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収集されたデータの年度

2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度

指定団体等の指定状況

財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定

人口の推移

産業構造

財政比較分析表(2019年度)

財政力

財政力指数の分析欄

平成27年度から3年間連続して低下していたが、大型事業所の進出による税収の増により、平成30年度から0.01ポイント増加し、横ばいとなっている。しかしながら依然として類似団体平均を下回っているため、今後も、事業の見直しなどにより、歳出の削減を図るとともに、市税の徴収率向上等の取組により歳入の確保に努め、健全な財政基盤の確立を図る。

類似団体内順位:19/30

財政構造の弾力性

経常収支比率の分析欄

固定資産税や市民税の増加により市税が増加したものの、扶助費の増加が影響し、前年度比で0.6ポイント増加し、類似団体平均を上回っている。今後は、主に繰出金について重点的に削減を図り、財源の確保に努めるとともに、事務事業の見直しにより経常経費を削減し、財政運営ガイドラインの目標である90%未満を維持できるよう努める。

類似団体内順位:17/30

人件費・物件費等の状況

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

前年度に比べ増加したものの、類似団体平均を大きく下回っている。物件費については、保有する公共施設数が多く、その維持管理に費用がかかっているので、今後も行財政改革への取り組みを通じて、義務的経費を削減するなど、現在の水準を維持できるよう努める。

類似団体内順位:3/30

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数の分析欄

近年、同水準で推移してきたが、職員構成の変動などの要因により、前年度から減少傾向となっており、前年比で0.2ポイント減少している。今後も国における給与制度改革を見据えながら、国に準拠した給与制度の見直しを図るなど、引き続き給与水準の適正化に努める。

類似団体内順位:1/30

定員管理の状況

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成17年の合併以降、新規採用職員の採用抑制、組織の簡素合理化、事務事業の見直し等を行ってきたことにより、類似団体平均を下回っている。近年、定員適正化計画等を踏まえ、将来の行政運営に支障のないよう新規採用職員を一定数確保を行っているが、再任用職員の勤務体系の見直しを実施したことにより、前年度と比較して0.16ポイントの減少となっている。今後も組織・機構の見直しや民間委託の推進を図るなどして、引き続き適正な定員管理に努める。

類似団体内順位:4/30

公債費負担の状況

実質公債費比率の分析欄

昨年に続き類似団体平均を上回る値となっているが、地方債の元利償還金の減少により、3カ年平均で0.4ポイントの減少となっている。今後も引き続き合併特例債を有効に活用しつつ新規発行の抑制に努めるなどして、財政運営ガイドラインの目標である実質公債費比率9.0%未満を維持するよう、公債費比率の適正化に努める。

類似団体内順位:22/30

将来負担の状況

将来負担比率の分析欄

将来負担比率は、合併特例債を活用した都市基盤整備等の推進により類似団体平均を上回る値となっているが、前年度と比較すると地方債現在高の減少により3ポイント減少している。今後も、合併特例債を有効に活用しつつ新規発行の抑制に努めるなどして将来世代への負担を少しでも軽減するよう、財政の健全化を図る。

類似団体内順位:27/30

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)

人件費

人件費の分析欄

人件費に係る経常収支比率は、職員数の削減等により、平成27年度から類似団体平均を下回っているが、前年度比では0.2ポイント増加する結果となった。今後も事務や政策に注視しながら、組織・機構の見直し等を行うとともに、職員数の適正化を図り、人件費の抑制に努める。

類似団体内順位:10/30

物件費

物件費の分析欄

物件費の経常収支比率は、前年度比では0.3ポイントの増加となったが、類似団体平均を下回っている。しかしながら、保有する公共施設の維持管理費用が多額のため、今後も引き続き、歳出削減を図るとともに、事務事業の整理統合、類似施設の統廃合の検討を行い、物件費の削減に努める。

類似団体内順位:5/30

扶助費

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は、児童福祉費及び障害福祉費が増加したことにより、類似団体平均を0.1ポイント上回った。今後も引き続き支出の動向を注視しつつ、給付認定等の適正執行に努める。

類似団体内順位:13/30

その他

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率が類似団体を上回っている要因は、国民健康保険特別会計において、医療費の増加等により財政状況が悪化したことに伴い、赤字補てん的な繰出金が多額になっていることが挙げられる。今後も国民健康保険税の適正化や医療費の抑制を図ることにより、普通会計の負担を減らしていくよう努める。

類似団体内順位:20/30

補助費等

補助費等の分析欄

補助費等の経常収支比率は、一部事務組合に対する負担金が減少し、前年度比では0.3ポイントの減少となったが、類似団体平均を上回っている。今後も行政改革推進の観点から、補助金等審査会などを通して補助金等の見直しを行い、補助費の削減に努める。

類似団体内順位:16/30

公債費

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率は、地方債の償還終了に伴い元利償還金が減少したため、前年度比では0.6ポイント減少となったが、依然として類似団体平均を上回っている。今後も引き続き、財政運営ガイドラインの目標である将来負担比率95%未満の維持を踏まえた運用を行い、健全財政の推進に努める。

類似団体内順位:22/30

公債費以外

公債費以外の分析欄

公債費以外に係る経常収支比率は、扶助費及び物件費の増により、前年度比では1.2ポイントの増加となった。今後も補助費等及び繰出金について重点的に削減を図るとともに物件費についても引き続き公共施設の維持管理費用の抑制に努める。

類似団体内順位:7/30

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

全体的に類似団体平均を下回っているものの、教育費は市内遺跡発掘調査やサッカー場等公共施設の改修工事により、大幅な増加となった。商工費は、道の駅駐車場拡張工事により決算額が増加した。民生費は、国民健康保険特別会計繰出金の減少により決算額が減少した。今後は、国民健康保険税の適正化や医療費の抑制を図ることにより、普通会計の負担を減らしていくよう努める。また、教育施設をはじめとする各公共施設等の老朽化により、教育費の増加が見込まれるため、より一層の歳出削減を図り、財政を圧迫する上昇傾向に歯止めをかけるよう努める。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

全体的に類似団体平均を下回っているものの、扶助費は類似団体平均を上回る傾向が続いている。扶助費の割合を多く占めるものとして、児童手当や生活保護費がある。今後も支出の動向を注視しつつ、資格審査等の適正執行に努める。また、地方債の償還終了に伴い元利償還金が減少したため、公債費は減少となったが、依然として類似団体平均を上回っている。今後も維持補修費等、各施設の老朽化の影響による修繕費の増加が予想されるが、修繕計画の見直しや類似施設の統廃合の検討などを行っていくとともに、繰出金についても主に基準外の繰出金について重点的に削減を図り、財源の確保に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)

分析欄

財政調整基金は、扶助費や物件費等の増加により不足した一般財源を補うため基金残高が減少し、一般財源前年度比で1.31ポイントの減少となった。実質収支は、市税及び地方特例交付金等の増加により、前年度比で0.51ポイント増加した。今後も歳出削減等により捻出した額を中心に積み立てを行うとともに、税収入の増収や特別会計への繰出金の縮減などに努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)

分析欄

連結実質赤字比率の状況について、古河市では各会計ともに赤字はなく、すべての会計で黒字となっている。標準財政規模における各会計比率としては、水道事業会計の比率が10.72%と高く、次いで一般会計の比率が3.89%となっている。その他の会計に関しては、標準財政規模に対する比率は1%未満で推移している状況である。

実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

地方債の償還終了に伴う元利償還金の減少、公営企業債の元利償還金に対する繰入金の減少により、実質公債費比率の分子は減少となった。引き続き、合併特例債等有利な地方債を有効活用し、算入公債費等の額を増加させるなど、適正な実質公債費比率の維持に努める。

分析欄:減債基金

満期一括償還地方債の償還の財源として、土地売払収入を見込んでいるため、償還の財源として積み立てた減債基金はなし。

将来負担比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

【将来負担額(A)】地方債現在高については、新規発行額の抑制により年々減少している。その他の項目についても全体的に減少傾向にある。【充当可能財源等(B)】基金については、財政調整基金・減債基金・企業立地調整基金等の残高が減少し、基準財政需要額算入見込額についても各費目の算入額の減少が見込まれるため減少した。今後も、合併特例債を有効に活用しつつ新規発行の抑制に努めるなどして、財政運営ガイドラインの目標である将来負担比率95%未満を維持するよう、財政の健全化に努める。

基金残高に係る経年分析(2019年度)

基金残高合計

基金全体

(増減理由)合併特例振興基金における200百万円の取崩しや企業立地奨励金を交付するための企業立地調整基金148百万円の取崩し等により基金残高が減少した。(今後の方針)古河市では平成29年4月に財政運営ガイドラインを定め、将来の財政リスクへの最低限の備えとして、財政調整基金と減債基金の残高が標準財政規模の11.8%以上(約35億円)を保持することを目標と定めた。平成30年度末残高においては、財政調整基金3,122百万円、減債基金698百万円と目標値を保持していたが、令和元年度末残高においては、目標値を下回っている。古河市の予算規模からみて今後安定した財政運営を実施するには、基金全体の残高としては十分とはいえない状況である。今後は、財政運営ガイドラインに定めた目標値を保持することができるよう決算余剰金を基金へ積立てもしくは取崩しの抑制に活用し、基金ストックの充実を図る。

財政調整基金

財政調整基金

(増減理由)令和元年度中に利子384千円あったが、児童福祉費や障害福祉費等の増加のため、400百万円取崩しをしたため、400百万円の減少となった。(今後の方針)財政調整基金と減債基金の合計残高が「標準財政規模×実質赤字比率の早期健全化基準値」以上となるよう決算余剰金を基金へ積立て、もしくは取崩の抑制に活用し、基金ストックの充実を図る。

減債基金

減債基金

(増減理由)令和元年度中に利子及び積立金合計13百万円があったが、土地開発公社清算分や住宅公社清算分等の支払いのため、200百万円取崩しをしたため、187百万円の減少となった。(今後の方針)財政調整基金と減債基金の合計残高が「標準財政規模×実質赤字比率の早期健全化基準値」以上となるよう決算余剰金を基金へ積立て、もしくは取崩しの抑制に活用し、基金ストックの充実を図る。

その他特定目的基金

その他特定目的基金

(基金の使途)【合併特例振興基金】デマンド交通運行事業、循環バス運行事業、イベント事業、商工業団体等助成事業等に充当。【自治振興基金】自治組織運営事業に充当。(増減理由)【合併特例振興基金】デマンド交通運行事業、循環バス運行事業等へ200百万円充当したため減少した。【企業立地調整基金】企業立地推進事業へ148百万円充当したため減少した。(今後の方針)自治振興基金は令和4年度に財源が枯渇すると見込んでおり、合併特例振興基金も令和3年度に財源が枯渇する見込みである。事業費を再精査し年間の取崩額の調整を行いながら基金管理をしていく。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率の分析欄

有形固定資産減価償却率は、類似団体と比較して1.1ポイント低くなっている。要因としては、合併(平成17年度)以降、合併特例債等を活用し、道路や学校施設をはじめとしたインフラや施設等の更新を進めているため、耐用年数の経過が短い資産が多いことによるものである。引き続き、公共施設等総合管理基本方針及び古河市公共施設適正配置計画に基づき、市民サービスの低下を招くことなく、施設の集約化を進めるなど、質及び量の適切な維持管理に努める。

類似団体内順位:11/27

(参考)債務償還比率

債務償還比率の分析欄

債務償還比率は、類似団体平均より高くなっている。要因としては、地方債残高が大きいことによるものである。引き続き、古河市財政運営ガイドラインに基づき、地方債の新規発行を抑制しつつ、充当可能基金を増やすよう努める。

類似団体内順位:22/30

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率については、地方債の新規発行の抑制により年々減少しているものの、合併後に実施してきたインフラや施設の更新に伴う地方債残高の増加により、類似団体と比較して高い状態が続いており、令和元年度末においても66.7ポイント高い状況となっている。また、有形固定資産減価償却率は、資産等の更新が行われてきたことにより類似団体と比較して1.1ポイント低くなっているが、増加傾向が続いている。引き続き、古河市財政運営ガイドラインに基づき、将来への備えとなる財務基盤強化に努めるなど、財政の健全化に注意しつつ、古河市公共施設適正配置計画に基づき、施設の集約等を進めていく。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率については減少傾向にあるが、実質公債費比率についてはほぼ横ばいの状況となっている。これは、合併特例債等有利な地方債を有効に活用しつつ、地方債の新規発行の抑制に努めているためである。しかし、類似団体内平均値と比較すると、将来負担比率で66.7ポイント、実質公債費比率で3.1ポイント高い状況にあるので、今後も年度ごとの地方債借入額を地方債償還額以内に抑えるなど、指標の改善に向けた取り組みを継続的に行っていく。

施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体と比較して、有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は前年と同様に、公営住宅、公民館であり、低くなっている施設は、道路、橋りょう・トンネル、認定こども園・幼稚園・保育所、学校施設である。公営住宅については、赤松市営住宅(平成8年取得)、鹿養市営住宅(平成5年取得)の耐用年数の経過が長くなっていることから例年どおり高い数値となっているが、公民館については三和公民館(コスモスプラザ)の建設完了により、ほぼ平均値まで下がっている。道路については、合併(平成17年度)以降に合併特例債等によりインフラを整備してきていること、また橋りょう・トンネルについても、合併以降に整備した資産が全体の40%であり、それぞれ耐用年数の経過が短いものが多いことにより償却率は低くなっている。認定こども園・幼稚園・保育所については、古河市公立保育所運営ビジョンに基づき、古河市立第一保育所(昭和52年)、古河市立第五保育所(昭和43年)、関戸保育所(昭和49年)について施設の廃止を検討している。引き続き、公共施設等総合管理基本方針及び、古河市公共施設適正配置計画に基づき、市民サービスの低下を招くことなく、施設の集約化を進めるなど、質及び量の適切な維持管理に努める。

施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体と比較して、有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、福祉施設、市民会館、一般廃棄物処理施設、消防施設、庁舎であり、低くなっている施設は、図書館、体育館・プールである。福祉施設については、三和地域福祉センター(平成5年取得)、心身障害者福祉センターおおぞら(昭和57年取得)、総和老人福祉センター「せせらぎの里」(昭和54年取得)等の耐用年数の経過が長いことによる。市民会館については、昭和62年取得の施設であり、開館から30年以上経過し、償却率が増加している。本施設は今後も継続して使用する方向なので、適正な施設の維持管理に努めていく。一般廃棄物処理施設については、渡良瀬し尿処理場(昭和36年取得)、古河クリーンセンター(平成6年取得)の2施設を有しており、うち渡良瀬し尿処理場は、耐用年数も経過し老朽化が著しかったため、施設を廃止し、さしま環境一部事務組合に処理委託した。古河クリーンセンターについても、施設の老朽化がすすんでいるため、さしま環境一部事務組合への統合を検討している。引き続き、公共施設等総合管理基本方針及び、古河市公共施設適正配置計画に基づき、市民サービスの低下を招くことなく、施設の集約化を進めるなど、質及び量の適切な維持管理に努める。

財務書類に関する情報①(2019年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度末200,243百万円から3,366百万円の減少(▲1.7%)となった。金額の変動が大きいものはインフラ資産であり、道路整備等の工作物の取得による増額665百万円を減価償却による資産の減少3,854百万円が上回ったことにより、3,189百万円減少した。また、負債総額は前年度末67,112百万円から1,834百万円減少(▲2.7%)となった。金額の変動が大きいものは固定負債であり、地方債発行額の抑制により地方債残高が前年度54,288百万円から1,819百万円減少した。公営事業会計を追加した全体会計においては、資産総額は前年度末230,069百万円から2,780百万円減少(▲1.2%)し、負債総額は前年度末80,712百万円から1,052百万円減少(▲1.3%)した。資産総額は、水道事業及び農業集落排水事業における管路等のインフラ資産を計上していること等により、一般会計等に比べて30,412百万円多いが、地方債を財源としてインフラ整備をしており、負債総額も14,382百万円多くなった。連結においては、資産総額は前年度末238,977百万円から3,099百万円減少(▲1.3%)し、負債総額は前年度末83,483百万円から1,383百万円減少(▲1.7%)した。資産総額は、焼却施設の建物等により、一般会計等に比べて39,001百万円多いが、地方債を財源として施設整備をしており、負債総額も16,822百万円多くなった。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は48,210百万円となり、前年度比1,040百万円増加(+2.2%)となった。そのうち、人件費等の業務費用は22,221百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は25,989百万円であり、移転費用の方が業務費用よりも多い。移転費用のうち、最も金額が大きいのは社会保障給付(13,458百万円、前年度比+712百万円)、次いで補助金等(7,168百万円、前年度比+486百万円)であり、純行政コストの44.4%を占めている。今後も高齢化の進展などにより、この傾向が続くことが見込まれるため、事業の見直しや介護予防の推進等により、経費の抑制に努める。全体会計においては、一般会計等に比べて、水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が2,833百万円多くなっている一方、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が21,844百万円多くなり、純行政コストは23,112百万円多くなっている。連結においては、一般会計等に比べて、連結対象企業等の事業収益を計上し、経常収益が3,282百万円多くなっている一方、人件費が2,498百万円多くなっているなど、経常費用が38,586百万円多くなり、純行政コストは35,369百万円多くなっている。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源44,889百万円が純行政コスト46,427百万円を下回っており、本年度差額は1,538百万円となり、純資産残高は131,599百万円となった。今後も純行政コストの増加が見込まれることから、地方税の徴収業務の強化等により税収等の増加に努める。全体会計においては、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が9,236百万円多くなっているものの、税収等の財源67,760百万円が純行政コスト69,539百万円を下回っており、本年度差額は1,780百万円となり、純資産残高は1,728百万円となった。連結においては、茨城後期高齢者医療広域連合への国県等補助金が財源に含まれていることから、一般会計等と比べて財源が35,141百万円多くなっているものの、税収等の財源80,030百万円が純行政コスト81,796百万円を下回っており、本年度差額は1,766百万円となり、純資産残高は1,716百万円となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は4,461百万円であったが、投資活動収支については、古河サッカー場フィールド改修工事等を行ったことから▲2,393百万円となった。財務活動収支については、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから、▲1,840百万円となった。本年度末資金残高は前年度1,581百万円から228百万円増加し、1,809百万円となった。しかし、行政活動に必要な資金を基金の取崩しと地方債の発行収入によって確保している状況であり、行財政改革を推進する必要がある。全体会計においては、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より1,382百万円多い5,843百万円となった。投資活動収支については、新産業用地造成工事により、一般会計等より2,574百万円少ない4,967百万円となった。財務活動収支については、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから、▲1,047百万円となった。本年度末資金残高は前年度から172百万円減少し、4,961百万円となった。連結においては、茨城県後期高齢者医療広域連合への国県等補助金が業務収入に含まれることから、業務活動収支は一般会計等より1,851百万円多い6,312百万円となった。投資活動収支については、茨城西南地方広域市町村圏事務組合の特殊車両等の購入により一般会計等より2,752百万円少ない▲5,145百万円となった。財務活動収支は、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから、1,406百万円となった。本年度末資金残高は前年度から248百万円減少し、5,582百万円となった。

財務書類に関する情報②(2019年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額は、類似団体平均を下回っており、施設等の老朽化により有形固定資産の金額が減少しているためである。歳入額対資産比率は、類似団体平均を少し下回っており、業務収入が前年度より1,219百万円増加したことにより歳入総額も増加した。有形固定資産減価償却率は、類似団体平均を下回っているが、合併前に旧市町で整備した施設や合併後に整備した施設の減価償却も進んでいる。引き続き、公共施設等総合計画に基づき、公共施設等の集約化・複合化を進め、施設保有の適正化に取り組む。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、類似団体平均を下回っており、純資産も減少傾向にある。純資産の減少は、将来世代の利用可能な資源を過去及び現世代が消費して便益を享受していることを意味するため、行政コストの削減や受益者負担の適正化による財源の確保に努める。将来世代負担比率は、類似団体平均を上回っており、また、開始時と比べて2.4%減少している。引き続き、新規に発行する地方債の抑制を行いながら地方債残高を圧縮し、将来世代の負担の減少に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは、類似団体平均を下回っているものの、前年度より増加した。特に、社会保障給付費が移転費用の52%を占めており、今後も医療費などの扶助費の増加が見込まれることから、事業の見直しや経費の抑制に努める。また国民健康保険特別会計への基準外繰出金が、他会計への繰出金の増加を招いているため、「古河市国民健康保険赤字削減・解消計画」に基づき保険税率の改正を行うなど、適切な財源確保に努める。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たりの負債額は減少傾向であるが、類似団体平均を上回っている。これは、合併特例債を積極的に活用し社会資本整備を行ってきたこと、地方交付税の不足を補うために臨時財政対策債を発行してきたことによる。基礎的財政収支は、類似団体平均を上回っており、投資活動収支の赤字分を業務活動収支が上回ったことによる。引き続き、業務活動収支の黒字を維持し、投資活動の厳選により財政運営の健全化に取り組む。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は、類似団体平均を下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は比較的低くなっている。また、前年度から減少しており、経常収益が前年度より49百万円減少している。今後は、公共施設の老朽化に伴い維持費や委託料の増加が見込まれることから、公共施設等の使用料の見直しや公共施設等の利用回数を上げる取組を行うなど、受益者負担の適正化に努める。

類似団体【Ⅲ-2】

岩内町 東神楽町 上富良野町 野辺地町 石巻市 松島町 古河市 足利市 佐野市 桐生市 榛東村 加須市 越生町 鳩山町 皆野町 一宮町 長生村 白子町 松田町 山北町 箱根町 小松市 白山市 高浜町 身延町 木曽町 各務原市 富士宮市 焼津市 掛川市 藤枝市 東伊豆町 瀬戸市 半田市 刈谷市 小牧市 稲沢市 東海市 桑名市 朝日町 川越町 紀宝町 彦根市 長浜市 草津市 東近江市 大東市 能勢町 太子町 神河町 湯浅町 上富田町 岩美町 南部町 伯耆町 隠岐の島町 早島町 里庄町 尾道市 坂町 防府市 周南市 平生町 板野町 東みよし町 丸亀市 土庄町 小豆島町 新居浜市 鬼北町 佐川町 芦屋町 桂川町 大木町 香春町 川棚町 佐々町 甲佐町 屋久島町 徳之島町 本部町 恩納村 金武町 嘉手納町