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経常収支比率は平成22年度以降2年連続で低下していましたが、平成25年度は僅かながら改善しました。歳出については合併以後職員数の削減や地方債残高の減少などに取り組んできたとともに、平成25年度は人件費の特例措置などによる減額が影響し、総じて歳出経常一般財源が減少しました。また、歳入については、たばこ税の配分割合の変更に伴う増や配当割交付金や株式譲渡所得割交付金の増などにより、歳入経常一般財源が増加しました。改善はしましたが、全国平均や類似団体と比較しても少し高い水準であり、今後も経常経費の削減に努めます。
平成25年度は、合併時に目標として定めた職員削減数を概ね達成したことなどにより、3,046円減少しました。しかしながら、分母となる人口は平成18年以降一貫して減少しており、今後も継続した人件費・物件費の削減努力が必要です。
ラスパイレス指数は99.1と前年度と比較して7.70ポイント改善しています。この要因は津市の職員給与の増減を反映してものではなく、国家公務員の時限的な給与削減措置が終了したことに要因があります。
人口千人当たりの職員数は8.01人と前年度と比較して0.04ポイント増加しています。津市では、合併以後、合併時の総職員の約2割削減を目標として定員管理の適正化に取り組んでおり、これが達成されましたが、分母となる人口も減少したことにより指数は悪化しました。今後は概ね横ばいで推移していくものと考えられます。
合併以後一貫して減少していた地方債残高が増加に転じたことや、下水道事業への公営企業債等繰出見込額が増加するなど、比率悪化要因があったものの、臨時財政対策債や合併特例債残高の増加に伴い基準財政需要額算入見込額が増加したことや、職員数の減少によって退職手当負担見込額が減少するなど、比率低下に寄与する要因もあったことから減少となりました。
人件費の経常収支における比率は26.2%と前年度比1.3ポイント低下しています。定員管理の適正化に取り組み、人件費総額は減少していますが、依然として類似団体や全国平均などを上回っています。
扶助費の経常収支における比率は8.4%と前年度比1.1ポイント低下しています。生活保護や障害福祉サービスに要する経費など社会保障給付費は増加していますが、経常一般財源も増加していることによるものです。
その他の経常収支における比率は17.7%と前年度比0.8ポイント増加しています。維持補修費は微減となったものの国民健康保険事業や下水道事業など特別会計への繰出し金や積立金が増加するなど、トータルで増加したことが主な要因です。
補助費等の経常収支における比率は3.8%と前年度ど同値となりました。補助費の額は微増となったものの、収支比率の分母である歳入経常一般財源も増加したことによります。
公債費以外の経常収支における比率は74.6%と前年度比1.3ポイント低下しています。投資的経費が占める割合が増加したことと、収支比率の分母である歳入経常一般財源が増加したことも原因です。
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