那智勝浦町:末端給水事業
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30:和歌山県
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経営比較分析表(2020年度)
経営の健全性・効率性について
平成24年度から28年度にかけて実施した簡易水道統合整備事業等による借入金、減価償却費の増加に伴い、経常収支比率が100%を下回る状態が続いている。簡易水道統合整備事業の影響は企業債残高の増加に顕著であり、起債償還の増加により流動比率・料金回収率が減少傾向、給水原価については増加傾向となった。令和2年度では、経営戦略策定にあたり状況の再確認と改善、施設の更新等もあり若干の改善が見られるものの、類似団体平均と比してみると更なる経営改善が必要な状況にある。また、累積欠損金についても、人口減少や新型コロナウイルス感染症の影響もあり、水道使用量の減少等による営業収益の減により増加している。効率性については、簡易水道統合整備事業の影響により施設利用率が増加していたものの、令和2年度においては減少となったことや有収率が類似団体と比較して低い状態が続いていることから、今後も継続した施設更新・規模の見直しが必要である。
老朽化の状況について
昭和50年代の拡張事業に整備された管路の老朽化が始まってきており、管路経年化率が上昇傾向にある。今後も進行していく老朽化改善のため、施設更新を継続する必要があり、そのための投資的費用を増加する必要がある。
全体総括
人口減少や観光施設の水道使用量の減少等により収入の減少が続いている。加えて簡易水道統合整備事業、災害復旧事業の実施により経営状況は厳しいものとなっている。特に企業債残高対給水収益比率が平均値を大きく上回る状況が続いており、厳しい経営状況の中で起債の抑制と施設更新の両立を図らなければならず、令和2年度に策定した経営戦略をもとに改善していく必要がある。