経営の健全性・効率性について
①経常収支比率100%を上回っており、給水収益で維持管理費及び支払利息を賄えている。③流動比率100%を上回っており、短期債務の支払能力に問題はない。④企業債残高対給水収益比率平均値を下回っているが、将来的な更新等により今後は高い数値が見込まれるため、適切な給水収益の確保が必要と考えられる。⑤料金回収率100%を上回っており、給水収益により給水に係る費用を賄えている。⑥給水原価平均値を下回っており、効率の良い水道供給及び維持管理が行えている。⑦施設利用率平均値を上回っており、適正規模の配水能力により適切な施設の利用に努めている。⑧有収率平均値を下回っており、引き続き漏水対策に努めていく。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率平均値を上回っており、施設及び管路の老朽化が進んでいる。引き続き施設及び管路の更新に努めていく。②管路経年化率平均値を下回っているが、経年化率は上昇しているため、引き続き管路の更新に努めていく。③管路更新率(数値訂正あり)H29:0.38、H30:0.29、R2:0.45R3:0.55訂正後の報告値では0.55%となっており、平均値を上回っているが、引き続き管路の更新に努めていく。
全体総括
全体の分析結果から榛東村における経営状況を見ると、「1.経営の健全性・効率性」「2.老朽化の状況」ともに概ね類似団体平均値よりも良好な数値となっている。しかしながら、有収率や有形固定資産減価償却率は類似団体平均値を下回る結果となっており、老朽管の計画的な更新が必要である。良好な経営状態を維持しながら、老朽管の更新率を高めていくことで、持続的かつ安定的な水道水の供給を行っていく。