経営の健全性・効率性について
①経常収支比率100%以上で推移しており、水道料金を主とする収益で維持管理費等を賄えていることから、単年度収支は黒字である。ここ3年減少傾向にあることから、更なる経営改善に取り組んでゆく。②累積欠損金比率0%であり、累積欠損金は発生していない。③流動比率139.52%と100%を超えているが、平均値の371.81%より大幅に低率であることから、流動資産を増やすような抜本的な改善が必要である。④企業債残高対給水収益比率年々減少しており、順調に企業債の償還が進んでいる。⑤料金回収率100%以上で推移し適切な料金回収を確保しているが、ここ3年減少傾向であることから、適切な料金水準による安定した経営の継続が必要である。⑥給水原価ここ3年増加傾向であることから、今後とも経費削減に努めてゆく。⑦施設利用率平均値を超えて稼働しており、適切な施設規模である。⑧有収率平均値に達していないが、漏水調査及び修理により向上している。今後とも漏水対策に努めていく。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率平均率より低率であり、耐用年数に近い資産が少ないことを示している。②管路経年化率0%であり、法定耐用年数を経過した管路はない。③管路更新率0%と低いが、管路経過率が低いことから、適正である。
全体総括
全体的に経営の指標は、健全な数値で推移している。しかし、今後、人口減による給水収益の減少が見込まれることから、令和3年度に策定した水道ビジョン、水道経営戦略、アセットマネジメントなどに基づき、適切な料金収入の確保及び経営改善を図って行く。