国富町：簡易水道事業（法適用）

経営の健全性・効率性について

平成28年度に料金改定を行うことにより、経常収支比率及び累積欠損金比率は改善されます。また、料金改定で給水収益が上がることにより、供給単価が上がり料金回収率も改善されます。企業債残高対給水収益比率については、平成19年から23年に大規模事業が完了し、今後は借り入れが少なくなるので、企業債残高は減少していきます。経営の健全性については、料金改定を平均13％行い収益を向上させることにより、経営の健全化を図ります。給水原価については、類似団体より低い状況にありますが、施設整備により減価償却費が増えていくことから給水原価が上がることが予想されます。施設利用率については、類似団体と比較して高い数値でありますので適正な規模です。経営の効率性については、有収率が示しているように漏水箇所を修繕し、有収率を上げることが緊急の課題でありますので、計画的に更新し効率性を高める必要があります。

老朽化の状況について

有形固定資産減価償却率については、平成19年から23年に行った大規模事業による新しい施設の建設で類似団体より低い状況にあります。管路経年化率については、類似団体より低い状況ですが、上昇傾向にあるので計画的更新が必要であります。管路更新率については、計画的更新により改善されると予想されます。老朽化により漏水が多くなっているので、漏水箇所及び老朽管を調査し計画的に更新していく必要があります。

全体総括

平成15年及び17年の断水事故を教訓に、平成19年から23年にかけて災害に強い施設整備を目標に水源整備等を行いましたが、水源整備により企業債の借り入れが増え企業債償還金等の支出が増加し、26年度決算では欠損金が生じました。平成28年度に料金改定を行うことにより給水収益が増加し、経営収支比率及び累積欠損金比率等の改善を行います。今後は、管路の老朽化による漏水箇所の更新を計画的に行い有収率の向上を目指します。