み立てたことにより全体として約3.5億円増加している。(今後の方針)特定目的基金の一部は,使途を明示したふるさと寄附金を募っているため,一時的には積立てられるが,事業進捗に合わせて取り崩していくため,中長期的には減少傾向にある。
(増減理由)令和元年度は,取崩しが不要となり,決算剰余金等を約3億円積立てたことにより増加した。(今後の方針)災害等への備えのため,決算状況を踏まえつつ将来負担とのバランスを見ながら,可能な範囲で積み立てていくこととしている。
(増減理由)令和元年度は,取崩しを行うべき事業(償還)がなく,今後の方針のとおり,決算剰余金を約2億円積み立てたことで増加した。(今後の方針)令和6年度に公共用地取得費特別会計における地方債の一括償還を予定しているため,それに備えて毎年度計画的に積立てを行う予定としている。
(基金の使途)公共施設整備基金:教育文化および社会福祉その他の都市施設の整備長寿社会福祉基金:長寿社会に向けて,在宅福祉の持続的向上を図り,高齢者及び障害者等にとって住みよい地域福祉社会の実現西田房子福祉基金:高齢者福祉(権利擁護施策)の向上(増減理由)公共施設整備基金:指定管理者からの修繕積立金や寄附金などにより1.8億円積立てた一方,大気汚染対策緑地建設事業(総合公園)と自転車駐車場大規模修繕のため約3.0億円取り崩したことにより差引き1.2億円の減少。(今後の方針)公共施設整備基金:令和4年度までは,総合公園割賦金の支払いが毎年5億円予定されていることや老朽化した公共施設の改修に要する経費の増加が見込まれるため,取崩しを予定している。
有形固定資産減価償却率は類似団体よりやや高い水準にある。本市においては昭和40年代から50年代に多くの公共施設を整備しており,今後,これらの施設を含む建替えや大規模修繕などが必要となることから,芦屋市公共施設等総合管理計画(平成29年3月策定)及び現在策定を進めている公共施設の最適化構想に基づき,公共施設等の果たす役割や機能面の見直しを含めた長期的な視点を持って公共施設等の適正管理に努める。平成30年度に,市営住宅の大規模集約事業の完了等の影響で数値が低下したものの,令和元年度は公共施設等の整備は少なく,数値は上昇している。
債務償還比率は類似団体と同等の水準にある。本市においては阪神・淡路大震災に係る地方債により,一般会計の地方債残高が平成13年度には1,119億円となったが,公共事業を控えることなどにより平成27年度には475億円まで縮減することができた。しかしながら長年公共事業を控えたことにより,公共施設の老朽化等が進んだことから必要な公共事業を実施した結果,今後数年間は地方債(将来負担額)が増加すると見込まれるが,事業の精査により地方債の抑制を行い,将来負担額の減少に努める。なお,令和元年度は,経常一般財源である市税収入が一時的に増加したことから数値が低下している。
本市においては阪神・淡路大震災からの復旧・復興事業に係る市債の残高が大きいため,長年にわたり将来負担比率は100%を超過していたが,借換抑制や繰上償還など市債残高を積極的に減少させる取組みにより,平成28年度に初めて将来負担比率が100%を下回った。しかし,市債残高の減少のため投資的事業を抑制した結果,公共施設の老朽化等が進んでいることから,近年は必要な公共事業を実施しており,将来負担比率は100%を下回るものの高止まりしている。令和元年度は,市税収入が一時的に増加したことや新発債が抑えられ地方債残高が減少したことから,将来負担比率は低下したものの,類似団体よりも高い水準となっている。芦屋市公共施設等総合管理計画(平成29年3月策定)及び現在策定を進めている公共施設の最適化構想に基づき,公共施設等の果たす役割や機能面の見直しを含めた長期的な視点を持って公共施設等の適正管理に努める。
本市においては阪神・淡路大震災からの復旧・復興事業に係る市債の残高が大きく,借換抑制や繰上償還など市債残高を積極的に減少させる取組みにより,将来負担比率及び実質公債費比率が低下傾向にある。しかしながら,平成29年度においては満期を迎えた公共用地先行取得等事業債を償還したため実質公債費比率が上昇した。一方で,近年においては,公共施設の老朽化等の対策のため公共事業が重なり,新たに借入れる市債が増加したため将来負担比率は高止まりしている。
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