経営の健全性・効率性について
①経常収支比率について、昨年は110.35%であったが、令和元年度は単年度109.33%となった。これは配水設備の修理に係る経費が増加したためである。それに伴い⑥給水原価についても増加している。③流動比率が増加した理由としては、管路工事が減少したためであり、それに伴い2.老朽化の状況が③の管路更新率が前年度に比べ減少している。④企業債残高対給水収益比率が低いのは、財源である企業債の借入をしていないため。⑤料金回収率は昨年と比べ減少しているが例年と比べると平均を上回る結果となっており引き続き未収金の回収に注力していく。⑦施設利用率は令和2年度より県営水道100%に向けて2,3月頃より、浄水施設の稼動を抑制していったため。⑧有収率については既設配水管の漏水により多少増減はしているが、ほぼ横ばいの結果となっている。
老朽化の状況について
①有形固定資産償却率をみれば償却対象資産の原価償却が平均より進んでいることがわかる。このことより、保有資産の更新時期が近づいていることがわかる。③管路更新率は例年、下水道工事と併せて既設配水管を更新しており、今年は、建設課の舗装工事に伴う更新工事がなかったため減少した結果となっている。
全体総括
将来にわたって安心・安全な水道水を安定的に供給するため、水道事業が今後取組むべき水道施設の整備をはじめ、健全な事業経営や効率的な施設の管理業務など、今後の施策と事業実施に関する方向性を示した「安堵町水道整備事業基本計画」に基づき経営の健全化を確保できる効率的な更新計画の検討をし、事業内容を選択して費用対効果を重視した事業の推進を図る。