日光市

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収集されたデータの年度

2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度

指定団体等の指定状況

財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定

人口の推移

産業構造

財政比較分析表(2017年度)

財政力

財政力指数の分析欄

当市の財政力指数は0.61で、類似団体の平均(0.73)や県内市町の平均(0.73)を下回り、県内14市中13番目と低い位置にある。特に、市税の徴収率は、93.2%と前年度より1.3%上昇したものの、14市中9番目の状況にある。そのため、土地の評価額の漸減や、人口減少及び高齢化の進展に伴い課税額の増が見込めない中、更なる市税の徴収率向上に努めるとともに、「日光市まち・ひと・しごと創生総合戦略」により、企業誘致を推進し、工場などの進出による法人市民税や固定資産税、雇用の場の確保による個人市民税の増収を図ることにより、歳入の確保に努めていく。

類似団体内順位:65/85

財政構造の弾力性

経常収支比率の分析欄

当市の経常収支比率は97.4%となり、経常収支比率も類似団体と比較して高い状況にある。主な要因として、歳出においては、合併以降依然として経常経費に占める人件費の割合が高く、クリーンセンター維持管理における包括業務委託や指定管理委託料などを主とした物件費が増加した。一方歳入においては、市税収入額は横ばいで推移しているが、普通交付税は、平成28年度から合併算定替の縮減が開始されたことから減少傾向となる。平成28年度は普通交付税や地方消費税交付金の減少により、3.2%増加する結果となったが、平成29年度は徴収率向上による市税収入額の増により0.2%減少した。人件費や物件費といった経常経費の圧縮により、経常収支比率の改善を図る必要がある。

類似団体内順位:66/85

人件費・物件費等の状況

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

当市の人口1人当たり人件費・物件費等の決算額は177,409円で、類似団体の平均(108,417円)や県内市町の平均(114,057円)をともに大きく上回っている。特に、職員数が類似団体と比較して多いため、人口1人当たりの人件費が高くなっている。その理由は、広域圏の合併により一部事務組合の事業を引き継ぎ、単独自治体として消防事業を実施していることや、市域が広いため居住地や観光施設が点在し、分散型の消防防災体制を整える必要があり、類似団体と比較して消防関係職員が多いことなどが挙げられる。今後、職員定員適正化計画に沿って職員数の適正化を図るとともに、物件費等についても、財政健全化計画による削減を進め、毎年度予算編成時に抑制を図っていく。

類似団体内順位:84/85

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数は、平成20年度以降、概ね横ばい(国家公務員の時限的な給与改定特例法による措置がないとした場合)で推移している。これまで、55歳以上の原則昇給停止や昇格制度の見直し、現給保障の段階的廃止など国と同等の措置を行うことにより、全国市平均と同水準を維持している。今後も、より一層の給与の適正化を図るとともに人件費の縮減に努めていく。なお、当該資料作成時点(平成31年1月末時点)において、平成30年地方公務員給与実態調査が未公表であるため、前年度数値を引用している。

類似団体内順位:45/85

定員管理の状況

人口1,000人当たり職員数の分析欄

当市の人口千人当たりの職員数は10.88で、類似団体の平均(6.20)や、県内市町の平均(6.77)を上回っている。これは、広範囲な市域の行政サービスを維持していくため、地域の行政拠点施設を設置していることに加え、消防防災体制も分散型としていることから、類似団体に比べ職員数が多くなっている。当市の財政状況等に鑑み、職員数削減に取り組み、平成30年4月時点で、平成18年4月に比べ305人(普通会計)と職員定員適正化計画を超えて職員を削減しているものの、人口減少も進み思うような効果が表れていない。今後も、行政サービスの維持向上に努めながら、職員定員適正化計画に基づき、退職者補充率の抑制などにより、職員数の削減を行い、より適切な定員管理に努めていく。

類似団体内順位:83/85

公債費負担の状況

実質公債費比率の分析欄

当市の実質公債費比率(過去3か年平均)は5.6%で、類似団体の平均(6.6%)及び県内市町の平均(5.9%)を下回っている。合併特例事業債や臨時財政対策債・過疎対策事業債などの元利償還金や、分流式下水道に要する経費など下水道事業に係る地方債の償還の財源に充てた繰入金が増加し、単年度の数値は悪化したものの、平成26年度と同程度の比率であったため、過去3か年平均のポイント増減はなかった。今後、緊急度や住民ニーズを的確に捉えた事業の選択と集中を徹底し、地方債残高に注視しながら公債費と新規発行額の均衡を図りつつ、交付税措置のある市債を計画的に活用して適正な財政運営に努めていく。

類似団体内順位:38/85

将来負担の状況

将来負担比率の分析欄

当市の将来負担比率は58.9%で、類似団体の平均(31.9%)や県内市町の平均(6.2%)をともに上回っている。合併特例事業債や緊急防災・減災事業債などの借り入れによる市債残高の増加に加え、平成29年度は市庁舎などの大型施設整備の財源として庁舎整備基金を取り崩したことにより充当可能基金残高が減少したため、前年度と比較して4.4%増加した。地方債への過度な依存を避けなければならないことから、今後はより一層、緊急度や住民ニーズを的確に捉えた事業の集中と選択を徹底し、交付税措置のある市債の計画的な活用を図りながら、適正な財政運営に努めていく。

類似団体内順位:56/85

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2017年度)

人件費

人件費の分析欄

広範囲な市域の行政サービスを維持していくため、地域の行政拠点施設を設置し、さらに消防防災体制も分散型としていることから、類似団体に比べ職員数が多くなっている。しかし、当市の著しい人口減少や厳しい財政状況に鑑みれば、効率的で効果的な行政経営に取り組まなければならない状況にあり、そのため、平成30年4月時点で、平成18年4月に比べ305人(普通会計)の職員を削減した。今後も、行政サービスの維持向上に努めながら、職員定員適正化計画に基づき、退職者補充率の抑制などにより、職員数の削減を行うとともに、効率的な行政組織体制や事務合理化による時間外勤務の抑制により、人件費の削減に努めていく。

類似団体内順位:78/85

物件費

物件費の分析欄

2市2町1村の広域合併により公共施設が点在し、類似施設も多い。また、世界的な観光地が存在することから、市営の観光施設を多く有し、その維持管理に要する費用が大きく、物件費に係る経常収支比率が高くなっている。さらに、類似団体と比較して職員数が多いため、職員定員適正化計画により職員数の削減を進める一方で、民間委託、指定管理者制度の導入を行っていることなどから、物件費は増加傾向にある。平成29年度においては、経常的な物件費がほぼ前年同程度であったことから、相対的に0.1%減少した。今後も抑制に努める必要がある。

類似団体内順位:81/85

扶助費

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は、類似団体や県内市町と比較するとやや低い状況にあるものの、高齢化の進行や障がい者自立支援給付費の増、こども医療費の助成における県内医療機関を対象とした現物給付方式の高校3年生相当までの拡大など、市独自の社会保障施策の実施から増加傾向にある。そのため、今後、単独扶助費の見直しや資格審査などの適正化を図ることにより、上昇を抑制していく必要がある。

類似団体内順位:10/85

その他

その他の分析欄

維持補修費、投資及び出資金、貸付金、繰出金などに係るその他の経常収支比率は、類似団体や県内市町と比較して低くなっている。これは、主に投資及び出資金や貸付金などに係る比率が低いことが理由として挙げられる。平成29年度は13.2%で、前年度より0.7%増加しているが、主な理由は、道路橋りょう等の維持補修費の増加及び民間事業者が実施する認定こども園施設整備事業等に対する貸付金が増加したためである。今後は公共施設マネジメント計画により、施設保有量の適正化を推進し、維持補修費の平準化を図っていく。

類似団体内順位:36/85

補助費等

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率は、類似団体や県内市町と比較して大幅に低くなっている。これは、広域合併により一部事務組合の事務を引き継いだため、一部事務組合への負担金(補助費等に区分される)が大幅に減少したことによるものである。なお、補助金については、平成18年度に見直し基準を設け、整理合理化を行ったところであるが、近年増加傾向にあるため、財政健全化計画により、今後は住民サービスの低下を最小限に抑えながら、抜本的な補助基準の見直しを図っていく。

類似団体内順位:9/85

公債費

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率は減少傾向にあったが、普通交付税等の経常一般財源が減少したため増加に転じた。公債費は、広域合併により一部事務組合の地方債を引き継いだことや、合併特例事業債などの積極的活用により、類似団体や県内市町と比較し高い状況にある。庁舎整備事業などの大型事業により合併特例事業債の発行が多額なことや、臨時財政対策債発行額の増加などから、公債費はしばらく高止まりが予想される。しかし、地方債への過度な依存を避けるため、緊急度や住民ニーズを的確に捉えた事業の集中と選択を徹底し、交付税措置のある市債の計画的な活用を図りながら、適正な財政運営に努め、各指標の改善を図っていく。

類似団体内順位:69/85

公債費以外

公債費以外の分析欄

人件費や物件費の経常収支比率が類似団体と比較して高いことから、公債費以外の経常収支比率も類似団体と比較して高い状況にある。平成29年度は職員定員適正化計画に基づく職員数の削減や時間外勤務の抑制により人件費が減少したことから、0.6%減少する結果となった。今後も、社会需要の高まりにより障がい者自立支援給費や保育施設費などの扶助費の増加は避けられないものと見込まれるため、人件費、物件費及び補助費等といった経常経費の圧縮により、経常収支比率の改善を図る必要がある。

類似団体内順位:39/85

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2017年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

民生費は、市民一人当たり155,443円となっており、前年度と比較し9,336円の増となっている。これは、後期高齢者医療事業への繰出金の増、認定こども園施設整備事業費及び障がい者自立支援給付費等の増による。消防費は、類似団体や県内市町の平均を大きく上回っている。これは、市域が広いため居住地や観光施設が点在し、分散型の消防防災体制を整える必要があることから、類似団体と比較して消防関係職員が多いことによる。総務費については、庁舎整備事業を実施しており、平成29年度は本庁舎整備事業が本格化したことから増加傾向にある。また、商工費においても類似団体平均と比較して高い水準にある。これは、中小企業の事業資金調達を容易にし、経営安定と振興を図るため金融対策に力を注いでいることや、観光客誘致のための様々なプロモーション事業に取り組んでいること、市営の観光施設が多く、その維持補修に多くの経費がかかることなどがあげられる。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2017年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、市民一人当たり535,531円となっている。主な構成項目である人件費は、市民一人当たり93,469円となっており、類似団体や県内市町の平均を大きく上回っている。これは、広範囲な市域の行政サービスを維持していくため、地域の行政拠点施設として、総合支所方式を採用し、さらに消防防災体制も分散型としていることから、類似団体に比べ職員数が多くなっている。しかし、当市の著しい人口減少や厳しい財政状況に鑑みれば、効率的で効果的な行政経営に取り組まなければならない状況にあり、そのため、平成30年4月時点で、平成18年4月に比べ305人(普通会計)の職員を削減した。今後も、行政サービスの維持向上に努めながら、職員定員適正化計画に基づき、退職者補充率の抑制などにより、職員数の削減を行うとともに、効率的な行政組織体制や事務合理化による時間外勤務の抑制により、時間外勤務手当の削減に努めていく。また、普通建設事業費は市民一人当たり105,014円となっており、これも類似団体や県内市町と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、庁舎整備事業、観光施設整備事業等の増加によるものである。今後も、庁舎整備事業の継続が予定されていることから、普通建設事業費及び公債費は高い水準で推移することが予想されるが、合併特例事業債等の交付税措置が高い市債を活用することにより、市民の実質的な負担の軽減を図っていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2017年度)

分析欄

財政調整基金の残高比率については、平成22年度に新規積立て(400百万円)を行って以降、ほぼ横ばいで推移していたが、平成28年度に合併後初めて400百万円取崩し、平成29年度も300百万円取崩した。実質収支比率については、平成25年度に普通建設事業費(日光消防署建設等)の前年度比約3割の増等により、標準財政規模比で約3.5ポイント悪化した。平成26年度には普通建設事業費(日光消防署建設の終了等)等の減により、平成27年度には普通交付税や地方消費税交付金の増により実質単年度収支は改善傾向にあったが、平成28年度は財政調整金を取崩したことから約1.9%悪化し、平成29年度も普通交付税における合併算定替の縮減の影響等により、財政調整金を取崩したことから前年度ほぼ横ばいで推移している。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2017年度)

分析欄

平成19年度以降、いずれの年度においても、全ての会計において黒字であり、連結実質赤字額は生じていない。なお、黒字額の割合のほとんどを水道事業会計と一般会計で占めている。平成29年度における実質公債費比率や将来負担比率などの指標については、財政健全化法の基準で見ると、いずれの指標も早期健全化基準を下回っており、早期に健全化のための対応を必要とする状況ではないといえる。しかし、交付税への依存が高いことや地方債の残高が多いことなど、財政状況が厳しいことに変わりはないため、指標の動向などを注視しながら、今後も財政の健全化を図っていく。※平成29年度の「その他会計(黒字)」に含まれる会計温泉事業特別会計、公共用地先行取得事業特別会計

実質公債費比率(分子)の構造(2017年度)

分析欄

平成29年度における実質公債費比率の分子は1,205百万円となっている。元利償還金等(A)においては、学校教育施設等整備事業債や地方道路等整備事業債などの償還終了があるものの、合併特例事業債や臨時財政対策債の増により、元利償還金が111百万円の増加となっているほか、分流式下水道に要する経費などで下水道事業に係る繰入金が増となるため、全体で増額となった。元利償還金等から控除する算入公債費等(B)においては、合併特例事業債や臨時財政対策債など交付税措置の割合が高い地方債を活用したため、算入公債費等が増となっている。これらの理由により、実質公債費比率の分子は前年度より78百万円の増となっている。今後、緊急度や住民ニーズを的確に捉えた事業の選択と集中を徹底し、地方債残高に注視しながら公債費と新規発行額の均衡を図りつつ、交付税措置のある市債を計画的に活用して適正な財政運営に努めていく。

分析欄:減債基金

将来負担比率(分子)の構造(2017年度)

分析欄

平成29年度における将来負担比率の分子は11,903百万円となっている。将来負担額(A)においては、合併特例事業債や緊急防災・減災事業債の発行による地方債の現在高の増により2,688百万円の増となっている。一方、将来負担額から控除する充当可能財源等(B)においては、合併特例事業債や臨時財政対策債など交付税措置の割合が高い地方債を活用したため、基準財政需要額算入見込額は1,942百万円の増となっているが、庁舎整備基金等を取崩したことから、全体では2,049百万円の増に留まった。これらの理由により、将来負担比率の分子は前年度より640百万円の増となっている。地方債への過度な依存は避けなければならないことから、緊急度や住民ニーズを的確に捉えた事業の選択と集中を徹底し、交付税措置のある市債の計画的な活用を図りながら、適正な財政運営に努めていく。

基金残高に係る経年分析(2017年度)

基金残高合計

基金全体

(増減理由)・基金への積立は預金利子程度に留まった一方、庁舎整備事業に伴い「庁舎整備基金」を1.4億円取崩したこと、「合併振興基金」から公共施設マネジメント計画に基づく公共施設の統廃合や長寿命化事業のため1.1億円取崩したこと、普通交付税における合併算定替の縮減の影響等により「財政調整金」を3億円取崩したことにより、基金全体としては5.5億円の減となった。(今後の方針)・普通交付税の合併算定替による特例措置の適用期限終了や公共施設マネジメント計画に基づく公共施設の統廃合や長寿命化事業の推進のため、基金の活用を図っていく必要がある。

財政調整基金

財政調整基金

(増減理由)・普通交付税における合併算定替の縮減の影響等により「財政調整金」を3億円取崩した。(今後の方針)・財政健全化計画により、毎年の取崩額が10億円を超えないこととしている。

減債基金

減債基金

(増減理由)・預金利子を積立てたことによる増額。(今後の方針)・大型施設整備の財源として合併特例事業債の発行が多額なことから、公債費はしばらく高止まりが想定されるため、これに備えて積立てを行ってきたが、平成35年度に庁舎整備事業を含む地方債償還のピークを迎えることから、減債基金の活用を図っていく必要がある。

その他特定目的基金

その他特定目的基金

(基金の使途)・合併振興基金:市民の連帯の強化、地域振興並びに公共施設の適正配置及び長寿命化に関する事業の推進・庁舎整備基金:庁舎の整備に要する経費に関すること。・地域医療整備基金:市内における産科又は小児科の医療施設又は医療設備の整備等、地域における医療体制の充実を図るために実施する事業・三日月福祉基金:福祉施策の推進に資する事業・ふるさと日光応援基金:ふるさとの振興のための事業(増減理由)・合併振興基金:公共施設マネジメント計画に基づく公共施設の統廃合や長寿命化事業のため1.1億円取崩したことによる減少・庁舎整備基金:庁舎整備事業に伴い1.4億円取崩したことによる減少(今後の方針)・合併振興基金:公共施設マネジメント計画に基づく公共施設の統廃合や長寿命化事業の推進を図るため減少が見込まれる。・庁舎整備基金:平成30年度にピークを迎える本庁舎整備事業に伴い減少が見込まれる。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2017年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率の分析欄

平成29年度決算における有形固定資産減価償却率は72.8%であり、日光地域や藤原地域の行政センターを建て替えたことなどにより、前年度比-2.3ポイント改善した。一方で、類似団体平均と比べると12ポイント高く、日光市の所有する施設の老朽化が著しいことを示している。

類似団体内順位:'NULL'

(参考)債務償還比率

債務償還比率の分析欄

類似団体内順位:'NULL'

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

平成29年度決算における将来負担比率は58.9、有形固定資産減価償却率は72.8%であり、類似団体平均と比較して高い値で推移している。これは、合併特例債など有利な地方債を利用して施設等の更新を行っているが、既存建物の解体や統廃合が進んでいないため、減価償却費が累積していることが一因と考えられる。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率について、合併例事業債や緊急防災・減災事業債など交付税算入率の高い起債の活用により、充当可能財源等は増えている一方で、本庁舎をはじめとする日光庁舎、藤原庁舎などの建設事業の実施に伴い市債発行額が増加したため、前年度+8.4ポイントとなった。実質公債費比率については、庁舎建設事業の償還が始まっていないことから前年度と同比率となったが、将来的に元利償還金等の増により実質公債費比率は増加する見込みである。

施設類型別ストック情報分析表①(2017年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

平成29年度決算における各項目値道路公営住宅認定こども園等学校施設児童館公民館有形固定資産減価償却率94.6%68.5%100.0%67.2%92.3%31.4%住民一人当たりの値17.921m1.254㎡0.088㎡2.503㎡0.016㎡0.159㎡民間保育施設の整備に伴い公立保育園や児童館の統廃合を進めた結果、児童館の住民一人あたり面積が減少した。今度、民間への移行に合わせて施設を廃止することで、市が所有する施設面積はさらに縮減する見込みである。また、日光地域や藤原地域の行政センターや塩野室地区センターが竣工したことに加え、小林公民館が解体されたことにより、公民館の有形固定資産減価償却率が前年度比-44.9ポイントと大きく改善した。

施設類型別ストック情報分析表②(2017年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

平成29年度決算における各項目値図書館体育館等福祉施設市民会館廃棄物処理施設保健所等消防施設庁舎有形固定資産減価償却率50.5%57.8%51.3%85.1%27.7%58.3%47.9%58.7%住民一人当たりの値0.055㎡0.108㎡0.089㎡0.140㎡79,977千円0.041㎡0.125㎡0.263㎡図書館を併設する日光行政センターや藤原行政センターなどの庁舎整備が完了したため、図書館および庁舎の有形固定資産減価償却率が改善し、住民一人あたり面積も増加した。なお、消防施設ついて、平成28年度決算における水利施設の計上漏れがあったため、平成29年度では有形固定資産減価償却率が前年比+17ポイントと大きく増加している。

財務書類に関する情報①(2017年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、前年度と比較して、資産総額が932百万円の減(▲0.8%)、負債総額3,536百万円の増(+6.3%)となった。資産について、金額の変動が大きいものは物品と基金であり、物品は、新庁舎への移転に伴い不要な備品が整理されたことや乗合バス車両を処分したこと等により685百万円減少し、基金は、歳入歳出の均衡を図るため財政調整基金を300百万円取り崩したことにより減少した。負債について、金額の変動が大きいものは地方債であり、本庁舎ほか各地域行政センター整備のため合併特例事業債の借り入れを行ったこと等から、固定負債が3,283百万円増加した。栃木県市町村総合事務組合や日光市社会福祉協議会等を加えた連結では、前年度と比較して、資産総額が1,125百万円の減(▲0.8%)、負債総額3,733百万円の増(+5.2%)となった。資産については、水道事業会計や温泉事業会計が所有するインフラ資産の減価償却が進んだこと等により、一般会計等に比べて193百万円の減となったが、負債については、栃木県市町村総合事務組合における退職手当引当金が増加したこと等により、一般会計等に比べて197百万円の増となった。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は34,481百万円となり、前年度と比べて907百万円の増(+2.7.%)となった。経常費用のうち、人件費は7,788百万円で、職員数の削減等により前年度から157百万円減少したものの、道の駅日光や藤原消防署、消防救急デジタル無線設備等の減価償却費が増加したため物件費等が11,031百万円となり、前年度より1,145百万円増加した。来年度以降、国民宿舎かじか荘や各地域行政センター等の大規模施設の減価償却費が計上されることから、今後も経常費用は増加する見込みである。連結においては、経常費用は63,003百万円で、前年度と比べて2,828百万円の増(+4.7%)となった。一般会計等における物件費の増に加え、栃木県後期高齢者医療広域連合において補助金等が大きく増加したほか、連結比率の変動等により、移転費用が39,266百万円となり、前年度より1,989百万円の増となった。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(33,308百万円)が純行政コスト(33,974百万円)を下回っており、本年度差額は▲666百万円となったほか、有形固定資産等及び財政調整基金の減少、および事業用資産における減価償却累計額に錯誤が生じたこと等により、純資産残高は52,560百万円、前年度と比べて4,468百万円の減(▲7.8%)となった。連結においては、栃木県後期高齢者医療広域連合における連結比率の変動等と税収等の増額等により財源が純行政コストを上回り、本年度差額は774百万円となったが、栃木県市町村総合事務組合における退職手当引当金が増加したこと等により、純資産残高は68,675百万円、前年度ど比べて3,308百万円の減(▲4.6%)となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は、災害復旧事業にかかる臨時支出が大きく減少したことから、2,520百万円(433百万円の増、+20.7%)となったが、本庁舎ほか各地域行政センターの整備や国民宿舎かじか荘の整備等により投資活動収支は▲6,210百万円(2,690百万円の減、▲76.4%)となっている。また、これらの整備事業の財源として地方債を借り入れたことから、地方債等発行収入が償還支出を上回り、財務活動収支は3,529百万円(2,423百万円の増、+219.1%)となったため、本年度末資金残高は1,694百万円、前年度と比べて162百万円の減(▲8.7%)となっした。

財務書類に関する情報②(2017年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額は、広大な市域に合併前の旧市町村ごとに整備した公共施設があるため、保有する施設面積が全国平均よりも多く、類似団体平均を上回っている。資産合計は▲93,162万円(▲0.8%)と減少しているものの、それ以上に人口の減少割合が大きい(▲1,168人、▲1.4%)ため、住民一人当たりの資産額は増加している。また、資産減少に伴い歳入額対資産比率も前年度と比べ▲0.13ポイントとなった。有形固定資産減価償却率は類似団体平均より高い水準にあるが、これは類似団体と比較して公共施設の老朽化に伴い減価償却が進んでいることを示し、前年度と比べ+1.20ポイント上昇している。公共施設マネジメント計画に基づき、計画的な予防保全による長寿命化や施設の統廃合を進めるなど、公共施設の適正管理に努める必要がある。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産変動比率は、現在保有する資産のうち、過去および現在の世代が負担してきた割合を示すが、類似団体平均を大きく下回り、前年度と比べても▲3.5ポイントの47.0%となっている。なお、負債の三分の一を占める臨時財政対策債は、地方交付税の不足を補うために特例的に発行している地方債だが、これを除いて算出した純資産変動比率は65.4%である。将来世代負担比率は、現在保有する資産に対し、将来世代が負担する地方債残高(臨時財政対策債を除く)の割合を示し、類似団体平均を大きく上回り、前年度と比べても+3.7ポイントの38.4%となっている。世代間の均衡を保ち、将来に過度な負担を残さないために、新規発行債の抑制と地方債残高の圧縮に努める必要がある。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは、類似団体平均を上回っており、昨年度に比べても1.2ポイント増加している。特に、純行政コストの3割を占めている物件費等のうち、減価償却費が行政コストを高めている要因の一つとなっている。公共施設マネジメント計画に基づき、計画的な予防保全による長寿命化や施設の統廃合を進めるなど、公共施設の適正管理に努める必要がある。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は類似団体平均を大きく上回り、前年度と比べ5.2ポイント増の70.9%である。金額の変動の大きな要因は、本庁舎ほか各地域行政センター整備のため合併特例事業債の借り入れを行ったこと等から、固定負債が3,283百万円増加したためであり、本庁舎建設が本格化する来年度以降は、さらに地方債残高が増加する見込みである。基礎的財政収支は、人件費の抑制および災害復旧事業にかかる臨時支出が減少したこと等により業務活動収支は黒字であったが、本庁舎ほか各地域行政センターの整備や国民宿舎かじか荘の整備等により投資活動収支が赤字であったため、全体としては前年度に比べ2,345百万円の減(▲155.6%)となった。類似団体平均を大きく下回っているが、大規模な施設整備を行ったことにより経常的な収入だけでは投資活動分を賄えなかった一時的な要因によるものである。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は比較的低くなっている。また、前年度と比較して0.2ポイントの減となっており、その主な要因は公共施設整備に伴う減価償却費の増であると考えられる。公共施設等の適正管理に伴い、その使用料も適切に見積るとともに、施設利用率の向上に資する取り組みを充実させていく必要がある。なお、類似団体平均まで受益者負担比率を引き上げるためには、500百万円の増収または10,873百万円の費用削減が必要であり、第3期財政健全化計画に基づく経常経費の抑制および受益者負担の適正化等を着実に実行していく必要がある。

類似団体【Ⅱ-3】

室蘭市 千歳市 恵庭市 北広島市 石狩市 むつ市 滝沢市 塩竈市 名取市 多賀城市 富谷市 龍ケ崎市 牛久市 守谷市 日光市 下野市 飯能市 志木市 桶川市 北本市 蓮田市 日高市 吉川市 白岡市 茂原市 四街道市 印西市 白井市 国立市 福生市 東大和市 清瀬市 稲城市 あきる野市 逗子市 射水市 七尾市 野々市市 敦賀市 甲斐市 伊東市 御殿場市 尾張旭市 日進市 長久手市 舞鶴市 亀岡市 城陽市 向日市 長岡京市 京田辺市 木津川市 泉大津市 貝塚市 摂津市 高石市 藤井寺市 泉南市 四條畷市 交野市 大阪狭山市 阪南市 芦屋市 豊岡市 大和高田市 大和郡山市 天理市 桜井市 香芝市 橋本市 岩出市 浜田市 小郡市 大野城市 宗像市 太宰府市 古賀市 福津市 鳥栖市 大村市 荒尾市 合志市 姶良市 糸満市