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類似団体内平均は上回ってはいるものの、法人が少ないなど税基盤が脆弱であることに加え、人口減少や高齢化に伴い、徐々に減少していることから、第2次財政健全化計画を執行し、歳出削減・歳入確保に取り組んでいるが、引き続き投資的経費の抑制などに努め、財政基盤の強化を図る。
平成14年度から13年連続して100%を超えており、財政構造の硬直性が顕著であるため、平成17年度以降職員の給与カットをはじめとする健全化策を講じているものの、景気の低迷等による税収の伸び悩みなどの影響で改善できていない状況にある。平成26年度については普通交付税の減や物件費、公債費の増が要因で9%悪化し、依然として類似団体内中最下位である。今後も歳入の増が見込みにくい状況であるため、引き続き健全化により経常経費の抑制に努めていく。
人件費については、保育所や消防署などの施設を直営で行っていることから比較的高い水準であるが、定員管理や管理職手当カットなどにより抑制に努めている。物件費については、18年度から一部施設の休館日を増やすなどの健全化策を実施しており、平成22年度からは温水プールの運営期間の見直しによる光熱水費の削減を実施しているものの抜本的な改善には至っておらず、また、委託業務や近年の電気代高騰など、経常的な物件費が増加してきていることから、今後も引き続き見直しを進め、経費の抑制に努めていく。
平成17年度に職員給与一律5%削減を行い、平成18年度からは新給料表を導入したことにより17年度と同水準の削減を行ったこと、及び平成19年度から3年間の給与カット(一律5%)の実施、平成22年度についても1年間の給与カット(一律2%)などにより、人件費の削減に努めた。平成23~24年度については給与カットは実施していないが、平成25年度10月~翌3月まで国家公務員給与削減に準ずる給与カット(3~5%)を実施した。今後、類似団体の状況、国の指針や財政状況等を考慮しながら、人件費抑制に努めていく。
給食調理、ごみ・し尿収集等について積極的に民間委託等の推進を行っているものの、消防署の単独設置、保育所、幼稚園等の各施設の充実により、平均を上回っていたが、集中改革プランによる定員適正化計画や財政健全化計画の執行により、定年退職者不補充、組織機構の見直し、事務事業の見直し等を進めてきたことで、近年は若干ではあるが類似団体内平均を下回る傾向にある。今後も人口と職員数のバランスを考慮して、適正な職員数を維持するために計画的な採用に努めていく。
実質公債費比率については、公債費に準ずる債務負担行為に係るクリーンセンター長期包括整備運営管理事業における大規模改修分が増加したことにより、近年は類似団体内平均を大きく上回っている。今後、学校耐震事業債の償還開始などに伴い、一時的に増加することが見込まれるが、庁舎等建設債の大半が平成29年度で償還完了となることから、29年度をピークに比率が大きく減少する見込みである。引き続き、地方債の新規発行の抑制など、健全な比率の維持に努めていく。
将来負担比率については、類似団体内平均を大きく上回っている。これは、一般会計において平成10年竣工のシビックセンター(庁舎・温水プールなどの複合施設)の建設や、平成24年度に第三セクター等改革推進債を活用し、第三セクターを解散したことにより地方債残高が増加したこと、また下水道会計においても地方債残高が多いことなどが原因である。平成24年度に第三セクターを解散し、損失補償から地方債へ振り替えることで後年の債務増加を抑制しており、地方債残高についても、今後地方債発行を必要最小限に抑制し、残高を減少させるよう努めていく。
(別掲「人件費及び人件費に準ずる費用の分析」を併せて参照)人件費については、平成22年度に一律2%削減を実施したものの類似団体内平均を上回る結果となっているが、これは景気の低迷による税収の伸び悩みや制度の見直しに伴う交付税の減収などの影響により経常的収入が減となったことによるものと思われる。平成23~24年度については、給与削減の未実施等により若干の増、平成25年度10月~翌3月まで国家公務員給与削減に準ずる給与カット(3~5%)により減となったが、平成26年度は、給与削減の未実施等により若干の増となった。
物件費が類似団体と比較して高くなっている主な要因は、シビックセンター(庁舎及びスポーツセンター等の複合施設)、文化会館、ごみ処理施設などの施設維持管理経費が大きくなっていることである。平成18年度から一部施設の休館日を増やすなどの健全化策を実施しており、平成22年度からはスポーツセンター内温水プールの運営期間見直しによる光熱水費の削減を実施しているものの抜本的な改善には至っておらず、今後も引き続き経常経費の抑制に努めていく。
扶助費が類似団体と比べて高くなっている主な要因としては、保育所関連経費(公立2所、私立1所)が大きいことや職員の児童手当及び子ども手当を人件費より振り替えていることによるものである。平成26年度は、障がい福祉扶助費の増などにより、比率が悪化している。
その他が類似団体を大幅に超えているのは、下水道会計等に対する繰出金が大きいことが主な要因である。下水道会計については、普及率が95%を超えており、過去のインフラ整備に伴う公債費が大きくなっている。平成17年度、平成21年度に料金改定を行ったことで若干の改善となった。今後も定期的に料金改定等を行うことで一般会計の負担を減らすように努めていく。
補助費等については、類似団体と比べて低くなっているが、本町は消防、ごみ処理施設などを単独で有しているため、一部事務組合等に対する負担金が少ないことが要因である。但し、補助費等が低い分、物件費などが高くなっており、今後も適正な執行に努めていく必要がある。
近年は、普通建設事業等の抑制により比率が改善していたが、平成24年度は多目的広場整備事業債、平成25年度は第三セクター等改革推進債、平成26年度は退職手当債の償還発生等により、前年度に比し1.3ポイント悪化している。今後、学校耐震事業債の償還開始などに伴い、一時的に増加することが見込まれるが、庁舎等建設債の大半が平成29年度で償還完了となることから、29年度をピークに比率が大きく減少する見込みである。
補助費等は類似団体と比較して低く抑えているが、物件費、繰出金が大きいなど、全体として類似団体を大きく上回っている。今後も一般財源収入の増が見込めないなか、経常経費の削減に努めていく。
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