経営の健全性・効率性について
経常収支比率、経費回収率がともに類似団体平均値を上回っており、損益収支は安定しているが、流動比率の低さが資金ベースにおける厳しい現状を表している。水洗化率がほぼ100%となっており、計画どおりの接続が行なわれているが、汚水処理施設の処理能力には余剰があり、施設利用の効率化が求められる。
老朽化の状況について
管渠老朽化率について、本町では耐用年数の50年を経過した管渠が現段階で存在していないため、該当する指標はない。管渠改善率については、経年劣化の進むコンクリート管を計画的に更新しているため、類似団体平均値を上回る値で推移していたが、平成28年度は更新した管路距離が例年に比べ短かったため類似団体平均値を下回る結果となった
全体総括
経営状況は全般的に良好な状態であると言えるが、留保資金の造成を図れる状況にはない。現時点では経営上支障がないとしても、将来的な更新需要の増大を見据え、財源を確保できるような経営体質に転換していく必要がある。