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町内に大手企業を有しており、法人税割の収入が類似団体よりも多いことから、基準財政収入額が多く、財政力指数は類似団体内平均値よりも高くなっている。前年度比では、固定資産税や地方消費税交付金が増加した結果、財政力指数がやや上昇した。
本町は、清掃工場などの単独保有により人件費、維持管理費等が類似団体よりも多額であること、過去の大事業により公債費の負担が大きいこと、その他、町でありながら福祉事務所を設置しているため、その関連経費が平成28年度まで特別交付税で措置されることとなる結果、経常収支比率を押し上げている。平成29年度以降は普通交付税として措置されるため、一定改善が見込まれる。平成27年度においては、経常一般財源収入では、町民税法人及び地方消費税交付金の増額などにより、前年度比3億5,683万1千円の増額となった。一方、経常経費充当一般財源では、退職者数の減少による退職手当に係る人件費の減額、平成27年3月に私立保育所が新設されたことによる私立保育園施設型給付費の増額や医療費助成の増額などによる扶助費の増額、また、国民健康保険事業会計への繰出しによる繰出金の増額により、前年度比1億968万6千円の増額となった。以上の結果、経常収支比率は前年度と比べ3.7ポイント改善した。今後も引き続き個人給付の見直しや施設使用料の改定を進めるなど、財政基盤の健全化に取り組むとともに、企業誘致など経常一般財源の確保に努める。なお、平成28年度からPPSを導入予定であり、電気使用料の削減が見込まれることから、物件費にかかる経常収支比率については改善が見込まれる。
清掃工場、消防などを単独で保有しており、これらに係る人件費、物件費が直接決算額として計上されるため、一部事務組合を組織している類似団体に比して多額となる傾向にある。平成27年度は、地域手当の見直しにより人件費が増加したことなどから、退職金の額を除いて比較すると、前年度と比べると人口1人あたりの額が増加している。また、物件費については前年度と比べると減少したものの、住民ホールの解体撤去やシステム改修等により依然として高い状況にある。今後とも清掃工場等施設の管理運営費の縮減に努める。
経験年数の浅い職員や、学卒区分においても大学卒など高学歴が優遇されることはなく、短大、高校卒業区分の職員でも、能力が高い職員については、積極的に管理職へ登用しており、ラスパイレス指数が高くなる傾向にある。今後も能力主義を念頭におきつつ、給与の適正化に努める。
清掃工場、消防本部などを単独で保有しており、一部事務組合を組織している類似団体に比して人口千人当たりの職員数が増える傾向にある。また、技能労務職は不補充としているものの、事務停滞の回避、防災・減災のための対策強化のため、職員数は若干増加している。今後も計画的な採用を行うとともに、再任用職員、任期付職員、臨時的任用職員、非常勤嘱託員等の多種多様な人材確保策を講じつつ、適正な定員管理に努める。
積極的な公共施設の整備に努めてきたために町債残高が増加し、依然として元利償還金は決算額ベースで毎年度10億円超で推移していることに加え、公共下水道事業特別会計への公債費繰出が多額に上っているものの、償還が進んでおり、類似団体との差は縮まっている。平成27年度は、平成24年度と比較して実質公債費比率の算定の対象となる元利償還金の額が減額となったこと等から、3か年平均では1.0ポイント改善した。今後は学校耐震化事業などの町債にかかる公債費の増加が見込まれるが、利率の状況を勘案し、基金の取り崩しと起債の抑制のバランスを見極めつつ、公債費負担の軽減に努める。
地方債現在高や公営企業債等繰入見込額などは多いものの、基準財政需要額に算入されるものが多いこと、また、都市計画税を課税していることや、基金残高が比較的多いことなどから、将来負担額に対する財源が多く、類似団体に比して低い数値となっている。平成27年度は、公営企業債現在高及び退職手当負担見込額が減少し、将来負担額が減額となった一方、基金の取り崩しなどにより充当可能財源等が減少した。その結果、前年度に比べ3.4ポイント上昇したが、前年度に引き続き将来負担比率の該当はなしとなった。
清掃工場、し尿処理場、消防などを単独で保有しているため、それら施設に係る人件費が直接決算額として計上されることから、一部事務組合を組織している類似団体と比べて比率が高くなる傾向にある。平成27年度は、退職手当が減少したことから、人件費は減少した。今後も引き続き適正な定員管理に努める。
清掃工場、し尿処理場、消防などの各施設を単独で保有していることから、その施設の維持管理に係る経費が直接決算額に反映されるため、一部事務組合を組織している類似団体と比べて高い水準で推移している。平成27年度は前年度に小学校の耐震補強工事設計業務等を計上していたことから減少した。平成28年度以降はPPSを導入予定であり、電気使用料にかかる物件費の減少が見込まれる。
本町は福祉事務所を有しており、市並みの福祉施策を実施していること、町単独扶助費が多いことから、類似団体と比べて比率が高くなっている。平成27年度は、私立保育園の施設型給付費にかかる経費が増加したことから、扶助費が増加した。今後も引き続き住民ニーズを的確に捉え、見直しを行っていく。
平成27年度は国民健康保険事業特別会計、後期高齢者医療広域連合や介護保険事業特別会計への繰出金が増額した。高齢化に伴い、介護保険事業特別会計や後期高齢者医療特別会計への繰出しは、今後も増加していくことが見込まれる。また、従来から公共下水道事業特別会計への公債費繰出しが多額にのぼっている。今後も公共下水道事業の経営健全化を進めるとともに、基準外繰出しの見直しに努める。
清掃工場、し尿処理場、消防などの各施設を単独で保有していることから、一部事務組合を組織している類似団体と比べて、一部事務組合に対する負担金が極めて少なくなっている。
過去にふれあいセンター建設や水無瀬川緑地公園の整備など、公共施設の整備を積極的に進めてきたことにより、これらに伴う町債の償還金が多額に上り、類似団体と比べて公債費は高い水準で推移している。ここ数年はふれあいセンター建設にかかる町債の償還が進んでおり、公債費は減少傾向にあるが、臨時財政対策債の元金償還が増加していることや、学校耐震化事業などの町債にかかる公債費の増加が見込まれるため、今後も利率の状況を勘案し、基金の取り崩しと起債の抑制のバランスを見極めつつ公債費負担の軽減に努める。
本町は、清掃工場、し尿処理場、消防などを単独で保有しており、これらの人件費、維持補修費が類似団体と比べて多額に上っている。また、福祉事務所を設置しているため、生活保護費等の財政需要が臨時一般財源である特別交付税で措置される点も、類似団体と比べて経常収支比率が高くなる要因となっている。平成27年度は、繰出金が増となったことにより、増額となったものの、経常一般財源等が増加したため、指標としては減少した。
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