紀宝町：末端給水事業

経営の健全性・効率性について

平成27年度に料金改定を行ったこともあり、料金改定以降は経常収支比率は100％を上回っており、料金回収率も100％を上回って推移している。しかし、減価償却費の減少も要因となっていることから、今後施設の更新にかかる財源などを確保する為にも、経営改善に向けた取組を継続していかなければならない。累積欠損金比率は年々減少し、令和2年度において欠損金は解消された。流動比率においては100％を上回っているが、類似団体と比べると平均値を下回っている。企業債残高対給水収益比率は少しずつ改善してきている。施設利用率については、余裕があり特に問題はないと思われる。有収率は、管路の漏水が多かった為、昨年と比べ大きく減少している。全国平均、類似団体と比べても低い状態にある為、有収率の向上に努めていかなくてはならない。

老朽化の状況について

有形固定資産減価償却率が高く、資産の老朽化が進んでいる状況であるが、施設を更新する財源の確保が難しい状況である。創設から40年以上経過し、管路経年化率が大きく増加しており、管路の老朽化は進行している。令和2年度に作成したアセットマネジメント（資産管理計画）を基に更新を進めていく必要がある。

全体総括

平成27年度に料金改定を行ったことにより、料金改定以降は経常収支比率は100％を上回っており、累積欠損金比率は年々減少し、令和2年度において欠損金は解消された。今後とも費用の抑制及び収益の確保において改善を行い、有収率についても向上の為、効率的に管路更新や漏水修理を行っていく必要がある。創設から40年以上経過し施設及び管路の老朽化が進んでいる。令和2年度に作成したアセットマネジメント（資産管理計画）を基に更新を進めていく必要がある。