経営の健全性・効率性について
平成27年度5月分料金から料金改定を行い、経常収支比率は100%を上回った。料金回収率も改善が見られたが、類似団体と比べると平均値を下回っている。今後とも、施設の更新にかかる財源などを確保する為にも、経営改善に向けた取組を継続していかなければならない。累積欠損金比率は減少しているものの、まだまだ有している状態であり、0%となるよう経営改善を図っていく必要がある。流動比率においては100%を上回っているが、類似団体と比べると平均値を下回っている。企業債残高対給水収益比率は少しずつ改善してきてはいるが、類似団体の平均値には至っていない。施設利用率については、余裕があり特に問題はないと思われる。有収率も改善はしているが、全国平均、類似団体と比べてもまだ低い状態にある為、有収率のさらなる向上に努めていかなくてはならない。
老朽化の状況について
管路経年化率及び管路更新率は、入力誤により0となっているが、管路経年化率は10.02%、管路更新率は0.30%である。管路経年化率が類似団体より高い水準となっており、管路更新率については、平成25年度・平成26年度以外については更新率が低くなっていることから、管路の老朽化が進んでおり、必要な更新が進んでいないと分析されるので、必要な財源を確保しつつ計画的な更新が必要である。
全体総括
料金改定を行ったことにより経常収支比率は100%を上回り、累積欠損金比率も減少した。今後とも費用の抑制及び収益の確保において改善を行い、累積欠損金比率を0%に近づけるよう努める。有収率についてもさらなる向上の為、効率的に漏水修理を行っていく必要がある。管路の老朽化が進んでおり、必要な財源を確保しつつ計画的な更新が必要である。