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2015年度
2014年度
2013年度
2012年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2023年度)
財政力
財政力指数の分析欄
大型の事業所等が所在していることによる税収が大きいため、財政力指数は類似団体平均を0.05上回っているものの、近年はほぼ横ばいで推移している。今後は、景気低迷や生産年齢人口の減に伴う税収の減少が考えられるため、さらなる歳入の確保に努める必要がある。また、歳出においては、実施事業の必要性、緊急性、費用対効果等の観点から事業を峻別し、重点選別主義を徹底した上で計画的に歳出削減に取り組み、財政基盤の強化を図っていく。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
令和5年度の経常収支比率は、対前年度比で5.0%増の87.8%となったが、類似団体平均を0.5%下回った。増加した要因としては、元利償還金の繰上償還を実施したことによる公債費の増や新型コロナウイルス感染症対策関連事業の減少に伴う臨時的経費の減及びそれに付随する経費の臨経区分の見直しを図ったことが挙げられる。今後もすべての事務事業について点検や見直しを行いながら、さらなる合理化・適正化に努め、比率の改善に取り組んでいく必要がある。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
令和5年度の決算額は、新型コロナウイルス感染症対策関連事業等の減少に伴い物件費が減少しているものの、人口減少に伴い対前年度比で2,342円の増となった。今後の方針としては、職員数の適正化等により人件費全体を管理しつつ、職員の適正な配置によって、より効果的・効率的な事業実施に努めるとともに、業務の民間委託等の検討を行うことにより、事業全体のコスト削減を図っていく。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
ラスパイレス指数は、ほぼ横ばいとなっているが、依然として類似団体平均及び全国町村平均よりも高い水準にある。今後も定員適正化計画による定員管理を行い、一層の給与適正化に努めていく。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
人口1,000人当たりの職員数は、定員適正化計画による定員管理を進めてきた結果、類似団体平均を下回る人数で推移している。今後も定員適正化計画による定員管理を継続するとともに、民間委託等の事業のアウトソーシングも検討していく。また、職員の適正な配置によって、より効果的・効率的な事業実施に努め、行政サービスの水準の維持、向上を図っていく。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
令和4年度が償還のピークだったため令和5年度の単年度比率が3.4%減少し、3カ年平均が0.6%減少している。なお、公債費は繰上償還の実施に伴い令和6年度以降は減少見込みではあるが、依然として全国平均、福島県平均から大きく上回っている状況であるため、新規地方債の発行にあたっては、今後も各種財政指標を注視しながら計画的に借り入れを行うことが重要である。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
将来負担比率が減少した要因としては、地方債残高や債務負担行為に基づく支出予定額の減少及び充当可能基金の増加が挙げられる。今後も重点選別主義を徹底しながら、計画的な地方債の発行や充当可能基金の活用によって、将来負担の軽減に努めていく。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2023年度)
人件費
人件費の分析欄
人件費に係る経常収支比率は、会計年度任用職員の報酬等の増加により、全体としては対前年度比で0.5%の増となった。今後も類似団体及び福島県平均と同水準で推移できるよう、定員及び給与の適正化に努めていく。
物件費
物件費の分析欄
物件費は、昨年と比べてほぼ横ばいであり、類似団体平均値よりは3.2%低い水準となった。今後も引き続き管理経費等の節減や事業の効率化に努め、事業全体のコスト削減を図っていく。
扶助費
扶助費の分析欄
扶助費については、決算額自体は増加しているが全体の比率でみると対前年度比で0.2%減少し、類似団体平均を0.9%下回る水準となった。令和元年以降は減少傾向であるが、今後も引き続き各種手当等の内容精査を行い、適正化を図っていく。
その他
その他の分析欄
その他の経費は、特別会計への操出金が増加したことにより、対前年度比1.1%の増となった。類似団体平均との比較では、3.0%上回る状況であり、引き続き、企業会計における料金の適正化や各会計のコスト削減を図り、繰出金の抑制に努めていく。
補助費等
補助費等の分析欄
令和5年度は、ふるさと納税推進事業費や地域交通対策費等の増により、対前年度比0.8%の増となった。今後も定期的に補助金の効果検証を行い、費用対効果の低い事業の整理統合・縮小・廃止等により、補助金の適正化に努めていく。
公債費
公債費の分析欄
公債費は、繰上償還を実施したことに伴い対前年度比2.7%増となり、類似団体の平均を大幅に上回る水準となっているが、令和6年度以降は減少する見込みである。なお、現時点で公債費は減少する見込みではあるが、令和6年度以降も起債を財源とした公共施設の大規模改修等を予定しているため、公債費の増が見込まれ、引き続き高い水準で推移する可能性がある。計画的な繰上償還の実施や充当可能基金の活用も検討し、適正管理に努めていく。
公債費以外
公債費以外の分析欄
令和5年度は、扶助費は若干減少したが、人件費や補助費の増加が大きく、対前年度比2.3%増となったものの、類似団体平均を下回る結果となった。しかし、これは一時的な要因であり、今後も事業の効果を検証しながら、すべての事業の経費節減に努め、さらなる適正化、合理化を図っていく。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)
目的別歳出の分析欄
目的別の歳出については、類似団体平均を下回っているものや同水準のものが多く見られる一方で、住民一人当たりのコストは教育費、土木費及び民生費等が前年度より大きく増加する結果となった。大きく増減があったものとして、棚倉運動広場大規模改修事業費及び文化センター大規模改修事業費等の増に伴い教育費が33,626円の増となったほか、公共施設整備・補修基金積立金や人材育成基金積立金の減に伴い総務費が23,756円の減、町単独道路整備事業費や街なみ環境整備事業費等の増に伴い土木費が17,015円の増となったが、いずれも一時的な増減であると考えられる。なお、公債費が年々上昇しており、令和5年度は類似団体平均を上回って住民一人当たり78,606円となった。増加の主な要因は、繰上償還の実施に伴い元利償還金が増加によるものであり、令和6年度以降は減少傾向になる見込みではあるが、今後も公共施設の大規模改修等に係る高額借入を予定しているため、計画的な償還に加え充当可能基金の活用も検討して適正管理を図る必要がある。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)
性質別歳出の分析欄
住民一人当たりのコストが減少している項目がある中で、歳出決算総額は住民一人当たり600,787円、対前年比で40,915円の増となった。これは、棚倉運動広場大規模改修事業費及び文化センター大規模改修事業費等の増に伴い普通建設事業費(うち更新整備)が51,334円の増加したことが主な要因と考えられる。なお、公債費が年々上昇しており、令和5年度は類似団体平均を上回って住民一人当たり78,606円となった。増加の主な要因は、繰上償還の実施に伴い元利償還金が増加によるものであり、令和6年度以降は減少傾向になる見込みではあるが、今後も公共施設の大規模改修等に係る高額借入を予定しているため、計画的な償還に加え充当可能基金の活用も検討して適正管理を図る必要がある。
実質収支比率等に係る経年分析(2023年度)
分析欄財政調整基金については、決算剰余金を中心に積み立てるとともに、計画的な取り崩しに努めている。実質収支については、法人税等の増に伴う町税の増及びふるさと納税寄附金の増等により2.29%増加した。また、歳入の確保と事業の重点選別主義に努めていることにより、実質収支額は継続的に黒字を確保している。しかし、今後は老朽化する町有施設の大規模改修や維持管理経費の増加が見込まれるため、先行きは楽観視はできないと考えている。引き続き計画的な事業実施に努めていく。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2023年度)
分析欄令和5年度においても赤字に転じている会計はなく、全会計の実質収支額は前年度とほぼ同水準もしくは若干増加傾向にある。引き続き実質収支や各種指標に注視しながら、適切な財政運営に努めていく。また、企業会計においては独立採算の原則に立ち返り、料金の適正化を図りながら健全な運営に取り組む必要がある。
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実質公債費比率(分子)の構造(2023年度)
分析欄令和4年までが公債費のピークであったため、令和5年度の元利償還金が大きく減少し、実質公債費比率の分子が減少している。元利償還金については、令和5年度に繰上償還を実施したことに伴い令和6年度以降は減少見込みではあるものの、今後も各種財政指標を注視し、重点選別主義を徹底した上で計画的に借入を行うことが重要である。
分析欄:減債基金満期一括償還の地方債を利用していない
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将来負担比率(分子)の構造(2023年度)
分析欄令和5年度の将来負担比率の分子が-2,345百万円となったが、主な要因としては、地方債現在高及び債務負担行為に基づく支出予定額等の減により将来負担額が減少したことによる。さらに、充当可能基金も若干減したものの令和3年度以前に比べて増加しており、将来負担比率は負数で推移している。しかしながら、令和6年度以降の公債費は減少見込みではあるものの、公共施設の老朽化に伴う大規模改修や維持修繕費の増加が課題であることから、引き続き必要性・緊急性・費用対効果等の観点から事業を峻別し、計画的な地方債の発行や充当可能基金の活用等により将来負担の軽減に努める。
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基金残高に係る経年分析(2023年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)令和5年度においては、財政調整基金へ歳計剰余金94百万円、公共施設整備・補修等基金129百万円、減債基金29百万円、地域振興基金21百万円等の積み立てを行ったが、減債基金216百万円、公共施設整備・補修等基金100百万円、福祉基金10百万円等の取り崩しを行ったことにより、全体の残高は50百万円の減となった。(今後の方針)基金の使途を明確化するとともに、それぞれの目的に沿った事業の実施に向け、今後も計画的な運用に努める。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)令和5年度の取り崩しは無く、歳計剰余金94百万円を積み立てたため基金残高は94百万円の増となった。市町村民税や固定資産税の増や、ふるさと納税による寄附金の増が要因である。(今後の方針)基金残高については、標準財政規模の10%~20%が適正とされているため、健全な財政運営を図るための残高を確保しつつ、適正範囲内で運用できるよう管理していく。
減債基金
減債基金
(増減理由)令和5年度は繰上償還の実施に伴い216百万円を取り崩したが、今後の地方債償還を見据え29百万円を積立てたため、基金残高は187百万の減となった。(今後の方針)令和6年度以降の公債費は減少見込みではあるが、今後の公共施設の大規模改修等による増も見込まれるため、計画的な取り崩しを検討する。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)公共施設整備・補修基金:公共施設の整備、補修等に要する資金に充てるもの。地域振興基金:町の魅力と活力ある町づくりに向け、福祉、教育、生活環境の形成を図る資金に充てるもの。スポーツ・レクリエーション基地整備建設基金:棚倉町スポーツ・レクリエーション基地を整備建設する資金に充てるもの。人材育成基金:町民の人材育成事業の資金に充てるもの。福祉基金:高齢者等の在宅福祉の向上及び健康の保持に資する事業、高齢者等に係るボランティア活動の活発化に資する事業その他の高齢者等の保健福祉の増進に関する事業に要する資金に充てるもの。(増減理由)公共施設整備・補修基金:公共施設の整備、補修等に要する資金として取崩し額を差し引いた29百万円を積み立てた。地域振興基金:令和5年度の取崩しは無く、地域振興事業の資金として21百万円を積み立てた。福祉基金:令和5年度の積立は無く、高齢者等の保健福祉の増進に関する事業の財源として10百万円を取崩した。(今後の方針)公共施設整備・補修基金:計画的に積み立てを行い、今後予定される公共施設の大規模補修に備える。スポーツ・レクリエーション基地整備建設基金:引き続き目的に準じた収入の積み立てを行い、施設の大規模補修に備える。地域振興基金及び人材育成基金:計画的に積立を行いながら適宜取り崩して関連事業への充当し、健全な財政運営に努める。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2022年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率については、類似団体平均とほぼ同水準で推移しており、年々上昇傾向にある。公共施設等総合管理計画では現状の延床面積以内を維持する予定であるが、施設の老朽化に伴い今後も償却率の上昇が継続すると考えられるため、個別施設計画等に基づき、適切な維持管理を進めていく。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
債務償還比率については、前年度より48.2%減少しており、県平均及び類似団体平均よりも低く推移している。地方債残高等の減や充当可能基金残高の増により比率は減少傾向にあるが、今後は文化センター大規模改修事業等による地方債残高の増加が想定されるため、地方債発行の抑制や繰上償還を実施するとともに、各種事業の効果検証を行い歳出抑制に努め、さらなる最適化を図っていく。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
令和2年度より、地方債現在高、債務負担行為に基づく支出予定額及び公営企業債等繰入見込額の減、さらには充当可能基金の増等が主な要因となり、将来負担比率は発生しておらず、類似団体内平均値と比較しても低い水準となった。有形固定資産減価償却率は施設の老朽化に伴い上昇傾向にあるが、公共施設総合管理計画をはじめ、将来負担比率、減価償却率、公債費比率等の状況を勘案しながら、個別施設計画を策定し計画的に施設の整備を実施していく。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
実質公債費比率については、地方債の借入を重点選別主義を徹底した上で計画的に執行しているが、平成29年度以降の教育施設の改修事業や辺地対策事業等の借入に係る元金償還の影響で年々上昇傾向にあり、令和4年度においては類似団体内平均値を4.5%上回った。一方で、償還が進み地方債残高が減少していることで、将来負担比率は令和2年度以降発生しておらず、実質公債費比率についても元利償還金のピークが令和4年度であるため今後は減少していく見込である。引き続き各種財政指標に注視しながら、事業の必要性、緊急性、費用対効果等の観点から事業選択を行い、財政健全化を図っていく。
施設類型別ストック情報分析表①(2022年度)
施設情報の分析欄
道路の減価償却率が類似団体平均よりも若干高く推移しており、幼稚園がほぼ同水準まで高くなっているものの、学校施設、公営住宅についてはいずれも類似団体平均値を下回る結果となった。公共施設については、老朽化に伴い全体的に減価償却率が上昇傾向にあるため、上記指標をはじめ、財源や公共施設等総合管理計画、今後策定を予定している個別施設計画等を勘案して各施設の長寿命化に向け改修・整備の時期を慎重に判断していく。また、道路・橋りょう等のインフラ施設においても、定期的な点検・診断等により、劣化・損傷の程度確認及び現状把握を行い、計画的な修繕・更新を検討していく。
施設類型別ストック情報分析表②(2022年度)
施設情報の分析欄
図書館、市民会館(文化センター)、一般廃棄物処理施設、保健センターについては、類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が低く推移しており、緊急の施設改修等が発生しなければ今後しばらくは緩やかに上昇するものと考えられる。また、消防施設については、消防屯所の建て替え等により有形固定資産減価償却率が減少した。一方で体育館、庁舎の減価償却率に関しては、いずれも類似団体を上回りながら年々上昇している。これは施設の老朽化によるものであり、今後は公共施設等総合管理計画及び策定予定の個別施設計画をはじめ、人口動向や住民のニーズ等にも注視しながら優先順位を決めて適切な維持管理(点検・診断、耐震化、補修等)及び更新を行うとともに、必要に応じて全部及び一部除却、複合化・統合、転用等も含め、機能のあり方を検討していく必要がある。
財務書類に関する情報①(2021年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等については、有形固定資産において、道路メンテナンス事業や街灯LED化事業等により工作物が132.1百万円増加(+84.5%)し、無形固定資産においては長期延滞債権が262.0百万円減少(▲86.4%)している。流動資産では、繰越事業による未収金が186.2百万円の減(▲89.7%)、基金は財政調整基金の増により137.0百万円の増(+16.0%)となり、増加要因が大きく資産総額は期首時点から79.2百万円増加(+0.4%)した。また、負債は、固定負債である地方債が141.7百万円の減(▲3.1%)となり、負債合計は期首時点より163.2百万円減少(▲2.5%)した。総資産額のうち有形固定資産の割合が71.7%を占めているが、これらは将来的に維持管理等の財政負担を伴うものである。今後は個別施設計画をはじめ、人口動向や住民のニーズ等にも注視しながら優先順位を決めて改修等を行うとともに、必要に応じて全部及び一部除却・統合・転用等も検討していく必要がある。上水道事業会計を加えた全体では、資産総額は期首時点から38.0百万円増加(+0.1%)し、負債総額は期首時点から219.7百万円減少(▲2.0%)した。資産総額は、上下水道管等のインフラ資産により一般会計等より7,304百万円、負債総額は上下水道事業に係る地方債の影響により4,702百万円それぞれ増加している。
2.行政コストの状況
一般会計等においては、経常費用が6,403百万円となり、そのうち人件費等の業務費用が3,547百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用が2,856百万円であった。業務費用が移転費用を上回っているが、その中でも物件費等が2,377百万円で業務費用全体の67.0%を占めており、特に業務委託料や使用料等の物件費に係る割合が大きくなっている。物件費においては、引き続き管理経費等の抑制・節減や事業の効率化に努め、事業全体のコスト削減を図っていく。全体では、一般会計等と比較して、水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため経常収益が369百万円多くなっているが、一方で国民健康保険や介護保険の負担金を補助費等に計上しているため移転費用が大幅に増加し、純行政コストは8,868百万円となった。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等の財源6,640百万円が純行政コスト6,195百万円を上回ったため本年度差額は445百万円増加し、純資産残高は12,721百万円となった。内訳としては、特別定額給付金事業や農業災害対策補助事業等の減による補助金等の減や、令和元年台風19号の復旧が進んだことによる事業費の減等により、純行政コストが削減したこと等が要因であると考えられる。全体では、国民健康保険税や介護保険料等の計上により税収等が一般会計等よりも979百万円増加し、一般会計等と同様に純行政コストを上回る結果となった。今後も引き続き地方税の徴収業務の強化により税収等の増加に努めるとともに、純行政コストの削減を図りながら歳入の状況に見合った財政運営を検討していく必要がある。
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は1,270百万円であったが、投資活動収支は公共施設等整備支出及び基金積立金支出が国県等補助金収入及び基金取崩収入を上回ったことから833百万円となった。また、財務活動収支については、地方債の償還が地方債発行収入を上回ったことから▲358百万円、本年度末資金残高は期首時点より79百万円増加し486百万円となった。地方債の償還は、東日本大震災で被災した施設の復旧事業等に係る元利償還や、令和元年度台風災害の元利償還が増えていることで今後も数年にわたり増加傾向にあることを見込んでいるため、充当可能基金の活用も検討しながら適正管理に努めていく。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より208百万円多い1,478百万円となっている。投資活動収支では、公共下水道における浄化センター設備更新や公共桝設置、上水道事業における配水管布設替等の事業実施により1,060百万円となった。また、財務活動収支については、一般会計等と同様に地方債の償還が地方債発行収入を上回り▲391百万円、本年度末資金残高は期首時点より26百万円増加し875百万円となった。
財務書類に関する情報②(2021年度)
1.資産の状況
住民一人当たりの資産額については、類似団体平均を大きく下回っている。令和3年度は道路メンテナンス事業や街灯LED化事業等により資産額が増加したものの、老朽化した施設が多く有形固定資産の減価償却が全体的に進んでいることが主な要因であると考えられる。歳入額対資産比率についても、類似団体平均を大きく下回る結果となったが、今後は減価償却が進むにつれて微増傾向になると予測される。有形固定資産減価償却率については、類似団体と近い水準となったが、既存の施設を活用し更新に係る財政負担を抑制していることから、今後も償却率の上昇が継続すると考えられる。公共施設等総合管理計画をはじめ各種指標の動向に注視しながら個別施設計画を策定し、計画的に施設の整備を実施していく。
2.資産と負債の比率
純資産比率は類似団体平均を下回っているが、負債の大半を占めているのは、地方交付税の不足を補うために特例的に発行している臨時財政対策債である。将来世代負担比率については、類似団体平均を上回る状況にあるため、今後も事業の必要性・緊急性・費用対効果等の観点から事業を峻別し、重点選別主義を徹底した上で、計画的な地方債の発行、充当可能基金を活用する等、将来負担の軽減に努める。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回る結果となった。引き続き職員数の適正化等により人件費全体を管理しつつ、職員の適正な配置によってより効果的・効率的な事業実施に努めるとともに、業務の民間委託等の検討を行い事業全体のコスト削減を図る。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は、主に固定負債である地方債の減による影響で負債合計が期首時点より156.9百万円減少(▲2.8%)したこともあり、類似団体平均を下回った。基礎的財政収支については、基金積立金支出及び基金取崩収入を除いた投資活動収支の赤字分が業務活動収支の黒字分を下回ったため939百万円となった。投資活動収支は社会資本整備総合交付金事業等の施設整備を行ったことが要因で赤字となったものの、類似団体平均を大幅に上回る結果となった。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は、類似団体平均を下回っているがほぼ同値の状況にある。今後も引き続き経常費用の削減を図りながら、公共サービスの費用に対する受益者負担の考え方や水準を明確にするとともに、税負担の公平性・公正性や透明性の確保に努める。
類似団体【074811_01_0_001】