関ケ原町：簡易水道事業（法適用）

経営の健全性・効率性について

経常収支比率は昨年度は100を超えたが、今年度は再度、100を下回ることとなった。また、全国平均よりも低い数値をなっている。年々給水収益が減少し、維持管理が増加をしており、今後も100を下回る状況にある。流動比率については、昨年度より僅かに増加した。企業債残高対給水収益比率は類似団体の平均より下回っており、年々減少しているが、今後、拡張事業や管路更新に新たな借入も必要となるため、計画的な借入を行って行きたい。料金回収率は改善傾向にあったが、今年度は数値が悪化し、さらに100を下回っている状況にある。給水原価も年々減少したいたが、今年度は数値が上がっている。施設利用率は類似団体の平均値より高く、数値も年々上がっており、施設の効率的な運用が出来ており、この水準を維持していきたい。有収率は、管路の老朽化が進み、大きな漏水が発生した為、昨年度より更に悪くなった。このため、計画的な管路更新を進める必要がある。

老朽化の状況について

有形固定資産減価償却率と管路経年化率は年々増加しており、更新が必要な施設、管路が増加している。類似団体と比較すると有形固定資産減価償却率、管路経年化率とも高く、類似団体より、施設の老朽化が進んでおり、特に管路の老朽化が進んでいる。第４次拡張事業で施設整備を進めているため、老朽管更新が進まず、老朽管が増加していが、今年度の様に、第４次拡張事業に伴う配管の更新箇所もあり、管路の更新が進む場合があるが、計画的な管路更新計画がないため、年度により管路の更新量に増減が生じる。

全体総括

今年度、経常収支は赤字となった。今後も給水収益の減少、維持管理は増加していく。また、更新する設備、管路も年々増加し、更新費用の増加が見込まれる。水道事業の安定経営に向けて、昨年度策定した経営戦略に基づき、経営を進めたいきたい。